サン・テミリオンでワインを１本と思ったのですが、もう重くて持てない。ならばとワインショップでバカラのワイングラスをと買ってしまった。普通のでは面白くないので大振りでカットのあるがっしりしたグラスです。一個しか買わないのでお店の人は不思議がっていましたよ。あと安いワインを1本買えばタックスフリーを書いて上げると言ったけれど…とんでもない。荷物に殺されちゃう。フランスはタックス20％ですから大きいけれど。今年はバカラ創業250年と後で知り、良い記念になったと一人悦に入っています。
坂道の両側にはたくさんのワインショップが並んでいます。テイスティングをさせてくれます。お仲間のＩ さんは日本円で確か15000円もする高価なビンテージものをお買いになった。日本から瓶の保護材も持って来られたそうです。ランチでここのワインを頂いたが赤色が濃く味も濃く、スパイシーでそれで苦くない、美味しいワインだと思う。赤はあまり…と日ごろ思っていたが本当のワインの美味しさは赤だなと少々考えが変わりました。
隅々まで手入れがされた見事なメルロー種のブドウ畑が広がっています。街とブドウ畑が世界遺産になっている。修道士たちがワイン造りに励みこの小さな街を発展させたと言われています。
石積みの壁と岩山が一体化したような家々を迷路のような階段と坂道が結んでいます。地下には延長12ｋｍものトンネルがありその大半がワイン倉庫となっているそうです。
ブドウ畑の広がる丘の城壁で囲まれた中世の街サン・テミリオンは8世紀にサンティアゴ・デ・コンポステーラへ向かう途中の修道士エミリオンが静寂で平和なこの土地に魅了され洞窟を見つけ隠遁生活を始めた。11世紀に聖エミリオンの遺志を継いだ信者が洞窟をくりぬいて教会を建てた。これが現在の街の中心でモノリス教会と言われています。そして修道士の名前が街の名になったそうです。