フランケン・ワインはヴュルツブルグの名産です。ボックスボイテルとも言うそうで、山羊の陰嚢に似ているからとか言われているが、現地のガイドブックによると他のワインと区別するために壜の形を変えたとも書いてあった。またフランケン・ワインは医薬品としても用いられていた。1681年ヨーロッパにペストが流行した時、ここフランケン地方は感染者が少なかった。それはフランケンワインを飲むように勧めたからと言う記録が残っているそうです。”フランケンワイン→クランケンワイン(病気を治すワイン)”として販売促進スローガンが生まれたと言います。面白いですね。辛口ですっきりとしていて大好き。
1188年に完成したロマネスクの塔を抱く大聖堂。アイルランドの宣教師キリアンは8世紀マインフランケン地方にキリスト教を布教し後にこの地方の守護聖人となった。この大聖堂には巨匠リーメンシュナイダーの作品が多くあるとの事、見たかったなあ。彼方に路面電車が見えます。
1719年に着工1744年完成、野心と藝術への関心を持ち合わせた二人の司教によって建てられ”ヨーロッパで最も美しい司教館”とナポレオンか皇帝ヨゼフ二世かに言わしめたそうです。内部は眼を見張るばかりのロココ調、特に皇帝の間、鏡の間は豪華です。皇帝の間では1922年よりモーツアルト音楽祭にはコンサートが開かれているそうです。
1253~1719年まで歴代の大司教の居城兼要塞となっていた所です。終始一貫して司教の特定の政治的意図を持つもので、世俗的権力を維持するための軍事施設であり、支配権力を象徴するシンボルだったそうです。聖職者が”清く正しく美しく”でなかった歴史の象徴がここにも…。
古から多くの人々に”美しい街”と賞賛されたヴュルツブルグ。ゲーテは「ドイツで最も美しい街の一つ」と書いている。またモーツアルトは妻コンスタンツェへの手紙で「美しく華やかな街」と形容し、ヘルマン・ヘッセは「詩人になる運命にあったら出生地はマイン河畔ヴュルツブルグを選びたい。何故ならこの美しい街は詩人に何らかのものを与える」と言っています。アルテ・マイン橋から…。空気は痛いほど澄んでいる、-11℃です。
チョコレート・プディング。粉砂糖と細かく刻んだナッツで筆書きのようにデコレートされたグリーンの石板に乗っています。何と繊細な、日本的な…とびっくり。ナッツを摘んでプディングに振りかけて頂いた。スープはリーキ(西洋ねぎ)のスープ。微かなねぎの味と香り、私にとって新鮮な味わいで美味しい。メインはターキーのスライスでした。
旅の二日目、お仲間のTさんが86歳のお誕生日を迎えました。彼女86歳ですって!この寒さの中しっかりグループについて来ていらっしゃいます。皆さん元気を貰いHappy Birthday~の合唱。私も大いに元気が出たぞ!がんばる。