吉倉オルガン工房物語

お山のパイプオルガン職人の物語

成るようになってしまった?

2008年01月08日 | 自分のこと
夜の10時過ぎまで作業をしていて、ふと思い出したのです。

恐らく小学校2~4年頃。
この辺の時代は、ある時は部屋に引きこもって本ばかり読んでいたり、ある時は、上級生達を引き連れて、沼の周りを探検したり、ひとりで自転車で遠くに行ったりと、かなりタイプの違う遊び方をしていました。

季節は初冬で、セイタカアワダチソウの枯れた茎で人形を作って遊んでいました。
太さ1~2センチくらいで外側はかなり固いのですが、芯の部分はスポンジ状になっているのです。
拾った金ノコの刃の折れたやつでそれを切り、刃の折れたところが尖っているのを錐のようにして穴を空けて加工してました。

そのときの「ごっこ遊び」の設定は、僕は貧しい人形作りで、王様の命令でクリスマスまでに人形を仕上げないと処罰されるので必死に作るというものでした…。

なんか、今の暮らしみたいじゃん…。笑えません、ええ、笑えません。

さらに思い出す。

中学校の時、クラスで文化祭に五重塔を作ったのです。
木の骨組みに段ボールを張って。
僕は、塔の上の九輪と、透かし彫りで水煙を作ったのです。
放課後、学校が閉まるぎりぎりまで残って。

今、オルガンの装飾部分を作っているんですよね。夜遅くまで悩みながら。
なんか昔とおんなじじゃん…。笑えません、ええ、笑えません。

ちなみにその時、木の骨組みを作ったヤツは今、大工をやっています。

時間に追われながら、ひとりで苦しんで物を作るのが、もしかして昔から好きだったの?
それで今こうして成るようになってしまったの?

ああ、大金持ちごっこか王様ごっこでもするんだったか…。

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
取りに行きます (ひろなん@風琴屋)
2008-01-09 19:09:49
わたなべあきひこさん、ようこそ!

今日家に帰って来たので、明日あたりストーブを取りに行きます。

虫新聞!良いですね。
皆さん結構子供の頃から方向性は持っていたのでしょうか?
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変わらぬもの (ひろなん@風琴屋)
2008-01-09 19:03:38
伊那の大工さん、ようこそ!来やがりましたね。

まあ、人間変わっているようで意外と変わっていない部分があるものですね。

もちっとゆとりのある生活だと良いのだけどね、お互い。

そういえば、あの頃先生から付けられた四字熟語が、僕は「唯我独尊」で君は「年中行事」だったな!
ぷぷっ。
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廃グリセリンストーブ (わたなべあきひこ)
2008-01-09 12:58:14
業務連絡です。
廃品で作った廃油ストーブの廃食油燃料を作った際の廃グリセリンでのデモンストレーションが本日終わりました(なんだかよく分からんですね)。というわけで、いつでも取りに来ていただいて結構です。
実験の結果、廃グリセリンでも良く燃えました。臭いも廃エンジンオイルのような刺激臭がなく、結構いいと思います。廃グリセリンもあるので、ポリタンクか何かもってきていただければ差し上げられます。
 追伸、あー、そう言えば、小学生のとき、
廊下に貼る「虫新聞」とかいう壁新聞を時間に追われ居残って作っていたなぁ。なんだか今もあの頃とあんまり変わらない……(笑)、(いや笑えません)。
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はいそのとおり (伊那の大工)
2008-01-09 07:23:36
骨組みをつくったやつです。

あのときああして居残りした生き方を30年後まだしているということは、まったく進歩していないということで、これから先、未来永劫続くことを意味しています。

はい。
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