柿渋染め Tシャツ

次女が倉敷へ行き、柿渋で染めたＴシャツを私に似合うと言って買って来ました。近くに”児島”という藍染めの盛んな町があり、その伝統を生かしてジーンズ生産が今は主要産業になっている所、そこで柿渋Ｔシャツを見つけたそうです。このＴシャツは柿渋の渋味が強くなる前の柿渋で染めてあると言う。柿渋染めは何回も染めては干し、染めては干すと言う工程を繰り返し、大変手間のかかる染物と聞いているが、こんな優しいピンクにも時を選べば染まるのですね。初めて知りました。
Ｔシャツの形も面白い。衿ぐりが着物の抜き衣紋になっています。抜き衣紋は今から400～500年程前関東の侍、ことに若者の間に流行した風俗”のけえもん”であり、後に転訛して”抜き衣紋”になったと考えられ、若衆の上品な趣味の伝統とされる…と説明しています。着物の着付け方をＴシャツの衿にする着眼点が素晴らしいと思いませんか。有難う。