WBAスーパー、IBFバンタム級世界チャンピオン井上尚弥(28=写真)とWBC同級チャンピオン、ノニト・ドネア(39=フィリピン=同下㊨)の3団体統一戦が6月7日、さいたまスーパーアリーナで行われる。
来週9日の村田諒太、ゴロフキン戦に続く超ビッグマッチ第2弾だ。
この試合もテレビ中継はなく、アマゾン・プライム・ビデオが独占ライブ中継する。
確かに村田戦は日本史上初の20億円マッチと言われ、テレビ局ではファイトマネーは出せないだろう。
しかし僕はボクシング界の為にはこれでいいのか、と思う。
超ビッグマッチは僕みたいな60年来のマニアはネットの有料中継でも観るが、普通のスポーツファンは、そうまでして観ないだろう。
ボクシングファンの裾野を広げる為には、テレビでやって欲しいと思う。
それはともあれ、井上とドネアの再戦はどうしても観たかった一戦だ。
今からワクワクする。
5階級制覇チャンピオンのレジェンド、ドネアと井上は2019年の11月にWBSSの決勝で激突し、両者譲らぬ激闘を繰り広げた。
井上はドネアの強打で序盤に右目眼窩底骨折を負い、モノが二重に見えるまま戦った。
それでも、井上は11Rに強烈なボディーでドネアからダウンを奪い、判定勝ちし優勝した。
モンスター井上が、これほど苦戦した試合は、これまでなかった。
その再戦だから、ファンならずとも見逃せない。
井上の戦績は22勝(19KO)無敗。
ドネアは42勝(28KO)6敗。