○特集俳句687・抱腹絶倒俳句1抱・星野立子06・2025-02-14(金)
○「囀をこぼさじと抱く大樹かな」(『続立子句集第一』1947)(→星野立子06)
○季語(囀・三春)【→特集俳句-索引1・索引2・検索3・検索4・検索5・検索6】【→俳人一覧(あ・いい・いた・うえ・お・か・き・くけこ・さ・し・すせそ・た・ちつてと・な・にぬねの・はひ・ふへほ・ま・みむめも・や・ゆ~)】【→俳句結社索引】
【鑑賞】:新特集は四字熟語の「抱腹絶倒」のそれぞれの1文字を含む俳句の模索。初回は「抱」。鳥の囀りを零さないように大樹は四方に枝葉を拡げている。大樹はその視線の高さからよく擬人化されるようだ。「落葉より立ち上りたる大樹かな」(『稲畑汀子俳句集成』2022)(稲畑汀子04)、「稲妻に立ち上りたる大樹かな」(『佐介』1950)(上野泰05)。
○特集俳句683・びんびん俳句1-7びん1・住宅顕信04・2025-01-17(金)
○「点滴びんに散ってしまった私の桜」(→住宅顕信04)
○季語(桜・晩春)【→特集俳句-索引1・索引2・検索3・検索4・検索5】【→俳人一覧(あ・いい・いた・うえ・お・か・き・くけこ・さ・し・すせそ・た・ちつてと・な・にぬねの・はひ・ふへほ・ま・みむめも・や・ゆ~)】【→俳句結社索引】
【鑑賞】:「びんびん俳句」7句目がひらがなの「びん」。夭折の自由律俳人・住宅顕信(すみたくけんしん)の一句。点滴瓶を透かして落花の風が吹く。
↓
■Pickup117「阪神・淡路大震災から30年」9句(2025-01-17)
2010/12/14「平成七年一月十七日裂ける」(時実新子)
2013/01/17「枯草や住居無くんば命熱し」(永田耕衣)
2014/01/17「神戸かなしも風花已まぬルミナリエ」(市堀玉宗)
2015/01/17「一月のネオンの青き阪神忌」(赤尾恵以)2016/01/17「言の葉の失せし寒さや阪神忌」(手塚美佐)
2017/01/17「水減りし阪神大震災忌の花瓶」(森田智子)
2019/01/17「黒き箭のごとく暁鶴現はるる」(友岡子郷)
2022/01/17「あをあをと空あり阪神震災忌」(角川春樹)
2023/01/17「懲らしめにしては神さま度が過ぎる」(山藤章二)