吉倉オルガン工房物語

お山のパイプオルガン職人の物語

そこで死んだのはそいつだったのか?

2013年06月04日 | 思うこと

疲れの原因は長距離移動ではなくアイツ。

ネズミです。先日の金沢日帰りの前夜にもそいつは寝室に現れ、バトルとなったのです。
おかげで2時間しか寝られなかった。
出がけに、押入れの襖をちょっと開けて、そこにGホイホイ(Gったらアレですよ黒い虫)を仕掛けて置いたのです。
伊那の仕事場に出るネズミは小さいのでG用でも結構いけるのです。
人の気配が無い方が連中も調子に乗るので、留守の時の方がトラップの成功率は高いのです。

仕事場に戻って見ると、引っ掛かっていました。
まだ生きていたのですが、最早助からないだろうからせめてGホイホイから外してやることにしました。
粘着シートの粘着力は凄まじく、ネズミ用であれば剥がすのはほぼ不可能です。
ぐいっとやると、皮が剥がれます(うわー)。
今回はやや粘着力の劣るG用で、しかも古かったので剥がせそうに思えたのです。

ゆっくり引っ張り続けて、少しずつ粘着シートから剥がします。時間がかかるのは仕方ないところです。
ホントはねえ、殺したくはないのです。小さいネズミかわいいです。
入口が閉まる金網の籠のトラップは非殺傷捕獲可能なのですが、捕獲率が低いのです。

都会の人は獣害ってもののイメージがわかないかもしれません。
シカ、イノシシ、サルが農作物を荒らす時は、全滅コースが基本なのです。
畑の全部の作物のおいしいところを一口ずつとかね。
だから大変なのです。
端からひとつひとつ食べてゆくのならまだ許せると言う農家の人も居ました。

ネズミもまたそうで、ヤツらは食う量は大したことはないのですが、のべつ幕なしに糞尿を出し続けるので、食料庫に入られるとそこは全滅コースなのです。
立派に獣害なのですね。

粘着シートから剥がしたけれどベトベトなネズミとGホイホイを外に出しました。
ネズミは衰弱していたけれど何とか這って動けるようでした。
せめていくらかでもマシなところで死ぬが良い。
すでに夜だったので、Gホイホイは明日片そうとやはり外に置きっぱなしにしたのです。

翌日、Gホイホイを見ると、驚いたことにネズミが掛かって死んでいたのです。
昨晩剥がしたアイツだろうか?
わざわざもう一度ホイホイに掛かって死ぬことを選んだのか?
それともご新規?でもそうだったら時間的にまだ生きていそうなものだし。
個体識別が出来ないので、判定不能です。ともに右側を下にして張り付いていたし。

正直、かわいいネズミを殺すのは気分が良くないので、ヘビの皆さんには頑張って欲しいところです。


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2 コメント

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田舎暮らしとチュウ助 (udon91)
2013-08-08 17:50:19
農家の人であれば親指と人差し指でネズミのシャレコウベを挟んで力を入れてつぶします。ドブネズミ(畑には居ません)の様な大きなネズミは道具を使わないと中途半端な事になってしまうので反射的に対応します。可愛い子ネズミの姿を思い浮かべてしまって何もしないと悪い結果が待っています。
草を見れば反射的に草をむしります。それが出来なければ畑は草ぼうぼうとなってしまうのです。のどかな田園といえども其処は戦場なのです。キビシー
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仁義ある戦い (ひろにゃんof風琴屋)
2013-08-09 09:40:06
udon91さん、ようこそ!

草にしろ、動物にしろ、人が人の手で多少の道具くらいでそれらと戦うのは、仁義ある戦いだと思います。
広域殲滅型化学兵器や、それに対応した農産物の使用に比べれば、手でネズミの頭を潰す(すごい!僕は絞め殺すかな)なんていうのは実は優しい手段です。

一見のどかな田園で、仁義ある戦いを続けている農家を僕は尊敬します。

またどうぞ!
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