吉倉オルガン工房物語

お山のパイプオルガン職人の物語

高遠そば

2015年11月26日 | 地域のこと

外で食べると高いので、二度ほどしかお店では食べたことはないのですが。

高遠の農産物直売所で辛味大根を見かけました。
これと焼き味噌をベースとしたつゆで頂くのが高遠そばです。
内陸なので魚系のダシは手に入りにくかったそうで、味噌が旨味成分を担っていたようです。 

ちょっと調べてみたら、高遠そばは会津からの逆輸入らしい。
高遠では、日常食だったので、お店の需要が無かったようで、時代とともにつゆも変化していって元の形が失われてしまったらしい。
文化が発祥地よりも伝播先で古い姿が残るということはよくあります。
そのうちブログに上げるつもりですけど、メソポタミア起源で一時はキリスト教を上回る勢力を持っていたマニ教の遺物が結構日本に残っている話とか。
話を戻して、 

Wiki 高遠そば

高遠では「保科正之公を大河ドラマに」という運動も行われていますね。
実際かなりの名君のようです。
ただ、あのドラマは戦国、幕末などの混乱期のウケが良いですからねー。
僕個人としては、千葉真一主演の服部半蔵 影の軍団 の老獪なイメージが……。

ともかく、この保科正之公って、そばマニアであったことは確かなようですね。
信州のそばを江戸に広めたり、移封先の山形、会津でもそばを広めているのですから。 

自分の好物を広めようとする力は、彼が発信型であったことを物語ります。
「これいいだろー」とか「俺はこれが好き」ってのをガンガン発信して、自分の転勤先にも職人を連れて行ったりしたわけですから。

この発信力って大事ですよね。
では、僕も発信力を高められるように高遠そばを食べるとしましょう。
地元産の辛味大根と味噌でつゆを作ってね。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