俳句の箱庭 top

お気入俳人の俳句鑑賞します。
多側面から俳句を分類します。
俳句付きイラストを描きます。

俳句の箱庭

「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次) ◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。 ◯各俳人の情報は書籍・ネット他で一般に公開されたものから得ています。各俳人の情報は最新でない場合があります。各俳人の敬称略させていただきます。Tweet句については作者の承諾を得ていませんが、営利目的の要素はありませんのでご了承ください。 ◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次

■挿絵俳句674b「電網に眼魂遺る神無月」(『遠景』2024)(鎌田透次)

2024-11-15 04:56:00 | 挿絵俳句

○挿絵俳句674b・電網に・透次688b・2024-11-15(金)
○「電網に眼魂遺る神無月」(『遠景』2024)(→鎌田透次688b)【→Haiku and Illustrationへ →第14句集50句へ】
(でんもうにあいこんのこるかんなづき)
○季語(神無月・初冬)
on the Internet
your icon remains
in "KANNAZUKI" / Touji
【作句メモ】:まだ君のiconがnet上に遺っている。BrowserのChrome上に。「眼魂(アイコン)」の当て字はIMEの漢字変換で発見した。

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■特集俳句674「新涼や夕餉に外す腕時計」(五十嵐秀彦)

2024-11-14 04:56:00 | 特集俳句

○特集俳句674・食事俳句1-8夕餉・五十嵐秀彦03・2024-11-14(木)
○「新涼や夕餉に外す腕時計」(→五十嵐秀彦03)
○季語(新涼・初秋)(「→現代俳句データベース」より引用)【→特集俳句-索引1索引2検索3検索4検索5【→俳人一覧(いいいたせそちつてぬねふへむめもゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:腕時計を腕にはめた時間は仕事の時間。仕事の汗も引いた新涼の夕べ。夕餉をとるために腕時計を外す。

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■次元俳句674「ゆるやかに廻る澱の散紅葉」(『睡蓮』2004)(道倉延意)

2024-11-13 04:56:00 | 次元俳句

○次元俳句674・回転4(空間)・道倉延意01・2024-11-13(水)
○「ゆるやかに廻る澱の散紅葉」(『睡蓮』2004)(道倉延意01)
○季語(散紅葉・初冬)(「→ふらんす堂」より引用)【→次元俳句-索引1索引2索引3索引4索引5忌日祈念日俳句】【→俳人一覧(いたうえすせぬねふへほむめもゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:急流を流れてきて澱(よどみ)で一休みの散り紅葉。そこでゆったりと己が身を回転させている。あくまでもゆるやかに。


道倉延意(みちくらえんい)
○好きな一句「木の影の日々に密なる春障子」(『睡蓮』2004)02
○季語(春障子・三春)
【Profile】:1927年高知県出身。1969年「火星」入会、同人。1978年火星結社賞受賞。1979年火星退会。1979年「草苑」入会。1980年「草苑」同人。「ミチクラエンイ」は推定読み。

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■色彩俳句674「枯れてなほ蟷螂の眼に夢の色」(『甘雨』2017)(兼久ちわき)

2024-11-12 04:56:00 | 色彩俳句

○色彩俳句674・心象色14夢色・兼久ちわき01・2024-11-12(火)
○「枯れてなほ蟷螂の眼に夢の色」(『甘雨』2017)(兼久ちわき01)
○季語(蟷螂枯る・初冬)(「→ふらんす堂編集日記By YAMAOKA Kimiko」より引用)【→色彩俳句-索引1索引2索引3索引4索引5【→俳人一覧(いいいたうえけこすせそちつてとぬねのふへほむめゆ~)】【→俳句結社索引

【鑑賞】:「蟷螂枯る」とは蟷螂(とうろう・かまきり)が枯色となって死に至る過程。しかしその眼は夢の色を失ってはいない。「夢の色」は「→一炊の夢の色ともねぶの花」(菅原多つを)に次いで2句目。


○兼久ちわき(かねひさちわき)
○好きな一句「英彦山の甘雨余さず稲実る」(『甘雨』2017)02
○季語(稲・三秋)(引用同上)

【Profile】:1944年福岡県出身山口県宇部市在住。1987年「早苗」に初投句。1989年「馬酔木」に投句。1993年「早苗菖」を受賞。「早苗」「馬酔木」同人。

