L:ちょっとちょっとちょっとぉ((怒)?
寝てないで教えてくださいよぉ。
『ブレードランナー』のDVDだけど、なんで限定版の方にしなかったんスか?
JK:ユニコーンの折り紙フィギュアなんてどこに飾ンのよ。
L:でもランドスピナーが付いてんじゃないすか! これ良くないスか?
ほら、ミード先生のコンテ数枚とかもありますよ! これは欲しいなぁ。
JK:うっ! それは確かに、ちょっと欲しかったんだよな。けど、宣伝スチール見る限り初公開って物でもなさそうだしなぁ…
L:ミード先生はデッカードのハンドブラスターやランドスピナーのデザインがやたら印象的だけど、そんだけじゃなかったんすよね?
JK:あぁ。ブラスターに関してはダメ出しされたけどね〈苦笑)。
未来のロスを、リドリー・スコットの脳内イメージを元に具体的な絵にしたのもミード先生の仕事やからな。
L:冒頭のタイレル社のビルの周りをスピナーが飛び回る奴とかね
因みにあの火を吐く工業地帯の絵面は大阪府は泉佐野市か泉大津あたりの工業地帯の撮影を加工してるんですよな。
それ考えると、当然OSAKAやTOKYOの下世話にカラフルな繁華街も見てるんだろうし、そこらへんがリドリー・スコットのあの未来のロスのイメージに絡んで、ミード先生がまとめた、なんつって妄想しちゃいますなぁ。
JK:(笑)当時、そこ迄知るよしもなかった筈だけど、ウィリアム・ギブスンが『ニューロマンサー』執筆中に偶然映画館で『ブレードランナー』見て、自分が描いている小説の世界が先に映像化されてしまった事を知ってショックを受けた、てエピソードがあるんだけど。あの小説は千葉を舞台に幕が開くんだよな(笑)
それに、リドリー・スコットにしても、次の『ブラックレイン』で再び大阪を舞台にするんだけど。やはり、目の着け所が流石ちゅうか、凄いわな。あんな風に撮影するセンスつーかね。
話を戻すとやな。
出演者が実際に演技するセットのデザインとかは大概シド・ミードの手に因るもんやからね。
例えば、セバスチャンのロココ調の部屋の扉とかもミード先生の仕事になるんだよな。
当然、野外にあるオープンセットとかも使うんやけど、1シーンの為だけに全く新しいセットを1から作ってられへんから、既にあるセットや街をどう装飾すれば酸性雨降りしきる退廃した未来の裏町に見えるのか? ってのも、ミード先生がやったりしたわけやな。
監督も美術畑の出身者やから、さぞ、煩い注文もあったろうにな(笑)。見事に絵にしたよなァ。
L:ホンマ良い仕事しましたよなぁ
JK:元々、シド・ミードは工業デザイナーだからねぇ。未来都市のイラストとか、未来の乗り物とかのデザインも結構やってるしな。
L:工業デザイナーだけにミード先生のテリトリーは広いですが、我々からすれば映画の方が身近ですかねぇ。
しかし『∀ガンダム』のモビルドールのデザインは物議を醸したっちゅうか(笑)。
JK:あぁ。冨野監督の要請でデザインした奴な。
実は∀が初対面ってわけでもなくて『Zガンダム』の時にも宣伝用のイラストを数枚描いてたりするんだよね。スペースコロニーをバックにしたガンダムMk.2のイラストとか。
デザインから富野作品と関わったのは∀が初めてかもなァ。本編は見る機会無かったなぁ。
L:始まりに戻る『∀』って意味深なタイトル通り、あれはなかなか面白い話でしたよ。
ダイジェスト版の映画しか観てないんすけど、個人的には楽しめましたな。
主役機の∀やらは、一目でミードデザインと分かりますが、僕らの先入観にあるモビルスーツデザインに対してのあのデザインの違和感が逆に物語の∀には必要だったんかなと思えましたな。

JK:∀ガンダム、俗に言う「髯ガンダム」は、当初は余り評判良くなかったらしいけど。
最近マスターグレードモデルで記念すべき100体目に選ばれたんだよな?
