俳句の箱庭 top

お気入俳人の俳句鑑賞します。
多側面から俳句を分類します。
俳句付きイラストを描きます。

俳句の箱庭

「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次) ◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。 ◯各俳人の情報は書籍・ネット他で一般に公開されたものから得ています。各俳人の情報は最新でない場合があります。各俳人の敬称略させていただきます。Tweet句については作者の承諾を得ていませんが、営利目的の要素はありませんのでご了承ください。 ◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次

■色彩俳句690「うす紅は美しき色雛あられ」(中島和昭)

2025-03-04 04:56:00 | 色彩俳句

○色彩俳句690・うす紅2・中島和昭01・2025-03-04(火)
○「うす紅は美しき色雛あられ」(中島和昭01)
○季語(雛あられ・仲春)(「→菜花亭日乗」より引用)→色彩俳句-索引1索引2索引3索引4索引5】【→俳人一覧(いいいたうえくけこすせそちつてとにぬねのはひふへほみむめも)】【→俳句結社索引

【鑑賞】:「和の色」の「→薄紅(うすべに)#f0908d」。雛あられの色彩としては最も似つかわしき色なのではないか。


中島和昭(なかじまかずあき)
○好きな一句「蓋すればピアノも眠りほととぎす」02
○季語(ほととぎす・三夏)(「新版俳句歳時記夏の部(角川書店編)」より引用)

【Profile】:1927年新潟県出身。愛知県豊中市在住。「春燈」同人。

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■色彩俳句688「春はももいろ裏山に鳥のこゑ」(『喜悦』2020)(竹内悦子)

2025-02-19 04:56:00 | 色彩俳句

○色彩俳句688・ももいろ2・竹内悦子01・2025-02-19(水)
○「春はももいろ裏山に鳥のこゑ」(『喜悦』2020)(竹内悦子01)
○季語(春・三春)(「→大井恒行の日日彼是」より引用)→色彩俳句-索引1索引2索引3索引4索引5】【→俳人一覧(いいいたうえくけこすせそちつてとにぬねのはひふへほみむめも)】【→俳句結社索引

【鑑賞】:春の色はやわらかいひらがなの「ももいろ」。ところどころ、ももいろをあしらった裏山に春の鳥が啼く。


竹内悦子(たけうちえつこ)
○好きな一句「天竺へ毛毬ころがす七変化」(『喜悦』2020)02
○季語(七変化・仲夏)(引用同上)

【Profile】:1933年大阪市出身。→岡井省二に師事。「槐(かい)」同人。

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■色彩俳句687「白魚や和紙にうつすら月の色」(山口遼也)

2025-02-12 04:56:00 | 色彩俳句

○色彩俳句687・~色41・山口遼也01・2025-02-12(水)
○「白魚や和紙にうつすら月の色」(山口遼也01)
○季語(白魚・初春)(「→東京新聞・石田波郷俳句大会」より引用)(「→575筆まか勢」より引用)→色彩俳句-索引1索引2索引3索引4索引5】【→俳人一覧(いいいたうえくけこすせそちつてとにぬねのはひふへほむめも)】【→俳句結社索引

【鑑賞】:「月の色」は何色であろうか。今夜は満月。アメリカ先住民の間では「スノームーン」と呼ばれていたとか。「雪の月」と「白魚」との取り合わせである。


山口遼也(やまぐちりょうや)
○好きな一句「遠足が鯨の墓に触れてゆく」02
○季語(遠足・三春)(「→東京新聞・石田波郷俳句大会」より引用)

【Profile】:1998年生まれ。京都府在住。「秋草」所属。第14回→石田波郷新人賞、第1回秋草よしきり賞受賞。

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■色彩俳句686「早春の地階の蔬菜鴇色まじゆ」(『朱卓』1956)(宮武寒々)

2025-02-06 04:56:00 | 色彩俳句

○色彩俳句686・鴇色2・宮武寒々03・2025-02-06(木)
○「早春の地階の蔬菜鴇色まじゆ」(『朱卓』1956)(→宮武寒々03)
○季語(早春・初春)(「→575筆まか勢」より引用)→色彩俳句-索引1索引2索引3索引4索引5】【→俳人一覧(いいいたうえくけこすせそちつてとにぬねのはひふへほむめも)】【→俳句結社索引

【鑑賞】:まだ水の冷たい早春。半地下のような場所で蔬菜(そさい=野菜)を洗う。その中には鴇(とき)色の野菜も混じっている。蕪かラディッシュか。→和の色>鴇色(ときいろ)#f4b3c2

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■色彩俳句684「蝋梅に少し焦げたる木のベンチ」(木之下みゆき)

2025-01-22 04:56:00 | 色彩俳句

○色彩俳句684・焦げ色4・木之下みゆき01・2025-01-22(水)
○「蝋梅に少し焦げたる木のベンチ」(木之下みゆき01)
○季語(蝋梅・晩冬)(「『俳人年鑑』2004年版(北溟社)」より引用)→色彩俳句-索引1索引2索引3索引4索引5】【→俳人一覧(いいいたうえくけこすせそちつてとにぬねのはひふへほみむめも)】【→俳句結社索引

【鑑賞】:蝋梅が咲く下に焦げ色の木造りのベンチがある。これは蝋梅の熱量によって焦げたものに違いない。


木之下みゆき(きのしたみゆき)
○好きな一句「シヨパンいま余寒の胸になだれこむ」02
○季語(余寒・初春)(「→575筆まか勢」より引用)

【Profile】:1949年鹿児島県出身千葉県野田市在住。「」(→秋尾敏主宰)同人。

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