吉倉オルガン工房物語

お山のパイプオルガン職人の物語

子供と自転車

2009年05月27日 | 思うこと
小6の息子、とんさんが僕の自転車に乗れるようになりました。
最近のクロスバイクというタイプのデザインはフレームサイズの高さ方向を小さく取っているので、サドルの上下の調整範囲が非常に広いのです。

僕は、保育園の年少の頃に自転車の補助輪を取りました。
小学生の頃はやけに立派なライトだのウインカーだのが付いた「サイクリング車」が流行でした。
中学生の頃、一応本格的なツーリング用自転車に出会いました。
まあ、今からすればかなりチープな仕様の自転車でしたが。
自転車の面白いところは、エンジンは自分持ちということです。
高級車(自動車より高価)が安物に勝てないということがとても当たり前にあるのです。

初めてカッコではなく走る機能重視の自転車を手にしたとき、それはまさに自由の翼のようなものに感じました。
これがあれば、地球のどこだって行ける!
自分を閉じ込める街からも学校からも家からも離れて!
バラして袋に入れれば電車やバスに持ち込めるし、担げば山だって登れる。
それは夢のような乗り物。

あの頃感じたのは、自転車にしろバイクにしろ、効率の良い移動手段を得た時に、近場を群れて回りたがる人と、遠くを目指す人とがあるのだなあということです。そして、それぞれは互いに理解し難い存在なのだと。

とんさん、君がその自転車の真価に気付くのはもう少し先だろう。
安物ではあるけど、君が知る自転車とは別物だ。
乗りこなすことが出来れば、君の世界は大きく広がるだろう。

そのとき、君は何を感じるのだろうか?

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2 コメント

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Unknown (しまりす)
2009-05-29 00:11:33
いい写真ですね!

私・・・
安物自転車
乗りこなしております。
おんぼろなので誰も盗まないし
とても気に入っています。

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自転車はフランス! (ひろにゃんof風琴屋)
2009-05-29 02:56:42
しまりすさん、ようこそ!

自転車はフランスです!
フランスのちょっと古い自転車部品、特に変速機はそれはもう素敵なのです。

僕の数ある夢のひとつは、自転車でフランスの古いオルガンやオルガン工房を訪ねながら、同時に自転車を仕上げていくという旅をすることです。

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