俳句の箱庭 top

お気入俳人の俳句鑑賞します。
多側面から俳句を分類します。
俳句付きイラストを描きます。

俳句の箱庭

「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次) ◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。 ◯各俳人の情報は書籍・ネット他で一般に公開されたものから得ています。各俳人の情報は最新でない場合があります。各俳人の敬称略させていただきます。Tweet句については作者の承諾を得ていませんが、営利目的の要素はありませんのでご了承ください。 ◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次

■方法俳句690「深吉野の竹の皮なる流し雛」(高野清風)

2025-03-06 04:56:00 | 方法俳句

○方法俳句690・材料発見4・高野清風01・2025-03-06(木)
○「深吉野の竹の皮なる流し雛」(高野清風01)
○季語(流し雛・仲春)(「→春耕>主要同人俳句作品」より引用)【→方法俳句-索引1索引2索引3索引4索引5【→俳人一覧(いいいたうえせそにぬねのはひめもゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:「深吉野(みよしの)(奈良県東吉野村)」といううるわしい言葉。流し雛を竹の皮の小舟に乗せる。


高野清風(たかのせいふう)

○好きな一句「恋猫がごろりと島の銀座街」02
○季語(恋猫・仲春)(引用同上)

【Profile】:1932年生まれ。兵庫県川西市在住。1997年「春耕」入会。2000年同人。「雲の峰」同人会長。

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■方法俳句689「雨あしに鈴あるごとし春しぐれ」(日原正彦)

2025-02-25 04:56:00 | 方法俳句

○方法俳句689・直喩150ごとし8・日原正彦01・2025-02-25(火)
○「雨あしに鈴あるごとし春しぐれ」(日原正彦01)
○季語(春しぐれ・三春)(「朝日俳壇(2002・4・1)」より引用)【→方法俳句-索引1索引2索引3索引4索引5【→俳人一覧(いいいたうえせそにぬねのめもゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:「春時雨」であるからこそ雨脚が鈴の音に聞こえる。今まで扱った「春時雨」の2句。「→春時雨関東ローム層の上」(『眼光』2011)(鎌田透次)、「→竹籠に眠る絹糸春時雨」(祐森彌香)。


日原正彦(ひばらまさひこ)
○好きな一句「天高し洗濯機の海荒れてゐる」02
○季語(天高し・三秋)「朝日俳壇(2010.10.25)」(「→増殖する俳句歳時記」より引用)

【Profile】:1947年岐阜県出身。高校時代より詩作を始め、「詩学」研究会に投稿。第一詩集『輝き術』に により、第6回東海現代詩人賞受賞。第五詩集『それぞれの雲』『ゆれる葉』 により第24回中日詩賞受賞。1997年の詩小説『かほこ』まで 10冊の詩集がある。

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■方法俳句688「成田着A滑走路草萌ゆる」(『滑走路』2013)(坂本茉莉)

2025-02-20 04:56:00 | 方法俳句

○方法俳句688・英字使用3・坂本茉莉01・2025-02-20(木)
○「成田着A滑走路草萌ゆる」(『滑走路』2013)(坂本茉莉01)
○季語(草萌ゆ・初春)(「→ふらんす堂」より引用)【→方法俳句-索引1索引2索引3索引4索引5【→俳人一覧(いいいたうえせそにぬねのはひめもゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:成田空港にはAとBの二本の滑走路があるらしい。離陸か着陸かは不明であるが作者はたまたまA滑走路を視界に入れた。草萌えの滑走路を。


坂本茉莉(さかもとまり)
○好きな一句「空港の夜長の足を組みなほす」(『滑走路』2013)02
○季語(夜長・三秋)(引用同上)

【Profile】:1964年生まれ。1996年「夏日」入会、→望月百代に師事。2001年「夏日」退会。2002年「」入会、→小澤實に師事。2005年「澤」退会。2005年「いには」入会、→村上喜代子に師事。2010年「いには」賞受賞。「いには」同人。

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■方法俳句687「沖へ出て霞むほかなき島の鐘」(秋光泉児)

2025-02-13 04:56:00 | 方法俳句

○方法俳句687・音の物質化19・秋光泉児01・2025-02-13(木)
○「沖へ出て霞むほかなき島の鐘」(秋光泉児01)
○季語(霞・三春)(「→ちわきの俳句の部屋」より引用)【→方法俳句-索引1索引2索引3索引4索引5【→俳人一覧(いいいたうえせそにぬねのはひめもゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:海上の霞へ拡がる島の鐘の音。霞の成分に染まる音。霞へ突っ込む音はもはや物質といってもいいのではないか。


○秋光泉児(あきみつせんじ)(1909-1992)
○好きな一句「廃船の深座りして十二月」02
○季語(十二月・仲冬)(「俳句小歳時記(水原秋櫻子編)」より引用)

【Profile】:広島県豊田郡出身。故郷・大崎上島豊町にて医院を開業。→水原秋櫻子に師事。1951年「早苗」創刊主宰。たびたび秋櫻子を島に迎えた。

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■方法俳句686「柩てふ水平の窓春北斗」(桐野晃)

2025-02-05 04:56:00 | 方法俳句

○方法俳句686・直喩149てふ1・桐野晃01・2025-02-05(水)
○「柩てふ水平の窓春北斗」(桐野晃01)
○季語(春北斗・三春)(「角川俳句(201906)」より引用)【→方法俳句-索引1索引2索引3索引4索引5【→俳人一覧(いいいたうえせそにぬねのはひめもゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:家屋の窓は全て垂直である。柩の窓は水平である。そして同じく水平の天窓から春の北斗が見えている。


桐野晃(きりのあきら)
○好きな一句「黒板に五日後のこと青嵐」02
○季語(青嵐・三夏)(引用同上)

【Profile】:1980年生まれ。2010年作句開始。同年「」入会。2015年同人。

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