昨日の夕方、機嫌良く散歩していたら、R銀行の僕の担当のN子から電話が掛かってきた。
「wadaさん、ご相談がありますから、銀行に来ませんか。いつ頃、来れます?」とN子。
「今ところ用事ないし、ええやろ」と僕。
ここからN子が食い下がってくる。
元々、仲良しなんだけどね。
僕は大概、人とはすぐ仲良しになるのだけれど。
「遺言書を作りましょうよ。私が担当の時に是非、作って下さいよ」
「銀行は人の遺言書の世話までするんか。大きなお世話や。まだ70歳になったばかりや。そんなもん書く気ないな」
「wadaさんの場合、亡くなられたら国に没収されますよ。国に取られるくらいなら、遺言書を書いときましょうよ」
「君らなあ、結構、君らの言うこと聞いて、俺は定期預金で良かったのに、投資信託やなんや、いろいろやってやったやないか。ポートフォリオ的にも、もうええわ。そしたら今度は遺言書か。そんなもん興味ないわ」とキッパリ断る。
するとN子は「遺言書作っている方、結構多いんですよ。wadaさんは相続人がいないから、ユニセフとか、あしなが育英会に寄付なんてのも、ありますよ」とのたまう。
「ほっとけ、俺は死んだら人間ゴミになると思ってる。後のことなんか知るか」と電話を切った。
昔、金利が6%くらいあった時は、銀行員は定期預金を取ってくることが、大きな仕事だった。
しかし、このゼロ金利の時代、定期預金を取ってきても、全く評価されないそうだ。
だから、銀行も証券会社みたいなことをしてるし、人の遺言書のことまで仕事にする。
アメリカはそろそろゼロ金利から抜け出そうとしている。
一方、日銀はゼロ金利からも、異次元の金融緩和からも抜ける気はない。
全く出口戦略がないのだ。
というより、それしかない。
その弊害は円の価値の低下とか、格差の拡大とか、いろいろ出ている。
その話は別の機会に、また書こう。
銀行員達もゼロ金利のツケを払わされている。
地銀トップクラスでも余裕がない
吸収側は元気だけど吸収された方は悲惨、支店長が左遷されて去って行く
別れの挨拶に来たけど肩が落ちていた可哀想でしたよ
そうですね。銀行受難時代ですね。原稿読み直してみて、僕の言葉きつくみえますが、大阪人のやり取り、あんなもんなんです(笑)。コロナ禍もあって、どの業界も更に大変ですよね。