今まで生きてくる過程で長く馴染みのある思考パターンはなかなか変えられない事が多い。まして使ってきた期間が長ければ長いほどその思考は自分自身と同一化し、あたかも自分がその思考だという錯覚をもってしまう。そして自分には別の種類の思考を持つことなどあり得ないと思い込んでいる。
その結果特有の思考を変えたり手放したりするときには、まるで自分自身を手放してしまうかのような不安な気持ちがわいてくる。特別思考にかぎった事ではない。馴染みのあるものは思考であれ行動であれ自分と同一化しやすい。
こういった錯覚をどのくらい私たちは持っているのだろうか。社会に適応するため、環境に適応するため、色々な思考を取り入れ、その結果その思考に振り回され縛られてしまう。色々な思考を取り入れその中から自由に活用していければ、自由度も可能性も広がって行くのだろうし、思考と同一化することなど起こらない。
いずれかの時期に、取り入れた思考を色々な角度から実際に起こっている現象から再検証してみるのもいいかもしれない。
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