心穏やかに・・・

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7月のお遍路 前半

2014年07月30日 | 四国お遍路

お参りを終え帰宅して 即 長男の子ども二人のお守りが始まり 無茶苦茶で過ごした二週間もあり

今となっては 当時のいろんな思いや記憶はどこぞへ飛んでいってます。

考えるヒマもなく撮った写真と ミミズが這ったような自分でも判読しづらいメモを頼りに 

記録していこうと思います。

 

 

7月5日~6日  第11回第80番~第88番 9ヶ寺のお参りに出かけてきました。

昨年9月から続いたお遍路旅も いよいよ【結願】の回です!

今回は30名の参加 名古屋からのバス旅も二席を一人使用で楽々。

走行距離は一日目400キロ 二日目410キロ。

先達さんは京都在住 桂川SAからの乗車でお初の方でした。

 

いつものように名古屋駅7時10分集合 7時半出発

11時半には走行中のバス車内にて お弁当の昼食

        

もったいないけれど 少しだけ箸を付けて残すことに・・・まっ食欲もなかったこともありますが

数日前から 食べるとお腹が痛くなる って症状が続いていたんです。

それを知ったお仲間さんが『百草丸』をくださり飲みました。

でも腹痛は続き この日4ヶ寺のお参りを終えるまで悩まされました。。。

 

お寺さんの場所や行程の関係で 83番一宮寺から 12時半過ぎに打ち始めです。

 

 

【83番 一宮寺(いちのみやじ)】  ご本尊:聖観世音菩薩

仏教が伝来してからわずか160年後に建立されたという 歴史あるお寺さんだそう。

現在の本堂はもちろん当時のものではなく再建されたものですが。

     

           山門

     

         山門入った正面 掃除の行き届いた石のお庭がきれいでした

 

     

    お大師様自らお水を流してくださる ありがたい≪手水所≫

     

            本堂

     

            お大師堂

 

本堂左手には薬師如来様をお祀りした小さな祠がありまして 

     

           『地獄の釜』 

祠に頭を入れると境地が開けるという言い伝えがあるそうです。

一方、悪いことをしていると頭が抜けなくなるとも!

   昔 近所で暮らす意地の悪いおタネばあさんは 「そんなことはない、試してみよう」 と頭を入れると

   扉が閉まり ゴーという地獄の釜の音が聞こえ頭は抜けなくなりました。

   怖くなったおタネさんは 今までの悪事を謝りました。

   すると頭はすっと抜けました。

   それからおタネさんは心を入れ替え 親切になったそうな。

こんな逸話が残っているそうで 弘法大師様が戒めのために作られたと伝えられます。

はい わたしも当然試してみました!

確かに ゴー! という音は聞こえました(・・・多分風の音?)

頭はすんなり抜けました。

お次の方も待っていて ≪境地が開ける≫ 心静かに何かを悟る そんな時間はありませんでしたが。

 

 

【80番 国分寺(こくぶんじ)】  ご本尊:十一面千手観世音菩薩

     

            山門

     

            本堂

黒装束 赤い金剛杖を持った方が今回の先達さん

     

           お大師堂

中に入ると参拝用品を並べた売店 そして納経所があり  

入って左手に見える山?崖?にお大師様が祀ってありました。

 

     

創建当時から残る四国最古の鐘だそうです。

興味深い伝説が多いことでも有名らしいのですが簡単に・・・

   時の藩主がこの鐘を高松城の鐘にしようと 田1町(ちょう)と引き換えに手に入れ

   城へ運ぼうとすると思ったより重く ひと苦労。

   しかも、城についた途端音がならず おまけに城下では悪病が流行。

   藩主自身も病に倒れ枕元に毎夜鐘が現れ 「もとの国分へ帰りたい」と泣くのです。

   そこで結局 鐘は国分寺へ返すことに。

   城に運んだ時と違い 今度はなぜか軽々と運べた上 鐘が国分寺へ戻った途端悪病は治まり

   再び美しい音色を聞かせるようになったそうな。

 

また写真は撮らなかったのですが 

さぬき七福神の中で 紅一点の≪弁財天≫があり 美・徳・福にご利益ありとのこと。

ササッとお参り・・・こんな心のこもってないお参りの仕方ではご利益はないでしょう。。。

     

こんな案内もあるのですがどちらも寄らず・・・何しろ急げ急げ という感じで

       

      こんな面白い樹もありましたが説明を聞くこともなく

写真を撮ったあとは小走りで 皆さんに追いつかねばなりません。

 

     

 

【81番 白峰寺(しらみねじ)】  ご本尊:千手観世音菩薩

「次のお寺さんまでは少し距離があるので カラオケでもしましょう」

という先達さんのお言葉に ???

