○色彩俳句690・うす紅2・中島和昭01・2025-03-04(火)
○「うす紅は美しき色雛あられ」(中島和昭01)
○季語(雛あられ・仲春)(「→菜花亭日乗」より引用)【→色彩俳句-索引1・索引2・索引3・索引4・索引5】【→俳人一覧(あ・いい・いた・うえ・お・か・き・くけこ・さ・し・すせそ・た・ちつてと・な・にぬねの・はひ・ふへほ・ま・みむめも・や・ゆ~)】【→俳句結社索引】
【鑑賞】:「和の色」の「→薄紅(うすべに)#f0908d」。雛あられの色彩としては最も似つかわしき色なのではないか。
○中島和昭(なかじまかずあき)
○好きな一句「蓋すればピアノも眠りほととぎす」02
○季語(ほととぎす・三夏)(「新版俳句歳時記夏の部(角川書店編)」より引用)
【Profile】:1927年新潟県出身。愛知県豊中市在住。「春燈」同人。
○色彩俳句688・ももいろ2・竹内悦子01・2025-02-19(水)
○「春はももいろ裏山に鳥のこゑ」(『喜悦』2020)(竹内悦子01)
○季語(春・三春)(「→大井恒行の日日彼是」より引用)【→色彩俳句-索引1・索引2・索引3・索引4・索引5】【→俳人一覧(あ・いい・いた・うえ・お・か・き・くけこ・さ・し・すせそ・た・ちつてと・な・にぬねの・はひ・ふへほ・ま・みむめも・や・ゆ~)】【→俳句結社索引】
【鑑賞】:春の色はやわらかいひらがなの「ももいろ」。ところどころ、ももいろをあしらった裏山に春の鳥が啼く。
○竹内悦子(たけうちえつこ)
○好きな一句「天竺へ毛毬ころがす七変化」(『喜悦』2020)02
○季語(七変化・仲夏)(引用同上)
【Profile】:1933年大阪市出身。→岡井省二に師事。「槐(かい)」同人。
○色彩俳句687・~色41・山口遼也01・2025-02-12(水)
○「白魚や和紙にうつすら月の色」(山口遼也01)
○季語(白魚・初春)(「→東京新聞・石田波郷俳句大会」より引用)(「→575筆まか勢」より引用)【→色彩俳句-索引1・索引2・索引3・索引4・索引5】【→俳人一覧(あ・いい・いた・うえ・お・か・き・くけこ・さ・し・すせそ・た・ちつてと・な・にぬねの・はひ・ふへほ・ま・みむめも・や・ゆ~)】【→俳句結社索引】
【鑑賞】:「月の色」は何色であろうか。今夜は満月。アメリカ先住民の間では「スノームーン」と呼ばれていたとか。「雪の月」と「白魚」との取り合わせである。
○山口遼也(やまぐちりょうや)
○好きな一句「遠足が鯨の墓に触れてゆく」02
○季語(遠足・三春)(「→東京新聞・石田波郷俳句大会」より引用)
【Profile】:1998年生まれ。京都府在住。「秋草」所属。第14回→石田波郷新人賞、第1回秋草よしきり賞受賞。
○色彩俳句684・焦げ色4・木之下みゆき01・2025-01-22(水)
○「蝋梅に少し焦げたる木のベンチ」(木之下みゆき01)
○季語(蝋梅・晩冬)(「『俳人年鑑』2004年版(北溟社)」より引用)【→色彩俳句-索引1・索引2・索引3・索引4・索引5】【→俳人一覧(あ・いい・いた・うえ・お・か・き・くけこ・さ・し・すせそ・た・ちつてと・な・にぬねの・はひ・ふへほ・ま・みむめも・や・ゆ~)】【→俳句結社索引】
【鑑賞】:蝋梅が咲く下に焦げ色の木造りのベンチがある。これは蝋梅の熱量によって焦げたものに違いない。
○木之下みゆき(きのしたみゆき)
○好きな一句「シヨパンいま余寒の胸になだれこむ」02
○季語(余寒・初春)(「→575筆まか勢」より引用)
【Profile】:1949年鹿児島県出身千葉県野田市在住。「軸」(→秋尾敏主宰)同人。