違うんだ、平山優!
「真田丸」での真田昌幸を含んだ国衆と信玄の関係性、
それと平岳大の武田勝頼の演技が心に残ったので、おそらくその頃に
武田氏関連本をさらっと漁ろうと課題図書にリストアップした。
……え?真田丸、もう7年も前ですか?早いなあ。
リストアップした後、ようやく読む順番が回って来て、今回読んでみたのだが……。
違う、違うんだ平山優!
まあこの厚さはぎりぎり良しとしよう。新書で400ページ強は書きすぎだと思うが、
何せタイトルは「武田三代」。100年近いことのはずで、まあそれは長くなるわ。
――が、こんなにずらずらと書いてはいかんのだ!
新書で読みたいのは専門的な内容ではなく、素人向けの入門書なんだからさ。
まーとにかく羅列がすごい。すごいというかヒドイ。
読み始めて永遠に「誰が・いつ・どこで・何を」が続く(それしか書いてない)のが
だんだん苦痛になっていく。
苦痛の度合いが高まって来たので、
固有名詞(人名・地名)と年月日がどのくらいの頻度で出て来るか数えてみたところ、
少ないページで30強、多いページでは50くらい、――新書の1ページで
こんなに詰め込んでは、もうそれはほんとに羅列でしかないんだ!
年表を読んでいた方がはるかにスペースの節約になるだろうと思うくらい。
年表を文章にしたところで読みやすくなるわけでは全然ないし、
エピソードではないから全く頭に入らない。
それでも武田氏についてよく知っている人なら、それなりに楽しめるかもしれないが、
武田家臣の名前を数人知っているだけのわたしでは全然。
何しろ武田の話だから、武田何とかという人がたくさん出て来るし、
小山田何とかも複数、穴山何とかも複数、その他に何とかの何とかが大量に出てくる上に、
最初の頃は武田と北条と長尾→上杉が延々と戦をしたり和睦したり
同盟したり同盟破棄したり工作したり工作されたり、各家の家臣を含めて
ひたすらなんだかんだするのを羅列しており、
さらに時代が下がるとそれに織田と徳川(と足利将軍家・管領家・浅井・朝倉)の
家中も加わって、……もうあかんやないか。
これが信玄が死ぬまで、本でいえばだいたい250ページまで続きます。
もう相当前にうんざりしており、途中で止める気満々だった。
止めなかったのは単に昼ご飯を食べていて、他に本を持って来なかった理由による。
だが――信玄が死んでから、勝頼の部分はけっこう面白かったんですよね。
羅列はあるけれどもだいぶ減じ、エピソードが描かれるようになってくる。
まあだからといってそんなに内容は頭に入ってこないわけだが。
武田氏の最大領土は勝頼の代だというのに驚いたし、信玄の死から勝頼の死まで
9年?もあったのも意外だった。信玄の死から武田氏はガタガタとあっという間に
崩れたというイメージがあったから。
平山優は武田氏が専門だと思っていたけど、この書き方ならむしろ
武田勝頼が専門なんだろうな。すごく力を入れて書いてた感じ。
実は勝頼の死の部分なんか泣いたもんね。IKEAのレストランで涙をぬぐいつつ
本を読む女。だいぶあやしい。
これならむしろ武田勝頼についてだけ書いて欲しかったよ。
まあそういうのも書いてるんだろうが。
この本がわたしの平山優の1冊目だったのは若干不幸な出会いだったんだろうなー。
今後武田氏については何冊か読んでみるつもりでいるので、平山優の著作も
いくつかピックアップしている。最初読んだあれだけはいまいちだったけど……
になることを祈る。
この人、もう60歳近いんですか!?40半ばくらいかと思っていたよ!
「英雄たちの選択」でよく見るけれども。若く見えるわ。
正直、これが今回一番びっくりした。
「真田丸」での真田昌幸を含んだ国衆と信玄の関係性、
それと平岳大の武田勝頼の演技が心に残ったので、おそらくその頃に
武田氏関連本をさらっと漁ろうと課題図書にリストアップした。
……え?真田丸、もう7年も前ですか?早いなあ。
リストアップした後、ようやく読む順番が回って来て、今回読んでみたのだが……。
違う、違うんだ平山優!
まあこの厚さはぎりぎり良しとしよう。新書で400ページ強は書きすぎだと思うが、
何せタイトルは「武田三代」。100年近いことのはずで、まあそれは長くなるわ。
――が、こんなにずらずらと書いてはいかんのだ!
新書で読みたいのは専門的な内容ではなく、素人向けの入門書なんだからさ。
まーとにかく羅列がすごい。すごいというかヒドイ。
読み始めて永遠に「誰が・いつ・どこで・何を」が続く(それしか書いてない)のが
だんだん苦痛になっていく。
苦痛の度合いが高まって来たので、
固有名詞(人名・地名)と年月日がどのくらいの頻度で出て来るか数えてみたところ、
少ないページで30強、多いページでは50くらい、――新書の1ページで
こんなに詰め込んでは、もうそれはほんとに羅列でしかないんだ!
年表を読んでいた方がはるかにスペースの節約になるだろうと思うくらい。
年表を文章にしたところで読みやすくなるわけでは全然ないし、
エピソードではないから全く頭に入らない。
それでも武田氏についてよく知っている人なら、それなりに楽しめるかもしれないが、
武田家臣の名前を数人知っているだけのわたしでは全然。
何しろ武田の話だから、武田何とかという人がたくさん出て来るし、
小山田何とかも複数、穴山何とかも複数、その他に何とかの何とかが大量に出てくる上に、
最初の頃は武田と北条と長尾→上杉が延々と戦をしたり和睦したり
同盟したり同盟破棄したり工作したり工作されたり、各家の家臣を含めて
ひたすらなんだかんだするのを羅列しており、
さらに時代が下がるとそれに織田と徳川(と足利将軍家・管領家・浅井・朝倉)の
家中も加わって、……もうあかんやないか。
これが信玄が死ぬまで、本でいえばだいたい250ページまで続きます。
もう相当前にうんざりしており、途中で止める気満々だった。
止めなかったのは単に昼ご飯を食べていて、他に本を持って来なかった理由による。
だが――信玄が死んでから、勝頼の部分はけっこう面白かったんですよね。
羅列はあるけれどもだいぶ減じ、エピソードが描かれるようになってくる。
まあだからといってそんなに内容は頭に入ってこないわけだが。
武田氏の最大領土は勝頼の代だというのに驚いたし、信玄の死から勝頼の死まで
9年?もあったのも意外だった。信玄の死から武田氏はガタガタとあっという間に
崩れたというイメージがあったから。
平山優は武田氏が専門だと思っていたけど、この書き方ならむしろ
武田勝頼が専門なんだろうな。すごく力を入れて書いてた感じ。
実は勝頼の死の部分なんか泣いたもんね。IKEAのレストランで涙をぬぐいつつ
本を読む女。だいぶあやしい。
これならむしろ武田勝頼についてだけ書いて欲しかったよ。
まあそういうのも書いてるんだろうが。
この本がわたしの平山優の1冊目だったのは若干不幸な出会いだったんだろうなー。
今後武田氏については何冊か読んでみるつもりでいるので、平山優の著作も
いくつかピックアップしている。最初読んだあれだけはいまいちだったけど……
になることを祈る。
この人、もう60歳近いんですか!?40半ばくらいかと思っていたよ!
「英雄たちの選択」でよく見るけれども。若く見えるわ。
正直、これが今回一番びっくりした。
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