吉倉オルガン工房物語

お山のパイプオルガン職人の物語

即席救助隊の勝利

2017年07月21日 | 地域のこと

出張からの帰り道にて。

杖突峠の伊那側の下りは比較的道が良いので、皆様結構飛ばします。
で、しばしばカーブを曲がりきれずに溝に落ちます。

さて、左前後輪を溝に落としている小型乗用車を発見、一度通り過ぎてから戻って安全な広場に車を駐めて救助に向ったのでした。

小型乗用車なぞひとりで楽勝と思いきや、重てえ、ハイブリッド車重てえ。
あとで調べたらガソリンエンジン車より130kgほど重い模様。
しかも今の車らしくボディはペナッペナでバンパーなんかもグニャグニャで手をかけるところが少ないのでした。

ひろにゃんマッスルパワー敗退。

色々考えているところに集まってくる勇者たち。

・改造ジムニーマン
・近所の軽トラおじさん
・黒いバンの男

軽トラおじさんはシャックルとワイヤーと短い丸太と角材を。
僕はそこら辺で見つけた4m弱の長さで先が尖らしてある太い方が20cnほどの径の丸太を。

落ちた前輪側に丸太を突っ込んで、改造ジムニーで前に引っ張り出す作戦に。
しかし、ハイブリッド車の重さの前に敗退。

ここで新たなる勇者
・ランクル80(ハチマル)カップル参戦(関西弁のスレンダーカノジョGood)

前方向の牽引を試みるも敗退。

関西弁スレンダーカノジョ曰く
「油圧ジャッキがあると良いのにねー。あれ車輪ついてるし」
フム、ガレージジャッキのことだね。たしかにあれがあると良いね。

そこで、軽トラおじさん
「持ってくるわ」
おお~っ、言葉に出してみるものだね!

軽トラおじさん、ほんとに近所ですぐに戻ってきた。

で、僕が寝そべってそいつを後輪車軸に掛けて後輪両輪を上げて、皆で横に押し出して、まずは後輪救出。
長い丸太、短い丸太、角材を組み合わせて溝の中の前輪のところにスロープ状に差し込んでランクルで後ろに牽引。

成功!喜びにわく勇者たち!

ちょうどその時、落ちた車のドライバーが呼んだディーラーのキャリアカーが到着。

勇者たちは後片付けをして、お礼をと言うドライバー氏に微笑んで次々と去っていったのでした。

何という気持ちのよい連中じゃ。かっこいいとはこういうことさ。

勇者たちよ。いつかどこかでまた会おう。

田舎の即席救助隊をアマく見ていかんよ。
即席でも見事なチームワーク。装備も充実。
なにしろこの他、トラクターやフォークリフトも控えていたのだから。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