吉倉オルガン工房物語

お山のパイプオルガン職人の物語

旅の友(古い写真3)

2006年05月26日 | 自分のこと
またも古い写真からです。

かつてヨーロッパを旅した時の相棒2号機、チェコスロバキア(当時)製モペッドで、メーカーはヤワ(JAWA)です。
ちなみに、1号機は自転車で、3号機はカワサキの250ccです。すべてドイツで手に入れました。

最近、日本でもよく見かけるようになった、自転車バイクです。(トモスだとか)
ウインカーなども付いてなく、法的には自転車と同様の扱いでした。最高速度が時速20キロ出るかどうかというところでした、これは法規制のためで、ドイツ以外の仕様では、もっと速かったらしいです。といってもたかが知れていますが。

この小さな乗り物に、結構な荷物を積んでトコトコとライン川沿いにマインツからコブレンツ、そこからモーゼル川に沿ってトリアまで走りました。何日かかったかな。

トリアで個人売買を仲介するバイク屋を見つけて、カワサキの購入となりますが、それはまたいずれ。
カワサキ(ドイツ風にいうとカヴァザッキ)は、自分で名変やナンバー取得の手続きをしました。事前情報ゼロでよくやったものです。ドイツ語も出来ませんでしたし。これは今もですけど。

キャンプ場泊まりで、のんびりと旅しました。ヨーロッパのキャンプ場はとても快適で、水洗トイレにシャワールームはもちろん、敷地内にちょっとしたスーパーや、バーまでありました。

長距離を走るようには想定されていない乗り物なので、補助タンクをぶら下げてました。また、混合給油なので、ガソリンとオイルを混ぜるのにも便利だったのです。

荷台には、風呂敷が見えますね。風呂敷はパッキングには大変便利です。しかも、使わないときはコンパクトこの上ないですし。
当時でもヨーロッパのスーパーは、マイバッグが普通でしたが、彼らの前で風呂敷を使うと、とても感心されたものです。

自転車ペダルがついてはいますが、ギヤ比はとても低く(つまり、いくら漕いでも進まない)自転車としてはとても使えないのですが、それでも、町のマルクト広場あたりの自動車侵入禁止区域を歩くような速度で走ることが出来て便利でした。
初めての国をこの頼りない乗り物で旅するのは、それだけでもちょっとした冒険気分でした。
故障して、機械屋さんで道具を借りて直したことなども良い思い出です。

もっと広く、いろいろな国を回りたかったので、250ccに乗り換えたのですが、ずっとコイツと旅しても面白かったかもしれません。

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