吉倉オルガン工房物語

お山のパイプオルガン職人の物語

緩やかな下り坂

2016年01月14日 | 思うこと

東京に来ると思う。

歩行者も自転車に乗る人も、電車のホームも……。
どうしてあんなに無防備なんだろうといつも思う。

電車のホームには昔は無かった柵とドアが増えて来ている。
混雑は昔の方が酷かったけどね。 

なんかね、すごく多くの人たちが実は積極的に「生きたい」と思っていないんじゃないかと勘ぐりたくなってしまう。
自ら人生の中断や長期休暇をするほどの気もないけれど、外部からの「仕方のない」「やむを得ない」力でそうなってしまうことを内心望んでいるような。
消極的な破滅願望のような。緩やかな下り坂。 

そういうのって一部の人たちは昔から持っていた。作家とか。
僕にもそういう気持ちがかつてはあった。
時にそれが創造力の源になっていたり、それに飲み込まれてしまったり。

でも今やそれが広く蔓延しているような。
いわゆるフツーの人たちがそういう気持ちを持っているような。

ネバーエンディングストーリーの敵(のようなもの)は憎悪でも邪悪でもなく虚無だったっけ。
その感じ。

何だか色々が重くて面倒でしんどくって、本当は投げ出したいけれど、それも出来なくて、もし出来れば誰か第三者の手でそうして欲しいという気持ち。
仕方ないよね、不可抗力だしね、って言い訳をしてリタイアしたいような気持ち。 
そんな気持ちを持っている人が多いんじゃないだろうか? 

まあ、以前はここで終わっていたわけだけどね。
想像して終わり。割り切れない思いを抱えたまま終了。

だがしかし、今は違うのだよ。
今度東京へ行った時、そんな雰囲気の人、消極的な破滅願望のようなものを持った人に出会った時、話をしてみようと思う。
多分、そういう機会があるような気がする。
 
不審者扱いされないように注意だな! 


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