吉倉オルガン工房物語

お山のパイプオルガン職人の物語

光の人

2014年12月27日 | 思うこと

飲み屋のカウンターにひとり。

数年前から僕はなぜか色々なところで人に話しかけられるようになったのですが、2014年後期型の僕は、自分から人に話しかけることも多くなりました。

ひとつおきの席に座った兄さん(僕よりちょっと上か?)と目が合いました。
微笑んでちょっと会釈をすると、兄さんもグラスを差し出して来て、お疲れ様!キン!

いいよね、こういうの。その兄さんは反対隣のお一人様の若者にも、お疲れ様!キン!

それから三人でちょっと話したのでした。兄さんの言葉はなにかこう斎藤一人さん(You Tubeにたくさんお話しが出てる)の影響が感じられて、ちょっと言葉が未消化、つまりまだ自分の言葉になりきっていない感じがしたのだけれども、人を明るくしよう、楽しくしようという努力を実践している様子が感じられました。
何より、彼の放つ雰囲気(気でもオーラでも波動でも良いです)がとても明るかった。
そして、実際、僕たちはとても明るく楽しい気分になったのです。

兄さんと若者はほどなくして店を出ました、少ししてその兄さんが居た席にお一人様が来ました。

彼のビアグラスに、キン!お疲れ様!

彼は少し驚いたようだけど、笑顔で、ありがとうございますっ。

いやね、さっきその席に居た人がさ、そうしてくれてね。なんかうれしくってね。

それからその彼と盛り上がったのでした。

うーん、すごいと思った。
あの兄さんの明るさが、僕と若者に伝わり、僕からまた別の人に伝わったのですね。
多分、お店の人にも伝わっていると思う。

出会った人を笑顔にとか、楽しい気分にとか、理屈では全く大したことがない。
だけど、それを実践すると素敵なことになる。
あの兄さんも言葉はまだ足りないようだったけれども、それを補って余りある明るさを持っていました。
彼が一日三人くらいを楽しい気分にしたとしたら、年間では千人を越えるわけです。
しかも、その千人からそれぞれに楽しい気分はさらに伝播するのです。

自らが光を放つこと。楽しい気分を発すること。人を受け入れる雰囲気を身にまとうこと。

デビルビーム!シャインスパーク!うん、それは違うと思うぞ。

 

P.S そう心がけていたら、温泉で全身刺青の方に声をかけられましたよ。
田舎の温泉では刺青OKなのよ。

こっち来ても良いよ。

え、そちらは何か違うんですか?

こっちの方が温度が高いよ。

ああ、僕はここのぬるいところが好きなんです、ぬるくてゆっくり出来て芯まであったまるところが。

ふーん。

大切な一言と笑顔を忘れていたのでした。

ありがとう!

刺青の人も微笑んだようでした。眉毛が無かったからよくわからなかったけど。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