＜ あの時キスしておけば ＞

2021年4月期は「コントがはじまる」を大変面白く見て。
「恋はdeepに」は1話の半分で挫折、「バイプレーヤーズ」は期遅れで見て。いまいち。
「青天を衝け」は止めそうになりながら見ている。

「あの時キスしておけば」は視聴中止しようかどうかしようか、迷った作品。
設定は面白いが、話は雑。
役者はいいが、話は雑。
昨今、話が雑なドラマが多いですからね。雑が許せるドラマと許せないドラマが
あるんだよなあ。これは許せない類。

が、「大金持ちの女が若いイケメンをこきつかう」という設定だけに惹かれて、
視聴し続けた。正直、こういう願望充足系は我ながらくだらないと思うんだけど、
だんだんストイックじゃなくなってきてねえ……。

それに加えて久々に麻生久美子ですからね。
大好きな女優さんだ。久々に見たい。


入れ替わりは「天国と地獄～サイコな2人」で見たばっかり。
漫画家の話は、3話くらいで視聴中止にした「レンアイ漫画家」で見たばっかり。
この2つが先行してなかったら目新しく見られたろうけど、
直前に見ているので「またか」感があった。
まあワンクールの違いなら、ちょっとした後先の不運でしかないんだろうけど。

視聴中止が頭をよぎりつつも「ながらでもいいからとりあえず見ようか」という
ことに落ち着く。3話くらいまで見ちゃうと、最後どう決着をつけるのかまで
見ないと落ち着かなくて。

いつも思うが、連ドラにも総集編を作ってくれないものだろうか。
最初から最後まで見るのは時間がもったいないけど、とりあえず流れは知りたい
と思うこと、多々ありますもんね。
連ドラ本編を流して、その後に総集編を流す。総集編を見て通して見たくなった
場合は、1番組300円くらいで売る。
そしたら「ざくっと見たい」層に親切なんじゃないか。
……まあそれで経済的にペイ出来るのかは知らない。


話はしょーもなかったね。まあ設定はいいとしても、話の繋ぎ具合が雑。
あの流れで松坂桃李が（井浦新に姿が変わってしまった）麻生久美子を
好きでい続けられるのが疑問。まあそこまでの流れをじっくり描いてると
尺が足りなくなるから、しょーがないんだろうけど。

息子や嫁や、元夫が入れ替わりを素直に受け入れすぎ。
ここを受け入れないとハートウォーミングなドラマになりませんが。
スーパーで働いているのに、自由自在に仕事を抜け出す主人公のわけのわからなさ。
1度や2度ならドラマとしてゆるすが、のべつ幕なしに抜け出して、
首にもならんってどういう世界だ。雑なドラマの世界だ。


でもまあ、役者は良くて。
あんな傲慢な役柄なのに、麻生久美子はやっぱり憎めなくて。
松坂桃李はどっちかというとキライだが、あんなイケメンがくすぶっているのも
納得出来ないが、ラブコメの主人公としては及第点で。
シリアスなイメージしかなく、若干苦手意識のあった井浦新の女性演技が
ちょっと面白くて。
岸本加代子にはやっぱり泣かされ。
若い頃の小栗旬にしか見えないと思いながら見ていた三浦翔平。
この人、「おカネの切れ目が恋のはじまり」で多分見てるんだけどなあ。
役柄の印象はあっても、本人の印象がさっぱりない。



5話までは低め安定。ハードルを下げた上でそれほど不満はなく見ていた。
しかし6話で崩壊しましたねー。脚本家が投げた？と思うほど。
どこがどうだったか忘れたが、やはりマサオが目覚めるのは無理があった。

マサオの家族との関わりはいいエピソードではあったけれども。
でも妻と息子が受け入れるのが早すぎ。
都合よく入れ替わりすぎだもんねー。入れ替わりがあった時点で
ファンタジーではあるのだが、ファンタジーだからってなんでもありにされちゃうと。
毎回言ってるが。

どうやって話を収束させるのかなーという興味だけでそれ以降は見たが、
最後だらだらと伸びましたな。結婚式まではいいとして、その後は余計だった。
あんな風に戻って来ちゃうと、桃地はいつまでも待っちゃうよね。
なんて残酷なことをするんだろうと思った。