俳句の箱庭 top

お気入俳人の俳句鑑賞します。
多側面から俳句を分類します。
俳句付きイラストを描きます。

俳句の箱庭

「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次) ◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。 ◯各俳人の情報は書籍・ネット他で一般に公開されたものから得ています。各俳人の情報は最新でない場合があります。各俳人の敬称略させていただきます。Tweet句については作者の承諾を得ていませんが、営利目的の要素はありませんのでご了承ください。 ◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次

■特集俳句687「囀をこぼさじと抱く大樹かな」(『続立子句集第一』1947)(星野立子)

2025-02-14 04:56:00 | 特集俳句

○特集俳句687・抱腹絶倒俳句1抱・星野立子06・2025-02-14(金)
○「囀をこぼさじと抱く大樹かな」(『続立子句集第一』1947)(→星野立子06)
○季語(囀・三春)【→特集俳句-索引1索引2検索3検索4検索5検索6【→俳人一覧(いいいたせそちつてぬねむめもゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:新特集は四字熟語の「抱腹絶倒」のそれぞれの1文字を含む俳句の模索。初回は「抱」。鳥の囀りを零さないように大樹は四方に枝葉を拡げている。大樹はその視線の高さからよく擬人化されるようだ。「落葉より立ち上りたる大樹かな」(『稲畑汀子俳句集成』2022)(稲畑汀子04)、「稲妻に立ち上りたる大樹かな」(『佐介』1950)(上野泰05)。

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■特集俳句686「春昼や魔法の利かぬ魔法瓶」(『暦日抄』1965)(安住敦)

2025-02-07 04:56:00 | 特集俳句

○特集俳句686・びんびん俳句1ー10瓶5・安住敦06・2025-02-07(金)
○「春昼や魔法の利かぬ魔法瓶」(『暦日抄』1965)(→安住敦06)
○季語(春昼・三春)(「角川俳句(201903)」より引用)【→特集俳句-索引1索引2検索3検索4検索5【→俳人一覧(いいいたせそちつてぬねむめもゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:春昼の野良仕事ははかどっているか。お昼までもう一仕事。魔法は利かないがお湯が冷めないように魔法をかける魔法瓶である。

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■特集俳句685「水鳥は無數の壜のすれあふ音」(竹中宏)

2025-01-31 04:56:00 | 特集俳句

○特集俳句685・びんびん俳句1-9壜4・竹中宏04・2025-01-31(金)
○「水鳥は無數の壜のすれあふ音」(→竹中宏04)
○季語(水鳥・三冬)(「角川俳句(201202)」より引用)【→特集俳句-索引1索引2検索3検索4検索5【→俳人一覧(いいいたせそちつてぬねむめもゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:「びんびん俳句」第9弾は「壜」。水鳥の群れ。水鳥同士擦れ合う音が壜の擦れ合う音に聞こえる。

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■特集俳句684「鉄瓶の重さは冬の来る重さ」(友岡子郷)

2025-01-24 04:56:00 | 特集俳句

○特集俳句684・びんびん俳句1-8瓶1・友岡子郷05・2025-01-24(金)
○「鉄瓶の重さは冬の来る重さ」(→友岡子郷05)
○季語(冬来る・初冬)(「俳句朝日(2006.12)」より引用)【→特集俳句-索引1索引2検索3検索4検索5【→俳人一覧(いいいたせそちつてぬねむめもゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:「びんびん俳句」第8弾は「鉄瓶」の「瓶」。鉄瓶の重さが大寒過ぎの厳しい冬の重さをいざなう。南部鉄瓶なら更に重そうだ。

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■特集俳句683「点滴びんに散ってしまった私の桜」(住宅顕信)

2025-01-17 04:56:00 | 特集俳句

○特集俳句683・びんびん俳句1-7びん1・住宅顕信04・2025-01-17(金)
○「点滴びんに散ってしまった私の桜」(→住宅顕信04)
○季語(桜・晩春)【→特集俳句-索引1索引2検索3検索4検索5【→俳人一覧(いいいたせそちつてぬねむめもゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:「びんびん俳句」7句目がひらがなの「びん」。夭折の自由律俳人・住宅顕信(すみたくけんしん)の一句。点滴瓶を透かして落花の風が吹く。

■Pickup117「阪神・淡路大震災から30年」9句(2025-01-17)


2010/12/14「平成七年一月十七日裂ける」(時実新子)

2013/01/17「枯草や住居無くんば命熱し」(永田耕衣)

2014/01/17「神戸かなしも風花已まぬルミナリエ」(市堀玉宗)

2015/01/17「一月のネオンの青き阪神忌」(赤尾恵以)2016/01/17「言の葉の失せし寒さや阪神忌」(手塚美佐)

2017/01/17「水減りし阪神大震災忌の花瓶」(森田智子)

2019/01/17「黒き箭のごとく暁鶴現はるる」(友岡子郷)

2022/01/17「あをあをと空あり阪神震災忌」(角川春樹)

2023/01/17「懲らしめにしては神さま度が過ぎる」(山藤章二)

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