広大なキブツのナツメヤシ畑です。バナナの畑もあります。キブツは1900年の初頭、ロシアの迫害を逃れ帰還したユダヤ人がガリラヤ湖畔でスタートさせた農業を基本とした一大集団社会です。イスラエルの農業の一翼を担っています。現在は270ものキブツがあり10万人の人口を有しているそうです。そう言えばいくつかのスーベニア・ショップはキブツの運営でした。キブツとはヘブライ語で集団、集合を意味する…勉強しました。
紀元前8世紀頃、此処クムランはクムラン教団というユダヤ教徒の一派、エッセネ派が厳しい戒律をしき自給自足の生活を送っていた。荒涼とした岩地です。1947年べトウィンの少年が洞穴で壷に入った600をこえる巻物を発見しました。それが世紀の大発見と言われる、イザヤ書全書、、旧約聖書、ユダヤ経典などのテキストで、紀元前2世紀のものらしいのです。今までの写本より1000年も昔のもの、世界の聖書学会は驚いた。写真に見える竪穴が自然の穴で少年が覗き込んだかも…横の穴は調査のため掘ったものです。写本はナツメヤシの種の炭化したものに死海の水を含ませて墨とし、羊皮紙やパピルスへヘブライ語で書いてあった。エッセネ派の教義はキリスト教に似ているので、キリスト教ではなかったか?とガイドは説明。近年ロックフェラーが買い集めている…とも。
手ですくうと全部塩です。ペット・ボトルに入れて持ち帰りました。口の中がしびれるくらい塩辛いのです。ミネラルが多いのはいいのですが、他の含有物が多く食用には適さないそうです。皮膚病やリュウマチの治療、特に美容には効果があり、フランスのエステティックサロンでは高い評価をしています。ホテルでは泥パックのオーダーを受け付けていました。
わあ~い浮きました、浮きました。ばんざあ~い!こんな不思議なこと、世の中にあるのですね。感慨もひとしおです。海面下420mの低地にある海水湖。塩分が濃いのはヨルダン川から注ぐ水の出口がなく、強烈な太陽でどんどん蒸発し塩分が濃縮されるからだそうです。
塩分30%、海水はどろっとしています。ユダヤ人の婦人が飛行機の中で、私が「死海で泳ぐ」と話したら「オイリーで泳げないよ」といっていましたが確かにそうです。うつ伏せになれません。すぐ上向きになってしまいます。婦人は「眼に入らないように、勿論口に入れないように」とアドバイスしてくださった。白く見えるところは塩が堆積しているからです。遥か彼方の山並みはヨルダン。