気付けばあれからもう6年……。
未だに「このブログの人気記事」というところにほとんど常にランクインしているのが
という記事。
左膝の脇にアカシア(ニセアカシア)のトゲが刺さって大変だった話。
あの時伐ったアカシアはその切り株から再生してすでにあの頃よりも大きくなってしまいました。
マメ科恐るべし、根粒菌の働きで窒素固定の効率が良いので成長が早いのだね。
山の秋は短い。冬はすぐに来る。大地を覆う葛ももうじき枯れる。
草むらのハチの巣もバッタもカマキリも活動を終える。
そうしたら再戦だ。
君をまた伐り倒す。今度は切り株も掘り出す。
「慕情」「親睦」「友情」「優雅」「頼られる人」の花言葉は本当だ。
その力強さは頼もしい。
だけどその場所はだめなんだ。譲れないんだ。
本当は嫌いじゃないんだ。
だから6年間も放置してしまったんだ。
その6年間、僕は立ち止まっていたんだ。
でももう進まなければならない。
「慕情」「親睦」「友情」を切り捨てることになっても。
君の種から芽生えた木で不都合がないところに生えたのは残そう。
僕は君をまた伐り倒す。今度は切り株も掘り出す。復讐するなら受けよう。
もぐさを買ってきていぼの上で火を焚いたらと言われきれいに治りました。
アカシアにもぐさとはいきませんがアカシアを掘り起こすのではなく本体を除草剤で枯らした方が根の先まで枯れる気がしますが如何でしょうか。
僕のポリシーとして化学兵器(薬物)は原則禁止なのです。
殺虫剤も数年に一度くらいしか使いません。
イボの話で思い出したのですが、僕は小学生の頃、右膝頭にイボがありました。
自分で引っ掻いたり、薬をつけたりしたのですが治りませんでした。
ある時、国道脇の歩道で車の影を飛び越していました。
大型トラックの影が過ぎる前に着地しそうになったので、咄嗟に膝を曲げて滞空
時間を稼ごうとしてしまいました。
結果、まともに膝から地面に落ちましたが、それでイボが根本から取れてそれっきり
再生しませんでした。
はずみや成り行きで結構人生色々ありましたが、運命に導かれたというとかっこ良い
です。
アカシヤの根を切断すると取り除けなかった根がそれぞれに根にある芽に成り得る組織が活動を始めてしまうのです。
アカシヤの根を分断させずに枯らさないと取り除けなかった根の数だけ芽を吹いてアカシヤの森になってしまうよりは良いかなと思うのですが。
まだまだ体力があるでしょうから掘りまくってでも主義を通すのも吉倉さんらしいとは思いますが、暇を食うことになってしまいますよ。
さすが、植物についてはお詳しいですね。
伐ってもまた生えてくるということは、僕にとっては救いです。
植物というのは凄い。
僕の身の回りの時に対立する動物、ネズミとか、ハチなどの虫など、は殺してしまえばそれでおしまいです。
違う関わり方があったかも知れないと思っても取り返しはつきません。
仕事でオルガンを修復する時も、オリジナルが持っている欠陥や不足をどうするかいつも迷います。
そのまま元の状態に戻すのか、実用性を優先して手を加えるのか。
やってしまうと取り返しのつかないこともあります。
人との関わりあいでも取り返しのつかないことはあります。
だから、伐っても、根を掘ってもまた生えてきてくれるというのは、やり直しの効く人生のようで心が救われます。