Mrs.Uponwaterのブログ

日記です♪

大岡信ことば館

2010-07-26 14:44:20 | 日記
大岡信の文藝資料や所蔵書籍、美術品などを展示し、ことばの魅力や学びの楽しさを伝えるために造られた展示館。まだ新しい。
面白い写真を一階展示場で見つけた。1986年、大岡信の「炎のうた」をシャンソン歌手ジュリエット・グレゴが歌にして披露した時の写真です。ピアニストであり作曲家でもあるグレゴの夫も見えます。皆若い…。
昨年、グレゴのコンサートを横浜で聴きました。2、3年前今年が最後と言われ聴いたが、また出かけてしまった。最前列の席が取れたので彼女に私の作った古布の”はいはい人形”を贈ったがフランスへ渡ったかしらね?

荻野アンナ先生

2010-07-26 13:32:48 | 日記
当市”大岡信ことば館”で慶応大学文学部教授の荻野アンナさんの講演会があった。フランス文学者で小説家、たくさんの文学賞を受賞し、金原亭駒ん奈と言う芸名を持つ落語家でもあります。短編の名手太宰治の「トカトントン」を教材に洒脱な解説の中にも学問的解釈も話してくださりとても有意義な二時間だった。やはり太宰治も三島由紀夫と同様、言葉遣いがうまい。余談ながら三島由紀夫は太宰が大嫌いだった。
慶応の学生の期末試験に太宰の問題を幾つか出し、その中の一つ”太宰治を1千回書きなさい”と言う問題を選び650回書いてギブアップした学生の答案用紙を実際に見せてくださった。先生もユニークなら生徒も…ね。
モンテニューが16世紀に言った”人間は天使でも動物でもない。そして不幸な事に天使の真似をしようとすると動物になってしまう”を17世紀にはパスカルが言っている。先生は「本当の文学の伝統はこうして伝えられるものです」と締めました。「走れメロス」は津軽弁では「はっけろ、メロス」。彼の故郷金木町には津軽弁の「走れメロス」が売られているそうです。読んでみたい。