ワークの中で、冷たさを感じると暖かさを感じて動く・・という話が出て、陰陽のマークを思い出していた。
混沌(カオス)の中から二気に分かれる。
相反しながらも、ひとつが存在しないともうひとつも存在しない。
それを象徴するようなワークだった。
現実に起こる事を良く見ているとそこに自分の課題がある。
避けてきたはずのものが、数年後にまた目の前に現れる。
宿題は、宿題のまま残る、さあ・・覚悟を決めて取り組む?
『運命は人に幸運も不幸も与えない。その種子だけを与える』 哲学者・モンテーニュ
私たちは、自分が何の種かも知らずに隣に咲いている花や目立つ花を見本にして成長してきている事が多いのかもしれない。
よその花を見本にして、幸福になる方法をも真似ようとしても難しい。
種にはその種なりの成長そして咲き方があるのだろうから。
気づきの作業を続けていると、今までと違う感じ方をしている自分と出会う。
今までは・・・○○だったはずが、今は・・・。
そしておのずと行動が変化する。
自分の中にあるプログラムが書きかえられるのだろう。
「同じ」環境にいるのに微妙に違ってくる。
行動が変化すれば、行く場所、会う人も変わり・・今までとは違う「現実」と出会う。
『仕事の極意はたった2つ! コツとコツのコツコツに尽きる!』
『「コツ」、つまりスキルを磨き、おもうような結果がでなくてもコツコツと精進していくことに尽きるのです。』
『step by step 一歩一歩進む者が結局、一番遠くまで進む』長谷川和廣 「社長のノート2」より
「夢を追い求めるのは、庭を作るのに似ています。まず耕して、雑草を取り、苗を植えて、水をやり、成長するのを待つのです。リスクをとるというのは、庭の植物が、その植物に合ったタイミングと方法で芽を出すのを喜んで待つことです。決してあなたのタイミングと方法を強いることではありません。」ソニア・ショケット
今、私たちは高等教育を受けている。
難しい計算や歴史、その他・・さまざまな物を学んでいるのだが、一番難しいのは「現実を受け入れること」かもしれない。
人間は生まれる時も一人、死ぬ時も一人。
河合隼雄さんが、カウンセラーの三つの条件をあげている。
1. 研究者でないといけない
色々な物を読んで、こんな考え方もある、あんな考え方もあると知っている必要がある。
2. 芸術家でないといけない
「今から死にます」となったときに、そのとっさの判断は芸術的判断にちかいのではないか。
3. 勝負師でないといけない
「絶対に役に立つのだ。私の前に来たこの人の人生に、意味のある役に立つことをする。そのために自分はここにいるのだ」という強い信念をもつ。これが「勝負師」
さまざまな経験を積んだ結果の提言なのだろう。
それが「宇宙期」の入口である。
そして、再び、人とのストレスや義務を感じて「この世界」に戻る。成人期への復帰である。
出入りができて、「社会的な存在感」は相対化される。精神科医 高橋和巳
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禅の世界観とも似ている。
朝は活気づく。
職場(仕事)・学校へと向かう。しっかりと身支度を済ませて・・凛として歩いている人。寝坊したのか身仕度もそこそこに急いで歩いている人。
母親が慌てて子ども2人の手を引いて横断歩道を渡る。仕事と子育て・・朝は一番忙しい時間。朝は人々の歩く速度も速く・・エネルギッシュ。この中で好きな仕事をしている人は何人いるんだろう??とふと思う。
100年に一度の大不況による共働きの増加、核家族化、草食系男子の増加・・などで、男女の役割が変化してきている。
子供は父親の姿を見て父性を学んでいくというが、見本となる父親像が変化してきているしこれからも変化していくだろう。
で、あればそれぞれ人々の中に潜む男性性と女性性がどのように機能するかが大事になっていくのではないかと思う。
それぞれ性格傾向がある。
自分で切り開いていこうとする人は、リスクを侵しても前に進もうとする。
まったくもって逞しい。
保守的な人は、気づきを得ても実行せず留まる事を選びそれ以上掘り下げようとはしない。
その行為が何度となく繰り返されていけば・・・それぞれの現実はおのずと違ってくる。
精神科医の高橋和巳さんが、面白い発達段階を提示している。
(1)「乳幼児期」
(2)「学童期」
(3)「思春期」
(4)「成人期」
(5)「宇宙期」「この世界」を抜け出す時期(成人期以後~)
「成人期」の先の発達段階を想定しないと理解できない心の現象があるから「宇宙期」を設定したという。
「その先に確実に存在する死を予測し、自分の人生はいったい何なのか、自分は誰なのかと自問する。」
その時期はある意味密度の濃い時期なのかもしれない。