ウェネトさまの館

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「くるはらきみ & 影山多栄子 二人展《夏の夜》」(霧とリボン)

2019年06月26日 06時02分25秒 | 展覧会・美術関連

一昨日は、霧とリボン「くるはらきみ & 影山多栄子 二人展《夏の夜》」 を観たのでございます。
https://www.kiri-to-ribbon.com/
(写真撮影は許可を得ておりまする。会場全景のみ可)


 

くるはらきみも影山多栄子も大好きな作家で、初日に行きたくてジタバタするも土日は都合つかず、3日目になってしもうた。

ベルリオーズ没後150周年記念の企画展、ゴーティエの6篇の詩に基づくベルリオーズの6曲の歌曲『夏の夜』をテーマに、絵画と人形作品が展示されておりまする。

ベルリオーズ流れるモーヴ色のお部屋で、6篇の詩(訳:玉田優花子)の小冊子を読みながら、その詩をテーマにした作品を観る事ができるのも嬉しいのじゃ。


 

お気に入り作品ばかりなれど、特にお気に入りを5点ずつ挙げまする。

★くるはらきみ
油彩15点ほどと、人形2点の展示。

油彩のお気に入りは、
《暗がりの花》「不在」より
花びらのチュチュのバレリーナ、スタイルもポーズも表情もとっても綺麗。
お部屋に飾りたい~。

《窓辺の薔薇》「薔薇の精」より
窓辺で夢見る少女。窓の外には薔薇の花と薔薇の精のカップル。

《薔薇の精》「薔薇の精」より
美しい衣装を着た、ほっそりした美少年の薔薇の精。
我が家にも現れて欲しいのぅ。

《庭のヒヨドリ》
手を取り合って飛ぶカップル(ヒヨドリだけどお顔は人間の少年少女)、とにかく可愛い。
枠に描かれた赤い薔薇も可愛い。

人形では、
《つゆくさ》
青い瞳につゆ草の花のヘッドドレス、絵画から抜け出たようなあどけない少女。

★影山多栄子
人形8点と、ちっちゃな木彫の鳥2点と、ボックスオブジェと人形サイズのドレスが1点ずつ。
ドレスは、作品名が《不在の人》なのも楽しい。

《すずうたどり(黒いおともだち)》「牧歌」より
「黒いおともだち」シリーズの人形、大好きなのじゃ。
緑の目の優しい表情の鳥さん、ご縁がなくて残念~。

《もりのみ》「牧歌」より
木苺のような赤いつぶらな目の、可愛い着ぐるみウサギさん。

《ぽっぽのこ》
2㎝ほどのちっちゃい木彫の鳩で、表情がツボなうえ、背中に乗ったモーヴ色の謎の生き物(死に物?)が取り外しできるのもツボ。
展示の2点は見本で、5点既に旅立った後・・・連れ帰りたかった(涙)

《白い舟》「あの知られざる島」より
白いおかっぱ頭の少女。静かな表情に惹かれまする。

《海へ向かう(星)》「潟湖の上で」より
黒い舟に乗った黒い不思議な子。前と後ろでお顔が違うのじゃ。

おふたりの作品の共演、素敵でござりました。
このおふたりで二人展をなさるのは、今回が初めてというのが意外じゃった。
特に、ひとつのケースに並んだ《庭のヒヨドリ》と《もりのみ》の調和ぶりなど、驚きつつ頬が緩むのでありました。

会期は6月29日までじゃが、本日26日はお休みでございます。

さて、霧とリボンへは、お天気が良いと吉祥寺から歩くのじゃが、生憎雨が降っておったゆえ、西荻窪からバスを利用しましたのじゃ。

で、スイーツは、西荻窪で以前から気になっていた喫茶店、びあん香へ初潜入でございます。
蔦に覆われた半地下の隠れ家めいたお店、店内には店主のマダムおひとり。


 

コーヒーパフェをお願いいたしまする~。


 

おお~!パフェグラスにアイスクリームの美しい白薔薇が咲いておる。
マダムが、1枚1枚花びらを盛り付けなさっておるのじゃ。

ずっと眺めていたいけど、あっという間に溶けてきて急いで食べたぞよ。
バニラアイスとゼリーとクリームのみというシンプルなパフェ、美味しゅうござりました。
シフォンケーキにも白薔薇が乗っておるそうじゃから、今度行ったら食べてみようかの。