俳句の箱庭 top

お気入俳人の俳句鑑賞します。
多側面から俳句を分類します。
俳句付きイラストを描きます。

俳句の箱庭

「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次) ◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。 ◯各俳人の情報は書籍・ネット他で一般に公開されたものから得ています。各俳人の情報は最新でない場合があります。各俳人の敬称略させていただきます。Tweet句については作者の承諾を得ていませんが、営利目的の要素はありませんのでご了承ください。 ◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次

■挿絵俳句679b「極月の卓鈴振りて喚ばるかな」(『遠景』2025)(鎌田透次)

2024-12-20 04:56:00 | 挿絵俳句

○挿絵俳句679b・極月の・透次693b・2024-12-20(金)
○「極月の卓鈴振りて喚ばるかな」(『遠景』2025)(鎌田透次693b)【→Haiku and Illustrationへ →第14句集50句へ】
○季語(極月・暮)

last month of the year
ring the tablebell
and call you / Touji

【作句メモ】:「呼ぶ」「喚ぶ」と言う意味の「よばる」。東北を中心に諸地方で使われている。君が僕を呼ぶために使っていた卓鈴。今は君を呼ぶために使う。

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■挿絵俳句679a「紙捲る気配と居るや神楽月」(『遠景』2025)(鎌田透次)

2024-12-15 04:56:00 | 挿絵俳句

○挿絵俳句679a・日向ぼこ・透次693a・2024-12-15(日)
○「紙捲る気配と居るや神楽月」(『遠景』2025)(鎌田透次693a)【→Haiku and Illustrationへ →第14句集50句へ】
○季語(神楽月・三冬)

I'm with your presence
I feel you in my room
in KAGURADUKI / Touji

【作句メモ】:「神楽月(かぐらづき)」とは「霜月」の子季語。陰暦の十一月。陽暦の十二月。あと2週間ほどで2024(令和6)年も終わる。さわさわと聴こえてくる。すぐ其処で紙を捲(めく)っているね。明日は「紙の記念日」だから。

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■挿絵俳句678b「助手席に凹みを載せて枯木街道(02)」(『遠景』2025)(鎌田透次)

2024-12-14 04:56:00 | 挿絵俳句

○挿絵俳句678b・助手席に・透次692b・2024-12-14(土)
○「助手席に凹みを載せて枯木街道(02)」(『遠景』2025)(鎌田透次686b)【→Haiku and Illustrationへ →第14句集50句へ】
○季語(枯木・三冬)

withered tree road-
carrying your dent
in the passenger seat / Touji

【作句メモ】:車でどこへでも行った。最初の車は兄から貰った中古の三菱ギャラン。MT車。今は助手席にへこみだけを乗せて車を走らせる。枯木街道を。「左オーライ」。

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■挿絵俳句678a「青空は彼の日のものや冬薔薇」(『遠景』2025)(鎌田透次)

2024-12-12 04:56:00 | 挿絵俳句

○挿絵俳句678a・青空は・透次692a・2024-12-12(木)
○「青空は彼の日のものや冬薔薇」(『遠景』2025)(鎌田透次692a)【→Haiku and Illustrationへ →第14句集50句へ】
○季語(冬薔薇・三冬)

a winter rose-
today's blue skies are not
for those days gone by / Touji

【作句メモ】:この青空は今日のためのものではない。この青空は眼前の冬薔薇のためのものではない。冬空を供に享受したあの日のためのものだ。

■Pickup116「日本原水爆被害者団体協議会(被団協)」2024年ノーベル平和賞受賞記念26句(2024-12-12)
(今まで8/6と8/9などに掲載してきた被爆関係の句をまとめます。)


2010/08/05「立ちあがる直射日光被爆者忌」(『長濤』1993)(三橋敏雄)→http://blog.goo.ne.jp/virgo17_21/d/20100805


2010/08/05「八時十五分に影が焦げている」(『眼光』2011)(鎌田透次)→http://blog.goo.ne.jp/virgo17_21/d/20100805


2010/08/06「十一時二分佇つひと屈むひと」(『眼光』2011)(鎌田透次)→http://blog.goo.ne.jp/virgo17_21/d/20100806


2011/08/06「原爆の日に当直をしてゐたり」(『潟風』2012)(鎌田透次)→http://blog.goo.ne.jp/virgo17_21/d/20110806


