吉倉オルガン工房物語

お山のパイプオルガン職人の物語

子供たちと祭へ

2010年08月16日 | 家族
昨日は一時帰宅していました。

八ヶ岳の地元の町の夏祭りに子供たちを連れて行く約束があったからです。
家内はこの頃、知り合いのお店に人気で、よく手伝いに出ています。
今年に入ったあたりから喘息が収まっていて、僕も安心して出張仕事が出来るのです。
本当に!健康こそが基本ですよ!

この状態が続けば僕もさらなる領域に挑戦出来るというものです。
子供たちも多少の準備をしてやれば自分たちで食事も出来るようになってきたので助かります。

さて、朝から出かける支度をしている家内の脇で抱っこしてゆらゆらしている父と娘がおりました。
「ジャマだからどいて」
「えー、ゆらゆら出来ないとりーちゃん残念だなー」
「じゃ、あっち行ってゆらゆらしよう」
父と娘はちょっと離れたところへ行ってまた抱っこゆらゆらを始めたのでした。

昼間は暑いけれども、朝晩涼しさを感じるようになった高原です。
これからワタクシ「モテ期」に入ります。
発熱量の高いエンジンを装備するワタクシは、周囲の環境により「暑苦しいヤツ」から「あったかい人」まで変化します。
本人の気持ちや事情とは無関係に。
女性は冷え性が多く、娘もまた例外ではないので、冬はよく引っ付いてきます。

一方、兄とんさんは、人生の空白期に入ったようです。
勉強に身が入らず、あらゆることに集中力を欠きます。
基本的な生活習慣に関しては問答無用で厳しくしますが、勉強のこと、人生のことについてはゆっくり丁寧に話をしていきましょう。
僕は高校の頃でしたがそういう時期はある人にはあるのでしょう。

北杜市大泉ふるさと夏祭りは今年で第一回目です。
確か、今年から町民体育祭が無くなったそうなのでその分の穴埋め企画か?
春にもふるさとまつりというのがあるので企画がダブるのですが、どうなんだろう。
春をやめて夏にすべきだという話もあったっけ。
全市でひとつの祭を構想しているような話もあったような。
北杜市のような面積の広い市では一箇所での祭というのは難しいだろうし。
北九州市でも聞いたのですが、合併後47年経っても、祭というのは各区の祭を指すものであって、市の祭はお仕着せに過ぎないと。
合併した市、特に平成の無理やり合併の市ではふるさとのアイデンティティを確立するのは難しいでしょうね。

子供たちと無料配布のお蕎麦やサラダなどを食べて、小中学生の演し物を見て一応目的は達成。
うちの子たちも来年は何かすることになるでしょう。
ゴセイジャーショーなんてのも結構面白そうだったんだけどね。

娘が引っ掛かったのはノーハツでした、農発。


町内にコレクターがいたようです。その方がコレクションを展示していたのです。
農発というのは農業用発動機です。コイツの古~いヤツにはマニアがいるのです。
多くは石油発動機ですWikipedia石油発動機
非常に原始的なエンジンですが、鉄の機械というものが持つ魅力があります。
ポシュンポシュンというどこか牧歌的な排気音も良いです。
ええ、好きですよ。ワタシは。
しかしまさか娘がハマるとは!
ヤメとけ!その趣味は危険だ。楽しいじゃないか!
「パパ!エンジンかけて」
それで、オーナーさんと一緒にコレクションの一機を始動しようとフライホイールを回したのですが、これがかからない。
なにしろ古いエンジン、そうそう簡単にかかっちゃくれません。
暑い中、ハンドルをくるくる回し続けて汗だくですわ。
「パパ、これ欲しい」
ええっ?
確か大家さんの納屋に半分土に埋まったやつがあったような…。
父と娘が古いエンジンを愛でる趣味にハマる…、ちょっとスイーツな情景ね。
でも僕は今、蒸気エンジンに関心があるんですけど。
まあ、考えておきましょ。

ひたすら汗をかいた祭でした。はぁ~。

娘りーちゃんとのコミュニケーションは良好な模様。
さて、息子とんさんとも何か良い繋がりを作れると良いのですが…。

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2 コメント

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農発! (1列半の鈴木です。)
2010-08-20 00:19:45
そうですか。ひろにゃんさまは農発も・・なのですね。またまた親近感がわいてきます。先日、学生時代からの友人達と飲み会があったのでする(私は禁酒禁煙なんですが)、そのときの話題は、我々も50歳も後半を過ぎたのだから、もう(若い頃憧れた)ライカやハッセルを首に下げても後ろ指を刺されない歳になったけれど、・・・・今、それを買って何を写そうか・・・なんて話で盛り上がっていたのです。そのとき、友人が言ってたのですが、その友人の知人が、農発のコレクターだったそうなのです。納屋いっぱいにコレクションしてたらしいのですが、突然他界されたそうです。それから少し経って、その方の家に行ってみたら、農発がすっかりなくなっていたそうです。願わくばマニアの方の手に渡って欲しいと願うばかりなのですが、ただの鉄くずになったとしたら、とても悲しい・・・。でもしらない人にとっては、ただのガラクタ鉄くずなのでしょうけれど。・・・・マイナーな趣味の哀しみですよね。・・とはいえ、お金と暇と保管場所があれば・・・・いやいや。
そうですかぁ・・・お嬢様はキケンな年頃なのですね。一生の趣味の始まりは、小学生のころからですからねえ・・・・。
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焼き玉エンジン (ひろにゃんof風琴屋)
2010-08-25 12:24:56
1列半の鈴木さん、ようこそ!

お返事が遅くなってごめんなさい。

古い農発もだいぶ市民権を得ているそうで、部品の相場などはかなり高騰しているようです。
こういった趣味は、本当にそのモノを好きな人たちが細々と楽しんでいるうちが花で、やがてそれで一儲けしようという輩が現れて荒れてしまいがちです。
そういう連中って商売がうまくいかなかった場合、そのモノに思い入れがない分簡単に捨ててしまうところがあるので危険です。

僕は、古いエンジンそのものも好きですが、最近の興味はそれらを使って仕事場(主に木工)を作れないかということです。
昔の資料なんかを見ると、10馬力程度で結構な規模の工場を運営していたりするのですよね。
冷却水でお湯を沸かしたりするのも楽しそうです。
電気に変換するのは便利ですが面白みに欠けます。
やはりプーリーと平ベルトが良いですね。

エンジンは石発よりも焼玉エンジン(補助点火装置付きディーゼル)が良いかなあ。
あれなら植物油でも動きそうですしね。
ああ、妄想が止まらない…。
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