吉倉オルガン工房物語

お山のパイプオルガン職人の物語

世界は未知に満ちている

2009年08月03日 | 思うこと
相変わらずうっとおしい天気が続きます。

天気予報!どうなっとんじゃ!

人工衛星で雲の様子を見ることが出来ても、コンピュータで情報を処理しても、人類は自然の前には無力なのですね。
お祭りで、その年の天候、吉凶を占う儀式は昔からたくさんありますが、確率的に現代の天気予報と大差なかったりしてね。
投資対成果の点で、これほど割が合わないことも珍しいんじゃないでしょうか?

別にね、天候を操れとは言わないけれど、数ヶ月くらいの予測は立たないものですか?
それが出来れば、農業の対策も出来るでしょ。
今、何故そうなのかもはっきりわからないのですか?
その割に、たまに見るテレビに出てくる学者さん、すっごくエラそうなんですけど。

別にね、責任取れとは言わないけれど、言ってたことが違ったらゴメンナサイくらい言って欲しいよね。
それとも「~の可能性が高い」と言っただけで「~だ」と断定したわけじゃないからOK?

その年の天候も予測出来ない人たちが地球の温暖化は人間が排出するCO2が原因って言うわけ?
それとも「~の可能性が高い」と言っただけで「~だ」と断定したわけじゃない?

もうね、日本はすでにCO2排出権なんてのをお金を出して買ってるのよ(例えばチェコから)。
総額は2兆円になるって話もあります。
すでにCO2にはその他の温暖化ガスを抜きにして値段がついてしまっているのよ。
企業の株に異常な値段がつくよりもさらに異常な事態です。

学者もそれからその周囲の人たちも、結論を急がないでください。
○○はエコで××は悪なんて簡単に決め付けないでください。

科学というものが日々進歩しているということに異論を挟む人はいないと思います。
それは、裏返して見れば、科学はまだまだ不完全だということです。

僕の身近なことで言えば、オルガンのパイプが鳴る理由、つまり笛が鳴る理由も今ひとつはっきりしていません。
ネジレバネの生活史もはっきりわかっていません。
ヤマカガシが強力な毒ヘビだとわかったのは1972年頃で、これは未だに周知されていませんし、同ヘビの頚腺の毒が(この存在は古くから知られていた)、食べたヒキガエルの毒を貯蔵しているのがわかったのはここ数年のことです。
冥王星が惑星から小惑星に格下げになったのは去年です。

ついでに言ってしまえば、僕らは蓄電池を使った電動工具を多用するのですが、その蓄電池には泣かされています。
ニカド電池のメモリー効果も最初は謳われていませんでした。
ニッケル水素電池が出た時も、当初はメモリー効果がないといわれていましたが、やっぱりありました。
リチウム・イオン電池に至っては、完全にフライングで、PCや携帯電話ではずいぶんと発火事故を出しました。
電動工具用も初期のものはすでに生産終了になっていたりします。
まだ不確定な要素が多い電池です。

ゆっくり考えればまだまだ出てきます。

わかっていることは、未だわかっていないことより遥かに少ないのです。
世界は未知に満ちているのです。
その事実は今も昔も変わりません。

まあ、学者のみなさんにはがんばっていただきたいものです。エラソーにしないでね。

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