「西田幾多郎「讀書」」より
何人も云ふことであり、云ふまでもないことと思ふが、
私は一時代を劃した樣な偉大な思想家、
大きな思想の流の淵源となつた樣な人の書いたものを讀むべきだと思ふ。
かゝる思想家の思想が掴まるれば、
その流派といふ樣なものは、恰も蔓をたぐる樣に理解せられて行くのである。
無論困難な思想家には多少の手引といふものを要するが、
單に概論的なものや末書的なものばかり多く讀むのはよくないと思ふ。
2/2 声でつづる 昭和 人物史 鈴木大拙・教養特集・私の自叙伝~禅と私・1960年
2018 04 23 ラジオアーカイブス・NHKカルチャーラジオ
鈴木大拙 -真実を求める努力-
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まず、物を客観的に見ることを学ばねばならぬ
そこからこれに対して徹底した分析が加えられなければならぬ。
これが日本人の性格の中に這入ってこないと、
偉大な科学の殿堂は築き上げられぬ。
科学や数学の学修を、
単なる実用面にのみ見んとする浅薄な考え方をやめて、
学問の根底に徹する、
甚深で強大な知性の涵養を心懸くべきである。
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(鈴木大拙全集 第30巻 15ページ~16ページ)1945年8月26日記
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