娘二人の初宮詣や七、五、三も此処のM大社でした。そんな、こんなが神に伝わりここM市に住むようになったのかも知れません。今やM大社は関東方面からも初詣の観光ツアーがやってきて当分近辺はラッシュです。中世、伊豆国の一宮として源頼朝など多くの武家の崇敬を集めました。現在、国の重要文化財に指定されています。
飲食をしながら楽しむ…江戸時代から庶民の歌舞伎の慣わしで現代でも唯一の独特な楽しみ方ではないでしょうか。30分のインターミッション、トイレへ行ってから食事ととても忙しい。美味しそうなお弁当が買えました(開演前用意)。しかし味わうどころではない、せっせと頂きました。でも愉しかった。お芝居を観ながら座席でお弁当ですものね。外国人のグループはシャンパンを飲みながら観劇…初春の歌舞伎座ならの風景です。
「金閣寺」「蜘蛛の拍子舞」「一本刀土俵入り」です。坂東玉三郎の白拍子はそれはそれは美しかった。ゆったりとした身のこなしや色気が燦然と輝き夢幻の世界にうっとりしました。中村七之助は初めて見たが若々しく可愛くこれから玉三郎の老練さや役の理解など深め、なくてはならない女形になると思う。中村勘九郎は美男できりっとした雰囲気の若者、父亡き後の気構えが伝わってきます。市川染五郎はいろいろな役をこなせる正統派ですね。「一本刀…」の松本幸四郎は(プロンプターの出番もあったが)積み重ねが芸になる伝統芸能の良い所が明らかだと思うがミュージカル俳優の幸四郎が私の中では大きくて困ったものです。たわいない話でも日本古来の義理人情の世界に涙してしまった。
天井の造りが間接照明で柔らかく明るくなった感じです。花道のすぐ上の二階の前列二列目と良い席。花道の途中で役者が見得を切るところは直線距離5メートル位、手に取るように見え感動は胸にダイレクトに伝わり震えます。舞台は近距離の鳥瞰で隅々まで眺められる。幕引きは人力で変わらず安心しました。
初春大歌舞伎を二日に観てきました。一昨年四月新しい歌舞伎座がオープンしましたね。歌舞伎座を建て直すと聞いて憂いていたが近代的なビルの松竹本社と歌舞伎座としての玄関が全く違和感なく安心しました。早く行ってみたいと思っていた所、次女がプレゼントしてくれた。新年早々なんとラッキーなと嬉しい。江戸の昔から初芝居を観るとその一年は縁起がいいと言われているそうです。昨年の体調不良を跳ね返して”良い加減”に楽しんで行きたいと思います。
御節の黒豆炊きは難しいと言われていますが簡単手抜きでも(圧力釜)こんなに立派に炊けます。甘さを控え目に出来るので自分で毎年炊きます。金箔でも振り掛けたいぐらいに美しくふっくら柔らかく出来ました。またまた自画自賛の始まり。
私の自慢のロースト・ビーフです。拘って当地のブランド牛、あしたか牛のももを買いました。”あしたか牛”は富士山の手前N市の北に広がる愛鷹連峰の麓で飼育されています。脂がしつこくなく、あさっりしているが旨みがあり美味しい。ロースト・ビーフ用シーズニングを擦り込んでしばらく置いてからオリーブ・オイルで前面に焦げ目をつけ、赤ワインを振りかけ蒸し焼きにする。その間15分ぐらい。赤ワインは料理用など使わず上等な赤ワインを使う所がミソです。孫娘の大好物、上手く焼けてほっとしています。お皿の自慢をさせてください。 十数年前ドイツ、マイセンの工房で買いました。当時このデザインは新しくまだ輸出されていないと聞きましたが。縁の波型の先端を特に気をつけて使っています。
乾杯は娘持参のドン・ぺリ二ヨン、爽やかで気品があり、やはりシャンパンの王様です。ポルトファーロ自慢の燦然豚のリエットを娘が買ってきたイチジク入りライ麦100%のパンにのせてドン・ぺリ二ヨンと共に…最高! Happy New Year!