2011/08/09「雲が首灼く浦上花をもつと蒔こう」(隈治人)→http://blog.goo.ne.jp/virgo17_21/d/20110809


2011/08/09「原爆忌腕鈴なりの電車過ぐ」(隈治人)→http://blog.goo.ne.jp/virgo17_21/d/20110809


2012/08/06「手がありて鉄棒つかむ原爆忌」(『縄文』2005)(奥坂まや)→http://blog.goo.ne.jp/virgo17_21/d/20120806


2013/08/06「夜は水の音たちあがる広島忌」(鈴木蚊都夫)→http://blog.goo.ne.jp/virgo17_21/d/20130806


2013/08/09「忘れぬために名簿を曝書せよ」(『雷光』2014)(鎌田透次)→http://blog.goo.ne.jp/virgo17_21/d/20130809


2014/08/06「女医の指わが肺の図を白く指す」(峠三吉)→http://blog.goo.ne.jp/virgo17_21/d/20140806


2015/08/06「八月の地球に二つ爆心地」(緒方輝)→http://blog.goo.ne.jp/virgo17_21/d/20150806


2015/08/09「なにもかもなくした手に四枚の爆死証明」(松尾あつゆき)→http://blog.goo.ne.jp/virgo17_21/d/20150809


2016/08/09「消えてより蜥蜴の蒼さ長崎忌」(『武蔵野』1990)(鍵和田釉子)→http://blog.goo.ne.jp/virgo17_21/d/20160809


2017/08/06「疵のない空が残りし広島忌」(小川紫翠)→http://blog.goo.ne.jp/virgo17_21/d/20170806


2017/08/09「長崎の日です蝉をおさえた声がする」(『ある叙事詩』2013)(田中陽)→http://blog.goo.ne.jp/virgo17_21/d/20170809


2018/08/06「竹に降る雨に色あり広島忌」(和田順子)→http://blog.goo.ne.jp/virgo17_21/d/20180806


2018/08/09「原爆忌ごぼりごぼりと泉の穂」(加藤楸邨)→http://blog.goo.ne.jp/virgo17_21/d/20180809


2019/08/06「原爆忌水掛不動すぐ乾く」(阪上史琅)→http://blog.goo.ne.jp/virgo17_21/d/20190806


2019/08/09「浦上や黒き日傘の尼の列」(『一の嶽』1986)(村中のぶを)→http://blog.goo.ne.jp/virgo17_21/d/20190809


2020/08/06「ヒロシマ忌来るやわらかき嬰児の尻」(中村重義)→http://blog.goo.ne.jp/virgo17_21/d/20200806


2020/08/09「原爆忌の黙祷田草掴みて立ち」(八木原祐計)→http://blog.goo.ne.jp/virgo17_21/d/20200809


2022/08/06「水をのみ死にゆく少女蝉の声」(原民喜)→http://blog.goo.ne.jp/virgo17_21/d/20220806


2022/08/09「雲間の俄かに閉じぬ浦上忌」(『暁闇』2023)(鎌田透次)→http://blog.goo.ne.jp/virgo17_21/d/20220809


2023/08/06「一握の水の重さや原爆忌」(『秋の蜂』2017)(川崎益太郎)→http://blog.goo.ne.jp/virgo17_21/d/20230806


2023/08/09「海鳴りは海の歯噛みよ長崎忌」(『雛土蔵』2011)(宮坂静生)→http://blog.goo.ne.jp/virgo17_21/d/20230809


2024/08/06「広島忌熱砂の上を土踏まず」(『風雪』2021)(若井新一)→http://blog.goo.ne.jp/virgo17_21/d/20240806

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■挿絵俳句677b「湯舟にて寒魚の記憶少し在り」(『遠景』2025)(鎌田透次)

2024-12-07 04:56:00 | 挿絵俳句

○挿絵俳句677b・湯舟にて・透次691b・2024-12-07(土)
○「湯舟にて寒魚の記憶少し在り」(『遠景』2025)(鎌田透次691b)【→Haiku and Illustrationへ →第14句集50句へ】
○季語(寒魚・三冬)

at the bathtub
I have some memories
when I was a cold fish / Touji

【作句メモ】:真冬でもシャワーにしている。湯舟に浸かれば魚に戻ってしまいそうだから(本音:浴槽掃除が面倒だから)。

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