秋祭り終了

地域のお祭りが無事に終了。意外にも多くの方が見えました。
もちろん、地域外の方も。だってこの地域にあれほど子供はいませんから。
外来者の多いこの地区は、基本的にこういった地域活動に対しては消極的なのです。
僕自身も、地域コミュニティなどには無縁の40数年を生きて来ているので、自分が地区役員になることも想定外でしたし、地域のイベントに関わるということも初めてでした。

お祭りは、一応、神社が核になっているわけで、僕も「俺は氏子なんぞになった憶えはねえっ」てなもんですし、キリスト教徒（この辺、多いです）や、その他の宗教の信者もある中で、ビミョーなコミュニティではあるのですが、行政区に準じながらもまた少し性格を異にしたより自主的な枠組みという点で他に代わるものが見当たらないのも事実です。

神社というのは神道に基づいて出来たものではなく、むしろ神道というものが後から体系付けられたようなものです。
さらには、神道が宗教として整備されていくのは明治の話で、現在でも中東、ヨーロッパの宗教観からすればそれは宗教ですらないわけです。

何だか特別な感じのする場所に、何だかわからないけれども不思議で偉大なものを祭ったのが神社で、実際にはちゃんと特定の祭神や客神があるのですが、ほとんどそれらは意識されてはいませんし、境内には、～竜神や～権現、不動明王やら縁の小角（超人よ）まで何でもかんでも祭ってあります。
キリスト教の禁止が無ければ、イエスやマリアも普通に祭られていたでしょうね。

このいい加減さこそが、日本人の特徴、欠点でもあり長所でもあります。
まあ、僕は結構好きですね。このいい加減さ。

その土地の人たちが集まって楽しむイベント、よそからのお客も大歓迎（客人＝マロウドは神の使いですから）、明治までは乱交パーティーもあったり（農耕民族的宗教儀礼というと通りが良い）、現在でも神事と称して奇妙な競技大会が開かれたりもするという、実にいい加減なお楽しみ会が神社のお祭りの本質であり、これは悪くないものだと思います。

とにかく地域の大きなイベントはこの秋祭りで終わりです。
これで、知らない人に参加のお願いの電話をしたり、各戸を回ったり、飲み物やお菓子を用意したりということからは開放されます。
いやあ、そういうのほんと苦手でストレスだったのよ。
イベントが無ければ面倒な金銭の出入りも無いので、会計さんとしても一息です。
年度末に向けて、ゆっくりと収支をまとめていきましょう。

あれっ。なんかすっごく心が軽くなったみたい。