昨日の地震は結構揺れましたね。
今後の動向も気になるところです。
被害に遭われた方にはお見舞い申し上げます。
自宅も仕事場も中央構造線近く(仕事場はその真上)に位置する僕にも、無関係ではありません。
静岡のプレートが大きく動けば、その影響を受けるでしょう。
そのとき、僕は自宅に戻っていて、息子の隣で寝ていました。
いつもは隔離されている父ひろにゃんですが、この日はたまたま皆と一緒の部屋にいました。
その部屋には高い家具もないので、あー、地震だねえ、という感じで誰も起き上がりませんでした。
寝室は二階なので上にあるのは天井と屋根だけです、ヘタに下の階へ降りるよりも、そのまま寝ていた方が安全というものです。
万一家が潰れてもまあ脱出出来るでしょう。
先月完了したパイプオルガンの様子が気になったので、東京の教会に電話を入れました。
大丈夫だったようで一安心です。
パイプオルガンは地震には弱いものです。大きな物ほど。
欧米の製作家は地震を体験したことがない人が多く、当然楽器にもその事態がまったく想定されていない例は多いのです。
巨大なオルガンの構造が驚くほど貧弱だったりするのです。
しかしながら、オルガンの破損原因としては、天災よりも人災の方が遥かに多いと思われます。
ヨーロッパの歴史的に見れば、戦争、宗教対立による破壊でしょうか。
日本では、まだ使えるオルガンの廃棄、火災報知機の誤作動でスプリンクラーから散水されてオルガンが水浸しになった例もあります。
実は、オルガンビルダーがメンテナンス時に壊すことも多いのです。
内部で転んで、パイプやアクションを壊してしまうなど。
もしかすると、人災はこのパターンが一番多いかもしれません。
オルガンビルダーが人災の第一容疑者なのです。
が、罪の発覚以前に証拠の隠滅、つまり修理をしてしまうというテがあります。
自分で壊したのを直すのにお金は取らないと思います、普通。
アメリカのパイプオルガンは、部屋の中に風箱とパイプ群が並べられているものが多いです。
専用にデザインされたケースに収まる伝統的なオルガンよりも、設計やスペース的には楽な構造です。
場所があればあったなりに詰め込まれて結局手狭になってしまうのですけど。
で、しばしば経験したのは、製作した本人が太ってしまって、オルガン内に入れないという事態です(笑)。
あるとき、僕がオルガンの中に入るとずいぶん壊れていたので、関係者に尋ねると
「この前、無理して入ってみたら足場が壊れて落ちてしまったんだ…」
なんてね。
第一、足場の両側にパイプが立っていて、その幅が40センチくらいなんてところにアンタ入れるわけないでしょ、ってな感じでした。
別の場所では、メンテナンス・ハッチが小さくて調律師が入れないということも(涙)。
風箱を床から支える柱や、足場の柱は一般的にとても華奢で、現代のアメリカ人の多くには、明らかに強度不足と思われます。
19~20世紀初頭のアメリカ人はもっと小さかったようです。
ジープだって最初のヤツは日本の軽自動車程度の車体サイズですしね。
グラグラする風箱の上のグラグラする足場に腹ばいになって調律しながら、これは地震以前に標準的アメリカ人に耐えられないな、と思ったものでした。
今後の動向も気になるところです。
被害に遭われた方にはお見舞い申し上げます。
自宅も仕事場も中央構造線近く(仕事場はその真上)に位置する僕にも、無関係ではありません。
静岡のプレートが大きく動けば、その影響を受けるでしょう。
そのとき、僕は自宅に戻っていて、息子の隣で寝ていました。
いつもは隔離されている父ひろにゃんですが、この日はたまたま皆と一緒の部屋にいました。
その部屋には高い家具もないので、あー、地震だねえ、という感じで誰も起き上がりませんでした。
寝室は二階なので上にあるのは天井と屋根だけです、ヘタに下の階へ降りるよりも、そのまま寝ていた方が安全というものです。
万一家が潰れてもまあ脱出出来るでしょう。
先月完了したパイプオルガンの様子が気になったので、東京の教会に電話を入れました。
大丈夫だったようで一安心です。
パイプオルガンは地震には弱いものです。大きな物ほど。
欧米の製作家は地震を体験したことがない人が多く、当然楽器にもその事態がまったく想定されていない例は多いのです。
巨大なオルガンの構造が驚くほど貧弱だったりするのです。
しかしながら、オルガンの破損原因としては、天災よりも人災の方が遥かに多いと思われます。
ヨーロッパの歴史的に見れば、戦争、宗教対立による破壊でしょうか。
日本では、まだ使えるオルガンの廃棄、火災報知機の誤作動でスプリンクラーから散水されてオルガンが水浸しになった例もあります。
実は、オルガンビルダーがメンテナンス時に壊すことも多いのです。
内部で転んで、パイプやアクションを壊してしまうなど。
もしかすると、人災はこのパターンが一番多いかもしれません。
オルガンビルダーが人災の第一容疑者なのです。
が、罪の発覚以前に証拠の隠滅、つまり修理をしてしまうというテがあります。
自分で壊したのを直すのにお金は取らないと思います、普通。
アメリカのパイプオルガンは、部屋の中に風箱とパイプ群が並べられているものが多いです。
専用にデザインされたケースに収まる伝統的なオルガンよりも、設計やスペース的には楽な構造です。
場所があればあったなりに詰め込まれて結局手狭になってしまうのですけど。
で、しばしば経験したのは、製作した本人が太ってしまって、オルガン内に入れないという事態です(笑)。
あるとき、僕がオルガンの中に入るとずいぶん壊れていたので、関係者に尋ねると
「この前、無理して入ってみたら足場が壊れて落ちてしまったんだ…」
なんてね。
第一、足場の両側にパイプが立っていて、その幅が40センチくらいなんてところにアンタ入れるわけないでしょ、ってな感じでした。
別の場所では、メンテナンス・ハッチが小さくて調律師が入れないということも(涙)。
風箱を床から支える柱や、足場の柱は一般的にとても華奢で、現代のアメリカ人の多くには、明らかに強度不足と思われます。
19~20世紀初頭のアメリカ人はもっと小さかったようです。
ジープだって最初のヤツは日本の軽自動車程度の車体サイズですしね。
グラグラする風箱の上のグラグラする足場に腹ばいになって調律しながら、これは地震以前に標準的アメリカ人に耐えられないな、と思ったものでした。
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