吉倉オルガン工房物語

お山のパイプオルガン職人の物語

山の古道

2014年08月26日 | 地域のこと

伊那から八ヶ岳への帰り道。

仕事場(というか基地というか)がある伊那と八ヶ岳の自宅の間には南アルプス(赤石山脈)が横たわっています。
地図的には山梨県北杜市と長野県伊那市は隣接していて、僕の自宅と基地は直線距離は近いのですが山の高いところ避けてを茅野、諏訪方面に迂回しなければならないのです。
地図で中央自動車道を見てもわかりますが、諏訪で大きく「くの字」になっています。
これも南アルプスを迂回しているからです。

いつもは杖突峠という国道の舗装路を通るのですが、時々気分を変えて林道を通っている話は何度か出ています。

今回の道も何度目かの登場です。

伊那から八ヶ岳へ、よく使う金沢林道で行こうと思ったのですが、道路工事中でした。
そこで久々の金沢峠旧道に挑戦。
なぜ挑戦かというと、大雨などで道が荒れて通行不能だった場合、2輪駆動の僕の車では戻る事ができないのです。
道路工事をしてでも下に向かう以外に手は無いのです。ドキドキ。

うん、道路状況は良さそう。

急坂です。旧道、古道というのは登山道に近いのです。
昭和30年代頃までは人間とせいぜい牛馬しか通らない道が多かったのです。

人間のための道は、緩やかで道程が長いよりも急でも短い方が好まれます。
この車ではこの坂は下りる事はできても登れません。

 

ここは両側が崖に近い急斜面です。つまり尾根です。

古道の風情漂う道しるべ

~暦三年のようです。
江戸の年号で~暦は明暦と宝暦、うーん「宝」っぽいな。だとすると西暦1753年。
歴史のロマンです。


石畳だったと思われる平たい石。その昔は人通りの多い街道だったのかも。

峠からほぼ真っすぐに下りるので、距離は最短です。道路のコンディションも今回は良かった。
昔、伊那側の林道のひどく荒れているところで、ジムニーで横転経験のあるワタシです。
山道は安全に。


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