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■五感俳句674「煩悩に石の尖りやしぐれつつ」(長嶺千晶)

2024-11-11 04:56:00 | 五感俳句

○五感俳句674・感情57煩悩1・長嶺千晶03・2024-11-11(月)
○「煩悩に石の尖りやしぐれつつ」(→長嶺千晶03)
○季語(しぐれる・初冬)(「俳句界201401」より引用)【→五感俳句-索引1索引2索引3索引4索引5【→俳人一覧(いいいたうえくけすせそつてとにぬねのはひふへほゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:108つほどもあるといわれる煩悩であるが。まだまだ新しい山岳の風景のなかには石の尖りは108つを遥かに超えるだろう。遠山はしぐれに煙る。

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■挿絵俳句674a「十日夜擲つための跨線橋」(『遠景』2024)(鎌田透次)

2024-11-10 04:56:00 | 挿絵俳句

○挿絵俳句674a・十日夜・透次688a・2024-11-10(日)
○「十日夜擲つための跨線橋」(『遠景』2024)(→鎌田透次688a)【→Haiku and Illustrationへ →第14句集50句へ】
○季語(十日夜・初冬)

rice harvest festival-
throw something
on the overpass / Touji

【作句メモ】:稲の収穫祭。「田の神様が山に帰る日」といわれる十日夜(とおかんや)。跨線橋の天辺(てっぺん)で擲(なげうつ)つ物を固く握りしめる。

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■挿絵俳句673b「数切れは遺影へ捧ぐ冬林檎」(『遠景』2024)(鎌田透次)

2024-11-09 04:56:00 | 挿絵俳句

○挿絵俳句673b・数切れは・透次687b・2024-11-09(土)
○「数切れは遺影へ捧ぐ冬林檎」(『遠景』2024)(→鎌田透次687b)【→Haiku and Illustrationへ →第14句集50句へ】
○季語(冬林檎・三冬)

a few slices of
winter apple
dedicated to you / Touji

【作句メモ】:少し林檎の色が変わる頃に僕が君の代わりに食べるよ

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■特集俳句673「嫁ぐ子とふたりの昼餉さくら咲く」(『月光』2000)(甲斐遊糸)

2024-11-08 04:56:00 | 特集俳句

○特集俳句673・食事俳句1-7昼餉・甲斐遊糸03・2024-11-08(金)
○「嫁ぐ子とふたりの昼餉さくら咲く」(『月光』2000)(→甲斐遊糸03)
○季語(さくら・晩春)(「俳句201705」より引用)【→特集俳句-索引1索引2検索3検索4検索5【→俳人一覧(いいいたせそちつてぬねふへむめもゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:嫁ぐ娘と食べる最後の昼餉はどんな献立だろうか。それほど豪華な昼餉ではなさそうだ。さくらが開花したのだからほんの少しの昼酒があってもいいか。

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■挿絵俳句673a「我が胸の汝もろともに冬に入る」(『遠景』2024)(鎌田透次)

2024-11-07 04:56:00 | 挿絵俳句

○挿絵俳句673a・我が胸の・透次687a・2024-11-07(木)
○「我が胸の汝もろともに冬に入る」(『遠景』2024)(→鎌田透次687a)【→Haiku and Illustrationへ →第14句集50句へ】
○季語(冬に入る・初冬)

to enter winter
together with you
in my heart / Touji

【作句メモ】:太陽黄径225度。霜降から数えて15日目頃。一人で迎える二回目の立冬  一つの胸の中に二つの記憶がある

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■色彩俳句673「まゆみの実真つ白な雨山消して」(八木林之助)

2024-11-06 04:56:00 | 色彩俳句

○色彩俳句673・真つ白1・八木林之助03・2024-11-06(水)
○「まゆみの実真つ白な雨山消して」(→八木林之助03)
○季語(まゆみの実・晩秋)(「→575筆まか勢>色の俳句」より引用)【→色彩俳句-索引1索引2索引3索引4索引5【→俳人一覧(いいいたうえけこすせそちつてとぬねのふへほむめゆ~)】【→俳句結社索引

【鑑賞】:「真つ白な雨」とは夏の夕立のように激しく降る雨であろう。まさしく「白雨」は三夏の季語となっている。そんな驟雨によって山の姿は見えない。近景のまゆみの実が揺れている。

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