吉倉オルガン工房物語

お山のパイプオルガン職人の物語

ジープ復活

2008年04月28日 | 
先日より、ジープの排気が甘い匂いになりました。
これは、冷却水のジエチレングリコールの匂い、つまり、冷却水がエンジンのシリンダー内部に漏っていることを意味します。
はあ~、この金がない時期(いつも?)に、なんてこったい。
エンジンからサーモスタットを外し、ラジエターキャップを半閉じにして、エンジン内の冷却水圧が上がらないようにして、さらに、オーバークールを避けるためにらジエターを半分弱ほど合板で覆います。
そうして進行を遅くしておいて交換部品を調達します。

さて、この症状は良ければ、シリンダーヘッドガスケットの吹き抜け、悪ければシリンダーヘッド割れです。
実はこのエンジンは以前、ヘッド割れをやっているのです。
割れたシリンダーヘッドを修理するのはとてもお金がかかるので、普通は中古部品を使って直すのです。マイナーなエンジン(輸出は結構している)なので、中古部品は難しかったのですが、幸い近所に同じエンジンのジープの廃車体があったので、そこから移植したのです。
そのとき、ジープマニアの人から、この型式はヘッドが割れやすいと聞いているのです。
今回もそれを恐れたのですが、ヘッド割れなら盛大に排気管から水蒸気が出るので、ガスケットの吹き抜けであろうという希望的観測に基いて準備をしました。
夜、家に帰ってきてから、吸排気管を外し、シリンダーヘッドを下ろしました。
一度いじっているエンジンなので、暗がりの作業でもスムーズです。
希望的観測が的中のようで、シリンダーヘッドに割れは見られませんせした。
翌朝、シリンダーヘッドを面研(面研磨の略)しました。
これが面倒なのですが、やっておかないと再発の恐れ大です。

きれいになって気持ちヨシ。
まだ3番燃焼室の近くに虫食い(腐食のこと)が少し残っていますが、まあいいや。
せっかくヘッドを外したので、ついでにやっておきたいことは多々ありますが、何分一家のファミリーカー、休ませておくわけにはいきません。
実はもう一台欲しいなあなんて思っています、またぞろ浮気の虫(公認)が騒いでおります。
実は、先日、ネットオークションでシトロエン2CV(ドゥ・シェヴォーと読んでね)に入札したのですが、残念ながら逃しました(逃して良かった?)。

エンジン再組み立て後の調子は今のところ良さそうです、明日は甲府へ出るのですが、さて無事に走れるでしょうか。

最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
すり合わせはしましたか? (tosi)
2008-04-29 09:05:22
 面研とあわせてバルブすり合わせはしましたか?これをしておかないと圧縮漏れの原因やオーバーラップの狂いで出力不足、排ガスが濃くなる、異音の原因となります。特に廃車で不動車のヘッドを使う場合にはすり合わせをする事をおススメします。
 私も連休中にジムニーのトランスファーをSJ30の物に換装とフロントデフロック換装をする予定です。
返信する
貧しさに負けた… (ひろなん@風琴屋)
2008-04-29 22:24:38
tosiさん、ようこそ!

せっかくヘッドを外したのだからついでにやりたかったことはいろいろあります。
プロの自動車屋なら許せないこともにも、あえて目をつぶっています。

心残りは多々あるのですが、これをプロに任せれば相応のお金が必要になりますし、自分でやるにしても、1日未満の時間しか掛けられません。

ビンボーのつらいところです。
返信する
2CVをですか! (ムスタファ)
2008-05-03 23:13:03
シトロエン2CV、憧れの車です。デザインも洒落ているし、この製作コンセプトも合理的で好きなのです。
同じメーカーでDSという信じられない車高管理システムを持った車もあるのですが、これも大好きです。
最近のシトロエンでもこれが復活しましたが、デザインがイマイチなのが残念です。
ちなみにブルトン・ホムクルのメンバーのステファン氏はシトロエン・プジョー社のお偉いさんなのです。
次回無事落札の暁にはぜひ乗せてください。
返信する
ドロ沼の誘い (ひろなん@風琴屋)
2008-05-04 08:27:59
ムスタファさん、ようこそ!

教習所卒業おめでとう!でも東京じゃ車を持つのも大変ですよね。

うちのジープの原型(J20系)が出来たのは昭和30年代です、僕のバイクはスーパーカブで、これも原型は昭和30年代です。
だれでも時速300キロが出せるという車も結構ですが、僕は興味も必要もありません。

シトロエンはDSと同様のハイドロ・ニューマティックのBXをタダでくれるという方があるのですが、手を出したらドロ沼だろうなあ。
返信する

コメントを投稿