○挿絵俳句674b・電網に・透次688b・2024-11-15(金)
○「電網に眼魂遺る神無月」(『遠景』2024)(→鎌田透次688b)【→Haiku and Illustrationへ →第14句集50句へ】
(でんもうにあいこんのこるかんなづき)
○季語(神無月・初冬)
on the Internet
your icon remains
in "KANNAZUKI" / Touji
【作句メモ】:まだ君のiconがnet上に遺っている。BrowserのChrome上に。「眼魂(アイコン)」の当て字はIMEの漢字変換で発見した。
○次元俳句674・回転4(空間)・道倉延意01・2024-11-13(水)
○「ゆるやかに廻る澱の散紅葉」(『睡蓮』2004)(道倉延意01)
○季語(散紅葉・初冬)(「→ふらんす堂」より引用)【→次元俳句-索引1・索引2・索引3・索引4・索引5・忌日祈念日俳句】【→俳人一覧(あ・いい・いた・うえ・お・か・き・くけこ・さ・し・すせそ・た・ちつてと・な・にぬねの・はひ・ふへほ・ま・みむめも・や・ゆ~)】【→俳句結社索引】
【鑑賞】:急流を流れてきて澱(よどみ)で一休みの散り紅葉。そこでゆったりと己が身を回転させている。あくまでもゆるやかに。
○道倉延意(みちくらえんい)
○好きな一句「木の影の日々に密なる春障子」(『睡蓮』2004)02
○季語(春障子・三春)
【Profile】:1927年高知県出身。1969年「火星」入会、同人。1978年火星結社賞受賞。1979年火星退会。1979年「草苑」入会。1980年「草苑」同人。「ミチクラエンイ」は推定読み。
○色彩俳句674・心象色14夢色・兼久ちわき01・2024-11-12(火)
○「枯れてなほ蟷螂の眼に夢の色」(『甘雨』2017)(兼久ちわき01)
○季語(蟷螂枯る・初冬)(「→ふらんす堂編集日記By YAMAOKA Kimiko」より引用)【→色彩俳句-索引1・索引2・索引3・索引4・索引5】【→俳人一覧(あ・いい・いた・うえ・お・か・き・くけこ・さ・し・すせそ・た・ちつてと・な・にぬねの・はひ・ふへほ・ま・みむめも・や・ゆ~)】【→俳句結社索引】
【鑑賞】:「蟷螂枯る」とは蟷螂(とうろう・かまきり)が枯色となって死に至る過程。しかしその眼は夢の色を失ってはいない。「夢の色」は「→一炊の夢の色ともねぶの花」(菅原多つを)に次いで2句目。
○兼久ちわき(かねひさちわき)
○好きな一句「英彦山の甘雨余さず稲実る」(『甘雨』2017)02
○季語(稲・三秋)(引用同上)
【Profile】:1944年福岡県出身山口県宇部市在住。1987年「早苗」に初投句。1989年「馬酔木」に投句。1993年「早苗菖」を受賞。「早苗」「馬酔木」同人。
○挿絵俳句674a・十日夜・透次688a・2024-11-10(日)
○「十日夜擲つための跨線橋」(『遠景』2024)(→鎌田透次688a)【→Haiku and Illustrationへ →第14句集50句へ】
○季語(十日夜・初冬)
rice harvest festival-
throw something
on the overpass / Touji
【作句メモ】:稲の収穫祭。「田の神様が山に帰る日」といわれる十日夜(とおかんや)。跨線橋の天辺(てっぺん)で擲(なげうつ)つ物を固く握りしめる。
○挿絵俳句673b・数切れは・透次687b・2024-11-09(土)
○「数切れは遺影へ捧ぐ冬林檎」(『遠景』2024)(→鎌田透次687b)【→Haiku and Illustrationへ →第14句集50句へ】
○季語(冬林檎・三冬)
a few slices of
winter apple
dedicated to you / Touji
【作句メモ】:少し林檎の色が変わる頃に僕が君の代わりに食べるよ
○挿絵俳句673a・我が胸の・透次687a・2024-11-07(木)
○「我が胸の汝もろともに冬に入る」(『遠景』2024)(→鎌田透次687a)【→Haiku and Illustrationへ →第14句集50句へ】
○季語(冬に入る・初冬)
to enter winter
together with you
in my heart / Touji
【作句メモ】:太陽黄径225度。霜降から数えて15日目頃。一人で迎える二回目の立冬 一つの胸の中に二つの記憶がある