吉倉オルガン工房物語

お山のパイプオルガン職人の物語

東京とんぼ返り

2008年04月25日 | 自分のこと
徹夜仕事をするとどうも日にちの感覚が狂います。

えーっと、24日の木曜日、昼間はリードオルガンの修復作業をしてたんだっけ。
で、夕方、子供達の先生の家庭訪問。
困るのよねー、この制度。家の中はオルガンの部品などがあってスペースがないので、外の特設テントにてお迎えしました。
それから仕度を整えて、軽トラで東京は日本橋へ。
老舗デパートのパイプオルガンのメンテです。去年オーバーホールしたヤツです。
前回の調律から4ヶ月ほど、リード管がだいぶ狂っています。
フルー管の安定度はなかなか優秀なのですが、季節に伴う気温の変化で調律がずれます。
ただ、音を出す調律作業は夜間の閉店後なのですが、そのときには空調が止まるので、営業時間中とは温度条件がかなり異なるのです。
せめて夏と冬の二回は空調を作動させたままで調律させて欲しいところです。

まだ長袖と上着のこの高原から、パイプ室内気温30度の温度差はキツイです。
そこに居るだけでもとても消耗します。

翌朝6時過ぎに作業を終えました。午前10時の定時演奏を確認したい気持ちもあったのですが、他にも用事を抱えているので帰ることにしました。
早い時間のわりに下りの交通量が多いと思ったら、ゴールデン・ウィークだったのね。ぜんっぜん意識していませんでしたが、早く出たのは正解でした。

東京から北へ、関越で群馬へ。家内の実家へ寄って荷物を引き取ります。
結構重量があって軽トラの積載量一杯でした。

そこからの帰り道はちょっといつもと変えて、去年世を去った友達のお墓に寄っていきました。
V字谷の地形の日向の傾斜側の崖にへばり付いているような小さなお寺に彼のお墓はあります。
本当に急な谷ですが、そこにも人々の暮らしはあります。この谷筋もかつてはにぎやかな街道だったのです。
逝ってしまった者を責めるようなことはしたくないけれど、君は僕の許しなしには死なないと約束したのに、守れなかったのだ。いつかどこかで貸しは返してもらうからな。

眠気と戦いながらなんとか帰宅。シャワーを浴びてちょっと仮眠してから、軽トラの荷物を下ろして、やりかけの仕事を少しして、終了。

はあ~、疲れた。

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