全国的な緊急事態宣言が、もう1月以上続くことがほぼ決まった。
予想していたことだが、何か脱力感と共にガックリした。
布団でボーっとしていたら、茶飲み友達で高校の同級生の元マドンナM子から電話があった。
「母の所へ今からカレーを持っていくからwada君もお昼に食べない?今から持っていくよ」
「そりゃ悪いな」
「いいから、いいからどうせ残り物だから」
慌てて飛び起き、歯を磨いて着替えた。
自転車で颯爽と現れたM子はカレーライスの入ったタッパーを渡してくれて、お母さんの所へ去って行った。
早速、ビールと共に頂く。
ちょっと甘口がM子家のカレーの味だろう。僕は甘口が好きだ。
その旨を書いた、お礼のメールをする。
そしたらM子から「ガラムマサラを入れ忘れてた。失敗だ~!!いつかリベンジするね」。ちんぷんかんぷん。
「それにしても疫病にやられるのは歴史上の話と思ってたら、今の日本がモロにやられるとは。こんな時、ジジイは何の役にもたたんことを実感します」と返信した。
すると「一番しぶといのが子持ちの女性。一番弱虫が独身男性。負けるな!!しぶとく生き抜こうぜ」と励まされたというか、喝を入れられた。
7年くらい前に旦那さんを亡くしたM子は、3人の子供と7人の孫がいるゴッドマザーだ。
僕なんか高校生の時から、いまだに子供扱いだ。
好天のなか、厚手のセーターを2枚重ね着して、2時間散歩に出る。
失敗した。
気温が23度もあるではないか。
ほうほうの体で8000歩歩いて逃げ帰った。