吉倉オルガン工房物語

お山のパイプオルガン職人の物語

娘と鎌倉 二度目

2013年06月05日 | 家族

先日、娘を連れて鎌倉へ。

去年修復したリードオルガンのメンテなのですが、娘と一緒に行きました。
納品時も娘と一緒だったので、娘との鎌倉は二度目です。

何しろ自宅に不在がちな父ですので、子供たちをどこかに連れて行くことがなかなか出来ないでいます。
こういった仕事の手伝いを兼ねてのお出かけで少しでも穴埋めしようというわけです。
でも、この前も上野に連れて行ったばかりだよねえ。

前回は雨に祟られましたが今回は好天です。
作業を終えて、作戦を立てました。
「鎌倉周遊鉄道の旅」で行くことに。

娘は結構「鉄」成分が強いです。鉄道や旧式な機械が好きです。
古い農発(農業用発動機)が欲しいそうです。

鎌倉駅からJRで大船、そこから湘南モノレール、江ノ電で長谷、歩いて長谷寺を見て鎌倉へ戻るというコースになりました。

湘南モノレールは、なかなかにエキサイティングなことで有名です。
一番前の運転席のところのガラスに張り付く親子。
駅から出る時の浮遊感、遠心力で車体が傾いた時、柱に当たりそうな恐怖、木々の間を抜ける時の緊張感、楽しいです。

終点で江ノ電に乗り換える間にちょっと商店街で土産物屋を覗きました。

オウ、これが噂のアレか。

恋愛シミュレーションゲーム(ギャルゲー)なわけですが、3人のヒロインの内、この子の女性からの嫌われっぷりは凄まじいものがあるらしい。
このゲームで彼女と付き合うと三次元空間で浮気認定されるとも聞きます。
非常に興味はあるのだけど、ギャルゲーをやってるゆとりはないなあ。

江ノ電、路面区間や家々の軒先を通り長谷へ

レトロ風車両です。あくまで「風」ね。阪堺電車を見てしまうとどうも物足りないですね。

長谷寺を散策。

輪蔵、お経が納めてある経蔵ですが、回転するように出来ていて、一回回すとそのお経を一回唱えたのと同じ功徳があるというもの。

縁日にしか回せないように普段はロックしてあります。

チベットのマニ車を思い出します。
でもねえ、この安易さというか合理性というか……、これもまた人間の本質なんでしょうかね。

お寺のコレクションや地獄極楽絵図の展示、弁天窟などなど楽しめました。
娘は修学旅行で鎌倉を訪れていて、長谷寺にも来ているのですが、時間と仲間の都合で見たいところが見られなかったので、ゆっくり出来て良かったそうです。

確かに、修学旅行はどうしても駆け足で名所旧跡を回る形になりがちです。
それはそれでアリだとは思うけれど、そうして作られた「旅のクセ」は一生モノです。
名所旧跡、或いは山の頂上をたくさん訪れたけれどよく覚えていないとか、行った場所の数を誇るような旅のスタイルを普通だと思う人は多いように思います。
ひとつの場所、一枚の絵に一日かけるようなこともまた旅だと思うのです。
せっかくのスマホなんだから、絵を前にして、作者の人生、絵のモチーフの背景(西洋絵画は多くの場合、背景に聖書があります)をリアルタイムで調べられるわけですし、そうすると目の前の絵がだんだん違って見えるという経験も出来ると思うのですけどね。

旅や人生、人間関係(男女の間も)に於いて、経験値は大事ではあるけれど、そこからなにを汲み出すかは必ずしも経験数に比例しないと思います。
一回の経験から多くを学ぶ者も居れば、何回経験してもさっぱりって者もいます。
自称恋愛の達人やダイエットの達人、金儲けの達人には要注意です。

長谷寺から歩いて鎌倉駅を過ぎて、前回も寄った老舗の喫茶店「ミルクホール」へ。
ここでついに!
実は娘は「プリンアラモード」なるものを食べてみたいと東京へ行った時から言っていたのですが、かつてはよくあった純喫茶がほとんど絶滅していて(一方ルノアールやけに多し)、プリンアラモードに出会えなかったのでした。どうも古いタイプのお店にしかないらしい。
今やそれらどこでも千円超(!!!)のメニューなのですが、良いッ、ここであの無念を晴らすが良い!

落ち着いて食え、出来れば優雅に……無理か。

ここのカップはオリジナルで底に女性の顔が浮き出します。

前回と同じく、その日は平塚の友人宅にお泊りして、翌日、小田原の指定のひもの屋に寄って帰ったのでした。


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