吉倉オルガン工房物語

お山のパイプオルガン職人の物語

マムシの死

2007年08月01日 | 思うこと
例のマムシを確保した翌朝、残りの一匹も捕まえました。
とりあえず同じペットボトルに入れておいたのです。
いろいろ考えたけど、まあ今回は遠くに放そうと思ったので、車に積むために外に出して、中でちょっと用事を済ませてから戻って来たら、二匹とも死んでいました。
一応、日陰に置いたのですが、よく晴れて暑かったので、気温の上昇によるものだと思われます。

なんだか悪いことをしてしまったなあ。
「虫を殺す事をよくする自分であるが、其気が全くないのに殺して了つたのは自分に妙な嫌な気をさした。」(志賀直哉:城の崎にて)
昔読んだ短編の一節を思い出しました。

その夜、原因不明のフリーズがひどくなってきているiMacG5をいじっているうちに、やってしまいました、データの消去。あ~あ。
幸い、最近の重要なやり取りはサブ機のノート(Win98SE)に残っていたので、当面の不自由は最低限で済んだのですが。

家族の皆はマムシの祟りだといいますが、そんなわけないでしょ。
人間以外の生き物、植物も含めて命を大切に思うのはよい事だと思いますが、祟りだの供養だのとあまりにいうのは、どうかと思います。
微生物まで含めれば、とてつもない命の流れの中に僕らは居る訳で、ある特定の命を大事にすることが、時には他をないがしろにすることにもなります。
決して死を悼むことを否定するわけではありませんけどね。

知り合いが敷地内の木を切り倒したとき、祟りを避けるということで、盛り塩をしていました。
仕事などで樹齢数十年の木を自ら切り倒し、あるいは木材という形で日常的に木を使っている僕らからすると、なんだかなあという感じです。

不本意に命を断たれた者が、何らかの力でその実行者である僕らに復讐するというのなら、きっちり受けてやればいいじゃん、と思います。
自分たちの都合で殺しておいて、その死を悼むのならともかく、祟りを避けようなどという心根は卑しいと思います。

で、マムシたちの写真を公開します。
山で、特に沢筋など湿気のある場所を歩くときは注意しましょう。
捕まえたところ
まさに毒牙
検視中

死んだマムシを悼みつつ合掌。恨むなら天気を恨めよ!(言ってる事がちがーう)

最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ツチノコのモデル (ひぐちあきお)
2007-08-03 13:47:32
マムシくんが小動物を呑み込んだら、まさにツチノコそのものですね。昔の人が見間違えたわけだ(笑)。
返信する
お金に縁があるというけれど (ひろなん@風琴屋)
2007-08-03 22:35:42
ひぐちさん、ようこそ!

マムシは太短くて他のヘビとはだいぶ感じが違いますね。
僕も、引っ張り出した時には驚きました。
あれが大物を飲み込んだらツチノコですね。

帽子のように見える「大蛇が象を飲み込んだ絵」は星の王子様でしたか。
ヘビが大物を飲み込んだ様子は想像力を刺激するようですね。

去年の秋頃から、ヘビに遭遇したり捕獲したりする機会が増えているのです。
ヘビはお金に縁があるというけれど、ちっともお金が入りません。

そういえばツチノコってどこかが懸賞金を懸けていましたよね…。
返信する
怖い夢 (ムスタファ)
2007-08-05 22:37:03
この日記の写真を見た次の日、凄い夢を見たのです。キングコブラに手を噛まれた夢です。手に噛み付いたコブラの頭や牙が結構生々しい描写でした。しかも鎌首を持ち上げて私を追って来るのです。
コブラに手を噛まれて逃げまとう私。実際に噛まれたらとてもそんなことは不可能です。
夢とはいえ、これも凄いです。
これは何かのお告げでしょうかね?
返信する
こんなん出ましたけど (ひろなん@風琴屋)
2007-08-06 10:01:10
ムスタファさん、ようこそ!

すべての心に掛かる出来事を吉兆とする僕としては、
「吉兆じゃっ!」
なのですが、それではあんまりなので、他の意見も聞いてみましょう。

1.Yさん(43)肉体労働者
こりゃあ、やっぱり金運でしょう! お金が入ったらおごってちょうだい!

2.Hさん 楽器関係
インドか中東の楽器に出会うでしょう。手をかまれるのは、演奏することの暗示です。
楽器と人との出会いは必ずしも楽しいことではなく、時に苦痛を伴います。それでも離れられないという楽器があります。

3.二丁目の母(♂)
女難の相です。

こんなん出ましたけど。ご参考になりましたでしょうか?
何かありましたら、お知らせください。
返信する

コメントを投稿