面白かったなあ。
昨今のドラマでも、こんな風にふつーに淡々と積み重ねて話を作ってくれれば、
わたしはおそらく文句はないと思われるのだが……
これのリメイク版を作ったらどうだろう、と最初見ながらずっと考えてた。
エキゾチックな異国だからこそサスペンスが盛り上がるんだよなー。
とはいえ、現代社会で謎めいた異国ってのもなかなかない……
下手な描写だと差別につながるし、そこまでして盛り上げたくはない。
安全な方法は「TRICK」方式だろうか。
作りものですよーとフザケた形式にして異世界を作るの。
……なんだか「TRICK」こそが「知りすぎていた男」のリメイク作品である
気がしてきた。なぜ?どうして?が先行し積み重なって、サスペンスを盛り上げる。
大量におちゃらけ成分が混入しているけれども、かなり近いかも。
合成の技術がいかにも稚拙で、逆に味わいがあった。
たしかにモロッコでロケをしているだろう、と思った場所もあるけれど、
どのくらいの割合でロケをしたのかな。
イギリスのはずなのにイギリスっぽくないと感じた部分もあったのだが……
ロイヤル・アルバート・ホールはロケ?中に入ったことない。
この頃はもう十分制作費をかけられる巨匠だったのかしらね、ヒッチコック。
「ケ・セラ・セラ」がこの映画から来ているとは……!
普通にシャンソンだと思っていた。
ずいぶん長く歌うなと思っていたが、ちゃんと伏線になっているとは。
ウマイわー。
ドリス・デイは名前だけ知っていた。イメージでは黒人歌手だと思っていた。
女優だってことも知らなかったし。歌手だけのイメージ。
ロイヤル・アルバート・ホールでの、あのボディを包むカッチリとした
スーツのラインが美しかった。
伏線がうまいよねー。パズルのよう。
ヒッチコックはやっぱり名匠なんだろうなあ。
「裏窓」「鳥」「バルカン超特急」は見た。「めまい」も録画している。
「鳥」はこわかったな。ヒッチコックはサスペンスととともにそのユーモアが
好きなので、「鳥」はこわいだけだった。すごいとは思ったけど。
「北北西に進路を取れ」と「ダイヤルMをまわせ!」はいつか見たいと思います。
まあツッコミどころは多かったけどね。
最後なんて、ドリフのコントのように終わる。まあそれはそれでいいけど。
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