45番札所岩屋寺の住職さん作詞作曲 お遍路さんの様子を唄った ♪鈴の音山河  なるほど納得。

2回芹洋子さんの歌を聴いて 2回カラオケで歌うことに。

歌詞カードまで用意されてました・・・今でも歌えるかもしれない。

 

バスはずんずん山道を登り 駐車場からはだらだら坂道と階段が待っていました。

 

    

                     

      

   七棟門と呼ばれる珍しい山門  (高麗形式の門の左右に2棟の塀を連ねた珍しい堀重門)

     

            本堂

     

            お大師堂

     

           これは護摩堂

なにしろおっきなお寺さんで 何とか堂・何とか殿などいっぱいありました。

キョロキョロしながら一番奥にある 本堂・お大師堂へ進み 

お参りを済ませば 例に寄りササッと帰路へつくのみ。。。

 

     

         参道からは瀬戸内海が望めます

     

     ズームすると 瀬戸大橋が・・・ありゃ?ハッキリ見えませんね

 

                                     

参道途中に≪十三重石塔≫ (・・・つい数えてしまう性格です)が二基あり

源頼朝が崇徳天皇菩提のために建てた供養塔で国宝になってます。

今回は事前に少しだけ見どころ(?)を 〔予習〕 して行ったから 「おぉこれね!」って感じ。

 

 

【82番 根香寺(ねごろじ)】  ご本尊:千手観世音菩薩

大師様の甥にあたる智証大師様が お告げのあった霊木から千手観音像を彫造し安置。

この霊木の切り株から芳香を放ち続けたことから 根香寺 とよばれるそう。 

     

           山門

 

     山門をくぐってからは 階段を下りて階段を上って・・・

     

       ≪万体観音≫ が納められてる回廊をぐる~っと歩いて

(全国の信者の方がたが奉納された観音様が 都道府県別にずらずらずら~っ!)  

     

         やっと本堂へ到着

     

             本堂

     

          お大師堂

 

〔予習〕していった 山門近くの茂みの中にあるという≪牛鬼≫の像 が見つからずキョロキョロ

山門の中 と思い込んでいたのですが 山門の外から親しいお仲間さんが

 「この可愛い子撮らんでいいの~?」 と声をかけてくださったのです。

     

         いました いました! 伝説の ≪牛鬼≫

     昔 青峯山には人間を食べる恐ろしい怪獣 牛鬼が棲んでいました。

     村人は 弓名人山田蔵人高清に頼み退治してもらうことしました。

     しかし 高清が山へ入れど なかなか牛鬼が現れません。

     そこで高清は根香寺の本尊に願をかけました。

     すると21日目の満願の暁に 牛鬼が現れ口の中に矢を命中。

     逃げる牛鬼を追うと2kmほど西の定ヶ渕で死んでいるのを発見しました。

     高清は牛鬼の角を切り寺に奉納。

     その角は今でも寺に保存されています。

     また牛鬼の絵は魔よけのお守りとして親しまれています。

 

      

      こんな茂みの中でした  行きに通ったはずなのに全く気付かず

     

 ふむふむ・・・と読む時間もなく とりあえず撮っておけばあとで読めるかな バスへと急ぐ

 

午後4時 一日目はここで打ちおさめ  今宵の宿≪喜代美山荘 花樹海≫ へと向かいます。

  

  またツインを独り占め   窓からの景色は・・?・・緑がいっぱいで目に優しいわ ということにして

     

 6時からの夕食 せっかくのお料理でしたが お腹が痛くならないよう控えめに控えめに

  

              鯛の塩釜焼き なんぞもありましたが・・・・・

 

     

      大浴場は最上階の10階  正面には屋島が見え左手は瀬戸内海

朝風呂に入り 人の少なさに部屋に戻ってもう一度カメラ持参で浴場に

お天気良ければ朝日が見えたんですけどね。

 

     

朝ご飯が和食の場合は  食事作法(じきじさほう)があり 

先達さんが一節づつ言われるので復唱します。

     一滴の水にも 天地の恵みを感じ

     一粒の米にも 万民の労苦を思い

     ありがたくいただきます

こんなことを唱えつつ思うことは 「バイキングがいいなぁ 朝からご飯はちと重いしコーヒー飲みたいし」

全くダメなわたしだこと。

女性でもご飯のお代わりをする方が多く 目の前の方は3杯ペロリ!  尊敬しちゃいます!

