プラムフィールズ27番地。

本・映画・美術・仙台89ers・フィギュアスケートについての四方山話。

< ダイヤルM > (テレビ視聴)

2008年05月15日 | テレビで見た映画。
ヴィゴ・モーテンセンの数少ないメジャー?作品。
というわけで、録画して見た。「指輪」の役者たちにはどうしても情が湧いてしまって……


つまらなくはないのだが、ごくごく普通。サスペンスがあまり好きなジャンルではないので、
それを加味すると、見てるのがちょっと辛かったかな。実は所々倍速&ながら見。
うーん……特にこれといった感想はない。好きな人は楽しめる作品だろうな、としか。

原題の「パーフェクト・マーダー」と終わり方を考えると、
ストーリー上の一人勝ちはパルトロウですかね。
だがもしそうなら、アメリカものだともっとあからさまに作るだろうから、
そこまで見ない方が正しいのか?
あの刑事役は全然存在意義ありませんでしたねー。わざわざ風貌の個性的な役者をもってきて、
しかもフランス語を喋るというアクセントをつけているなら、
もっと活躍させてもよさそうなものだが……。

ちょっと中途半端かな。
くるくる変わる状況の面白さは多少漂っても、そこを売りにするほどはアクロバティックではない。
かといって、息詰まる心理描写というほどのものはなく。役者も、与えられた役柄を
特に不足なく演じているけど、みんな薄味かな。リピーターが出る映画ではない感じ。

ネタばれなしで見た方が間違いなく楽しめるので、内容に触れない方がいいかとも思うが、
でも実はそういう気を使うまでの作品でもない、という気分もある。









ちょこちょこ、無理を感じる展開もあったね。
ヴィゴがあっさりパルトロウの殺害を引き受けるのもどうかと思うし、
(冷静に計算すれば、ヴィゴとパルトロウが逆にマイケル・ダグラスを殺す方向に行くはずだ。)
一番出遅れているはずのパルトロウがあっさり正解にたどり着きすぎるしね。
ヴィゴが殺されるシーンでも、寝台個室に他人が勝手に入れるもの?
最後、録音テープも、あれは「偶然間に合って金庫に隠せた」ではダメなんじゃないかなあ。
あの時点でパルトロウが知っていて、わざと放置していたことにしないと。
パルトロウが腹黒、ってことにしないとつまんないと思うよ。

うーん、普通というより、やっぱりあまり面白くなかったかな。
この内容にしては作りがあっさりしすぎなのが敗因だ。


ヴィゴは「イースタン・プロミス」で今年のアカデミー賞助演男優賞ノミネート。
夏に来るらしい。封切りしたら行ってみようかなあ。
クローネンバーグは、いま一つも二つも食指が動かない監督っぽいが……


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