意外なような、妥当なような
L:あれはねぇ、出来はもうかなり良いっすよ。
シド・ミードデザインを忠実に再現することに腐心しましたってのがコンセプトらしいけど、仕上がったモデルはカトキハジメのカトキハジメによるカトキハジメ版∀って感じでしたなぁ。

案外、テレビ放映時に発売されていたキットの方が∀らしかったりして。
JK:お前それ言っちゃ身も蓋も無いじゃん(笑)
L:いや個人的な感想ですやん。別段今回のMG版にガッカリ感を付ける訳じゃないんですがね。
理に叶ったデザインがきちんと成立してるってことを、バンダイの進化しまくりな成型技術で目の当たりに体感出来るから、そのあたりは僕ら以上にミード先生にとっても、デザイナー冥利に尽きるでしょうなぁ。
褌がビキニなTバックに変わったんだから、従来デザインのファンにはショックも大きかったろうけど(笑)。
JK:(笑) ∀に限らず、実はミード先生は結構日本贔屓なんだよなぁ。
まぁ、日本での人気が高いって事での依頼もあるんだろうけどね。確か日本オリジナル編集の画集も2冊だっけか? 出てた筈だしねぇ。
『ガンダム』関連で言うと、『ガンセイバー』のデザイン監修にも絡んでいたんじゃなかったかなぁ…。
関わらない方が良かったって奴もあるけど(笑)。
例えば『YAMATO2520』な(笑)。
18代目宇宙戦艦ヤマトって設定だけど、これがスケルトン風で、全然「大和」じゃないって奴(笑)
L:18代目(笑)! いやーん間の世代が飛びまくりっすな(笑)
JK:色々、こじれて完結せずに空中分解した奴やね。当時のアニメ雑誌で、一般からスタッフ募集って広告見た時は、唖然としたよ。そういった意味では稀有な例やな(笑)
L:(笑) しかしお題がブレードランナーだと、ミード先生だけでも山ほど膨らみますなぁ。
JK:いや単にミード先生の履歴語って膨らましてるだけなんだけどねぇ(笑)
ただ、偶にはこんな話も良いよなァ。
L:そうすなぁ、ただカラオケは勘弁してもらいたいもんですがな。
JK:何言ってんの!? 俺のシャウトに店員の姉ちゃんも聞き惚れてたろ。
L:なぁにが、いやアレは俺のブルースハープに…
JK:何がブルースハープだ。ありゃ屁だろ! 屁! 屁の音だろ!
L:ホホホホホ。
…てンめぇ~、腹がよじれるようなことぬかしやがって~
表出ろ! 表ェ!
JK:上等じゃねぇか。こんどァよじれるくらいじゃ済まねえぞ! 引きちぎったらぁ!
店員:ああっ! お客様ァ、お勘定ォが~
お客様ァ~!
※『ブレードランナー』は映画製作から本年で25年を迎えるそうです。その記念といっちゃあなんですが、軽くささやかなリスペクトを今回はさせて頂きました。版権が複雑化しているらしく、関連するキットや玩具はありそうで無さそうなんですが、『映画秘宝』の最新号になんちゃって玩具が紹介されていますよ。文中で語られたDVDの話、特に未公開シーン集で初めて語られる劇的内容も同誌で先に語られちゃったりしています(笑)。
寝てないで教えてくださいよぉ。
『ブレードランナー』のDVDだけど、なんで限定版の方にしなかったんスか?
JK:ユニコーンの折り紙フィギュアなんてどこに飾ンのよ。
L:でもランドスピナーが付いてんじゃないすか! これ良くないスか?
ほら、ミード先生のコンテ数枚とかもありますよ! これは欲しいなぁ。
JK:うっ! それは確かに、ちょっと欲しかったんだよな。けど、宣伝スチール見る限り初公開って物でもなさそうだしなぁ…
L:ミード先生はデッカードのハンドブラスターやランドスピナーのデザインがやたら印象的だけど、そんだけじゃなかったんすよね?
JK:あぁ。ブラスターに関してはダメ出しされたけどね〈苦笑)。
未来のロスを、リドリー・スコットの脳内イメージを元に具体的な絵にしたのもミード先生の仕事やからな。
L:冒頭のタイレル社のビルの周りをスピナーが飛び回る奴とかね
因みにあの火を吐く工業地帯の絵面は大阪府は泉佐野市か泉大津あたりの工業地帯の撮影を加工してるんですよな。
それ考えると、当然OSAKAやTOKYOの下世話にカラフルな繁華街も見てるんだろうし、そこらへんがリドリー・スコットのあの未来のロスのイメージに絡んで、ミード先生がまとめた、なんつって妄想しちゃいますなぁ。
JK:(笑)当時、そこ迄知るよしもなかった筈だけど、ウィリアム・ギブスンが『ニューロマンサー』執筆中に偶然映画館で『ブレードランナー』見て、自分が描いている小説の世界が先に映像化されてしまった事を知ってショックを受けた、てエピソードがあるんだけど。あの小説は千葉を舞台に幕が開くんだよな(笑)
それに、リドリー・スコットにしても、次の『ブラックレイン』で再び大阪を舞台にするんだけど。やはり、目の着け所が流石ちゅうか、凄いわな。あんな風に撮影するセンスつーかね。
話を戻すとやな。
