お好み夜話-Ver2

コテが心配

毎年大きな台風がくると心穏やかでない。


店の外壁に取り付けてある「コテ」が、


強い風で外れて飛んでかないか、もし外れて落ちたらギロチンのように人の首を刎ねてしまうのではないかと、あらぬ妄想で夜もおちおち寝ていられなかったりする。


去年の入院中もそんなことがあって、かあちゃんに見てきてもらって安心したことがあった。



だから今年の14号はなおさら穏やかでなく、昨日「見に行ってくる」と言うと「やめて‼︎」とかあちゃんに止められた。


このオヤジを、川や田んぼを見に行って事故に遭ってしまう年寄り扱いだ☹️


天草のばあちゃんがかつて、台風の時に田んぼを見に行ってひっくり返ってケガしたことを引き合いに出し、オヤジの外出を止める。


暴風の中フルマラソンを走り切ったこのオヤジが、それほど衰えているというのかぃ・・・(;_;)


はいはい、敬老の日ですかい(^)


ジジイになるのは初めての経験だから、まだ慣れてねえんだよ、あーやだ💢



しかしかあちゃんはかあちゃんで故郷のことが気になり、天草や熊本に電話したりLINEしたりして状況を聞いている。


天草の海の近くに一人暮らししている叔母は、「恐ろしか」風雨に用心のためホテルへ避難したといい、田んぼや畑は酷い有様だそうだが、台風の目に入った八代の姪っ子は穏やかでぜんぜん平気だという。



日本列島を縦断した14号は午後に温帯低気圧になるようだが、それでも風や雨は突発的におこるからとかあちゃんは折り畳み傘を持った。


しかし、衰えたとはいえ晴れ男のオヤジは当然傘など持たない。


今日は2ヶ月ぶりの余丁町クリニック、ドナーのかあちゃんは前回、コロナに感染した後遺症か肝機能が上がっているため、薬を処方されたのでその経過観察もあって同行。


オヤジはといえば相変わらず腎性貧血の注射を打たれ、カルシウム不足を補う薬を追加で処方された。


相変わらず毎週どこかの医療機関に通っているポンコツ、来月はついに前期高齢者になってしまう。


こんな状態だからもうリタイアしたっていいなんて声もあるが、そうはいかない‼️


このまま尻すぼみで終わるなんて、とてもじゃないけど耐えられない。


時間はかかるだろうが必ず店を再開するという決意を胸に医者通いをし、積極的にキッチンに立って今後メニュー化できそうなものを作り続けているのだ。



クリニックの帰りに、店に寄ってみた。


コテは、無事だった(^_^)


さて・・・。


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