     

             薄曇り 今日の天気予報は雨 

前日バスは険しい急斜面を上がって行き 街に繰り出すには躊躇するというか無理というか・・・

そんな場所に建つホテルでして 駐車場から入った階はなんと8階でした。

あれ? 大浴場のあった10階はどこ?  

なんてことは気にせず 二日目朝7時40分 【結願】目指し5ヶ寺のお参りにしゅっぱ~つ!

 

                           後編に続きます

 

    

 


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6 コメント

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Unknown (みるきー)
2014-07-31 11:19:57
いよいよ完結編ですね。
凄いな。続けるって大変なことだもの。
よく頑張りましたね。
   ・・・と、やったことのない私が偉そうに!

牛鬼の像、ちょっと可愛いお顔で
愛おしい!

朝から、がっつり食べられちゃう私は
和善でも問題なしだけど・・・
やっぱり、コーヒーは、飲みたいね。
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Unknown (どら)
2014-07-31 14:58:25
無事結願終えて ヨッコさんの88の煩悩・88のご利益
88の徳を積まれて
でしょうかぁ~~
まだまだ 煩悩が多いようなワタクシです。
おタネ婆さんにならないようにしなくっちゃぁ~
死ぬまで 煩悩との戦いかしらぁ~~
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お参りしました。 ()
2014-08-01 11:37:00


ブログの中で一緒に美味しい食事と結願を迎えました。

高野山にも一緒に参りたいです。

バテておられませんか 

暑さに上手に付き合って下さい。

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みるきーさんへ (ヨッコ)
2014-08-01 14:33:38
身近には数年前に結願した姉夫婦・母、つい最近終えた義姉がいたり
また徳島・高知でストップしたままのオット・兄がいるの。
私も結願まで進めたことはみんなの影響や応援・協力があったから。
そして大きな力となったのは、ここに記す拙い記録を読んで励まして下さる方々がいたから。
みなさんのおかげです!

みるきーさんが幼い頃境内で遊んだことがある、っていう金倉寺もお参りで来たし
何事も中途半端で生きてきた私…珍しく達成感を感じてます
それに自分の中でほんの少しだけ変わってきたように思うし
終えたばっかりだけど再度お遍路したいと思うのです。
目指すは仏のような心…な~んちゃって
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どらさんへ (ヨッコ)
2014-08-01 14:49:14
日頃から『何事も修行と思って』と精進されてるどらさんとは大違いの私でありまして
嫌なこと辛いことからは逃げ回ってここまで生きてきました。
このお遍路の旅を通してほんの僅かだけ変われたかな?と思うこともあるのですが
煩悩はまだまだめちゃくちゃ残っておりますがね
身近なところで『これも修行』と思って過ごすことにします。

拙い記録にも係わらず、必ずコメ入れてくださってたどらさん…
大いに励まされました! ありがとうございました! 嬉しかったです!
(まだ今回の続きも高野山のお礼参りもあるんですけどね
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獏さんへ (ヨッコ)
2014-08-01 15:02:02
まだ今回の後半が残ってますが、下書きもできておりません…8月にはいっちゃいました
連日35度越えの暑さですが、エアコンの助けを借り
またばたるがいるおかげでバテずに頑張れます
獏さんも暑い時間の草刈りは厳禁、日中は身体休めてくださいね。

拙い(間違いもあろうかという)記録なのに
いつもいつも「一緒にお参りさせてもらいました」とコメいれてくださり
ほんと嬉しかったです!
同行二人ではなく、獏さんも一緒に『同行三人』…そんな気分でした

来週末高野山へお礼参りに出かける予定です。
皆さんに応援いただいたことも報告し
しっかりお礼を伝えたいと思ってます!
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