出演者が実際に演技するセットのデザインとかは大概シド・ミードの手に因るもんやからね。
例えば、セバスチャンのロココ調の部屋の扉とかもミード先生の仕事になるんだよな。
当然、野外にあるオープンセットとかも使うんやけど、1シーンの為だけに全く新しいセットを1から作ってられへんから、既にあるセットや街をどう装飾すれば酸性雨降りしきる退廃した未来の裏町に見えるのか? ってのも、ミード先生がやったりしたわけやな。
監督も美術畑の出身者やから、さぞ、煩い注文もあったろうにな(笑)。見事に絵にしたよなァ。
L:ホンマ良い仕事しましたよなぁ
JK:元々、シド・ミードは工業デザイナーだからねぇ。未来都市のイラストとか、未来の乗り物とかのデザインも結構やってるしな。
L:工業デザイナーだけにミード先生のテリトリーは広いですが、我々からすれば映画の方が身近ですかねぇ。
しかし『∀ガンダム』のモビルドールのデザインは物議を醸したっちゅうか(笑)。
JK:あぁ。冨野監督の要請でデザインした奴な。
実は∀が初対面ってわけでもなくて『Zガンダム』の時にも宣伝用のイラストを数枚描いてたりするんだよね。スペースコロニーをバックにしたガンダムMk.2のイラストとか。
デザインから富野作品と関わったのは∀が初めてかもなァ。本編は見る機会無かったなぁ。
L:始まりに戻る『∀』って意味深なタイトル通り、あれはなかなか面白い話でしたよ。
ダイジェスト版の映画しか観てないんすけど、個人的には楽しめましたな。
主役機の∀やらは、一目でミードデザインと分かりますが、僕らの先入観にあるモビルスーツデザインに対してのあのデザインの違和感が逆に物語の∀には必要だったんかなと思えましたな。


JK:∀ガンダム、俗に言う「髯ガンダム」は、当初は余り評判良くなかったらしいけど。
最近マスターグレードモデルで記念すべき100体目に選ばれたんだよな?
意外なような、妥当なような
L:あれはねぇ、出来はもうかなり良いっすよ。
シド・ミードデザインを忠実に再現することに腐心しましたってのがコンセプトらしいけど、仕上がったモデルはカトキハジメのカトキハジメによるカトキハジメ版∀って感じでしたなぁ。



案外、テレビ放映時に発売されていたキットの方が∀らしかったりして。
JK:お前それ言っちゃ身も蓋も無いじゃん(笑)
L:いや個人的な感想ですやん。別段今回のMG版にガッカリ感を付ける訳じゃないんですがね。
理に叶ったデザインがきちんと成立してるってことを、バンダイの進化しまくりな成型技術で目の当たりに体感出来るから、そのあたりは僕ら以上にミード先生にとっても、デザイナー冥利に尽きるでしょうなぁ。
褌がビキニなTバックに変わったんだから、従来デザインのファンにはショックも大きかったろうけど(笑)。
JK:(笑) ∀に限らず、実はミード先生は結構日本贔屓なんだよなぁ。
まぁ、日本での人気が高いって事での依頼もあるんだろうけどね。確か日本オリジナル編集の画集も2冊だっけか? 出てた筈だしねぇ。
『ガンダム』関連で言うと、『ガンセイバー』のデザイン監修にも絡んでいたんじゃなかったかなぁ…。
関わらない方が良かったって奴もあるけど(笑)。
例えば『YAMATO2520』な(笑)。
18代目宇宙戦艦ヤマトって設定だけど、これがスケルトン風で、全然「大和」じゃないって奴(笑)
L:18代目(笑)! いやーん間の世代が飛びまくりっすな(笑)
JK:色々、こじれて完結せずに空中分解した奴やね。当時のアニメ雑誌で、一般からスタッフ募集って広告見た時は、唖然としたよ。そういった意味では稀有な例やな(笑)
L:(笑) しかしお題がブレードランナーだと、ミード先生だけでも山ほど膨らみますなぁ。
JK:いや単にミード先生の履歴語って膨らましてるだけなんだけどねぇ(笑)
ただ、偶にはこんな話も良いよなァ。
L:そうすなぁ、ただカラオケは勘弁してもらいたいもんですがな。
JK:何言ってんの!? 俺のシャウトに店員の姉ちゃんも聞き惚れてたろ。
L:なぁにが、いやアレは俺のブルースハープに…
JK:何がブルースハープだ。ありゃ屁だろ! 屁! 屁の音だろ!
L:ホホホホホ。
…てンめぇ~、腹がよじれるようなことぬかしやがって~
表出ろ! 表ェ!
JK:上等じゃねぇか。こんどァよじれるくらいじゃ済まねえぞ! 引きちぎったらぁ!
店員:ああっ! お客様ァ、お勘定ォが~
お客様ァ~!
※『ブレードランナー』は映画製作から本年で25年を迎えるそうです。その記念といっちゃあなんですが、軽くささやかなリスペクトを今回はさせて頂きました。版権が複雑化しているらしく、関連するキットや玩具はありそうで無さそうなんですが、『映画秘宝』の最新号になんちゃって玩具が紹介されていますよ。文中で語られたDVDの話、特に未公開シーン集で初めて語られる劇的内容も同誌で先に語られちゃったりしています(笑)。