○色彩俳句028・白05・原裕
○「中年の華やぐごとく息白し」(『葦牙』1971)(原裕01)
○季語(白息・三冬)
【鑑賞】:中年という年齢の幅は必ずしもはっきりとはしませんが、40~50代ほどでしょう。白息がはっきりと際立つ厳寒の朝です。白ければ白いほど強く息を吐いてみます。中年という年に抗うように。
○原裕(はらゆたか)(1930~1999)
○好きな一句「鳥雲に入るおほかたは常の景」02
○季語(鳥雲に入る・仲春)
【Profile】:茨城県真壁郡(現下館市)出身。1947年より「鹿火屋」に投句。49年、就職・進学のため上京し→原石鼎に師事し「鹿火屋」編集部員となる。埼玉大国文科卒。51年、神奈川県二宮の石鼎宅へ移り、石鼎の死とともに原家の養子となる。1974年、石鼎夫人原コウ子より「鹿火屋」を継承主宰。写生より想像力が大切だとし、「懐かしさ」の表現を自句の核に据えた。
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原裕掲載句
03声かけし眉のくもれる薄暑かな(薄暑・初夏)〈五体80・眉2〉2012/6/5
04節分の闇濃く猫の戻り来し(節分・冬)〈色彩160・濃4〉2014/2/3
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