俳句の箱庭 top

お気入俳人の俳句鑑賞します。
多側面から俳句を分類します。
俳句付きイラストを描きます。

俳句の箱庭

「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次) ◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。 ◯各俳人の情報は書籍・ネット他で一般に公開されたものから得ています。各俳人の情報は最新でない場合があります。各俳人の敬称略させていただきます。Tweet句については作者の承諾を得ていませんが、営利目的の要素はありませんのでご了承ください。 ◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次

■挿絵俳句688b「雨粒を弾くかに初蝶の翅」(『遠景』2025)(鎌田透次)

2025-02-22 04:56:00 | 挿絵俳句

○挿絵俳句688b・雨粒を・鎌田透次702b・2025-02-22(土)
○「雨粒を弾くかに初蝶の翅」(『遠景』2025)(鎌田透次702b)【→Haiku and Illustrationへ →第15句集50句へ】
○季語(初蝶・初春)

the first butterfly
I saw that spring
with feathers that repel rain / Touji

【作句メモ】:生まれたての蝶の翅の鱗粉は見事に雨粒を弾くであろう。どこへ飛ぶともわからないぎこちない初蝶の軌道である。

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■挿絵俳句688a「錠剤をビールで流す雨水かな」(『遠景』2025)(鎌田透次)

2025-02-18 04:56:00 | 挿絵俳句

○挿絵俳句688a・錠剤を・鎌田透次702a・2025-02-18(火)
○「錠剤をビールで流す雨水かな」(『遠景』2025)(鎌田透次702a)【→Haiku and Illustrationへ →第15句集50句へ】
○季語(雨水・初春)

when the snow
starts to thaw
drink pills with beer / Touji

【鑑賞】:今回の季語は「雨水(あまみず)」ではない。「雨水(うすい)」である。体内へ流し込むのは「雨水(あまみず)」ではない。

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■挿絵俳句687b「春一番別れて同じ番台へ」(『遠景』2025)(鎌田透次)

2025-02-15 04:56:00 | 挿絵俳句

○挿絵俳句687b・春一番・鎌田透次701b・2025-02-15(土)
○「春一番別れて同じ番台へ」(『遠景』2025)(鎌田透次701b)【→Haiku and Illustrationへ →第15句集50句へ】
○季語(春一番・仲春)

the first wind of spring-
we part ways and head to
each public bath counter / Touji

【鑑賞】:今日は「春一番名付けの日」。線路に沿った商店街。西武池袋線練馬駅と桜台駅の中ほどにある銭湯へ。

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■挿絵俳句687a「建国日一人のためのカート押す」(『遠景』2025)(鎌田透次)

2025-02-11 04:56:00 | 挿絵俳句

○挿絵俳句687a・建国日・鎌田透次701a・2025-02-11(火)
○「建国日一人のためのカート押す」(『遠景』2025)(鎌田透次701a)【→Haiku and Illustrationへ →第14句集50句へ】
○季語(建国日・初春)

national foundation day-
push a shopping cart
for myself alone / Touji

【作句メモ】:今日は「建国記念の日」。生きる為になすべきことは数多い。その一つである「食べる」ために一人のカートを押す。

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■挿絵俳句686b「地の風に抗ふかたち片栗咲く」(『遠景』2025)(鎌田透次)

2025-02-08 04:56:00 | 挿絵俳句

○挿絵俳句686b・地の風に・鎌田透次700b・2025-02-08(土)
○「地の風に抗ふかたち片栗咲く」(『遠景』2025)(鎌田透次700b)【→Haiku and Illustrationへ →第14句集50句へ】
○季語(片栗の花・初春)

dogtooth violet flowers bloom
to resist wind
from the ground / Touji

【作句メモ】:片栗の花のを山で見たことがある。すべての花弁(はなびら)を空に跳ね上げて。

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