静かな気がしたので見たら止まっていた。
浄化槽のブロワが!
僕は仕事柄、送風機には馴染みがある。通常はブロアーと書く。
しかしながら今回はJISに従ってブロワとする。
この前、来客があったので、下にある集会所、またはゲストハウスを使った。
浄化槽のブロワが静かだったので見たら呼吸が止まっていた。
解体してみたらやはり壊れていた。
ではここで実践、浄化槽のブロワ修理~~~~!
浄化槽のブロワの多くはダイヤフラムポンプ、ゴムの膜を振動させることによって圧力を得る方式だッ。
その前に僕の仕事にも関わることだから解説。
ブロワとコンプレッサーの違い。
JIS基準では、ともに圧縮機。
圧縮機(コンプレッサー)のうち,有効吐出し圧力が200kPa以下のものをブロワ(送風機)という。
(JIS B 0132:2005 1021 ブロワ)
200kpaは車のタイヤの空気圧くらいだ。十分に高い圧力だ。
ちなみにパイプオルガンの風圧を70水柱ミリメートルとするとわずか0.69Kpaだ。
よってオルガンを鳴らすのは風だ英語でもwindだ。
オルガンで「エアーが流れて音が出て~」とか言う(主に)おっさんはアレだからそっと眼を逸らそう。
さて、浄化槽ブロワである。
今回直したのは安永L-80Hというモデルだ。
1対2個のダイヤフラムという標準的な構成だ。
この図がよく似ている
この図には無いが、これに非常停止用スイッチが付いている。
そう、たった2個の電磁石に電気を流すだけの至ってシンプルな構成だ。
磁極の変化は交流電源によるので発振回路なども無い。
つまり、消耗部品であるダイヤフラム以外はそうそう壊れる所がないのだ。
よって点検の上、ダイヤフラム交換と相成る。
丸ごと買い換えるとお高いですわよ?
昔はのー。素人じゃなかなか手に入らんかったんじゃがのー。
今じゃ通販大勝利じゃ。
はい。内容確認
向かって左手のダイヤフラムケーシングは開けた状態にしてあります。
吸気フィルターとそのパッキン付きのセットです。
破れたダイヤフラム
このゴムの膜が振動するのですね。金魚ポンプと同じです。
新品は輝いてるネ!
このゴム膜は3年から5年と言われる寿命の間、休むこと無く動き続けるのだ。
なんと健気な!
停止スイッチの点検
これがON
ダイヤフラムのゴムが破れてストロークが増えたり、異常振動を起こしたりすると
この緑色のポッチがスイッチの出っ張りに当たってスイッチを切るのだ
これがOFF状態 オレンジ色のがスイッチ
ちょちょっと組み替えて
完成
スイッチを確認して起動テスト
ケースを戻して、新品の吸気フィルターをセット
フィルターのフタにパッキンをセットして組む
フタを付けて設置
心地よいヴァイブレーションがたまりませんわ!
かくして浄化の息吹きは蘇ったのである。
ゲーハッハッハッハ!
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