心穏やかに・・・

孫育てonlyの日々も少なくなり
和太鼓を楽しみながら時々仕事も行って
愛犬ムクと一緒に充実した毎日を送っています

7月のお遍路 後半

2014年08月08日 | 四国お遍路

朝食後 7時40分 ホテル出発

二日目の打ち始めは あの源平合戦・那須与一の扇の的・義経の弓流しなどで有名な屋島寺。

 

 

【84番 屋島寺(やしまじ)】  ご本尊:十一面千手観世音菩薩

唐の学僧である鑑真和上が(詳しい話しはまた別の機会に・・省略です) 

普賢堂を建てて持参していた普賢菩薩像を安置し 経典を納めて創建されたといわれてるそうです。

     

             山門

     

   山門入ってすぐ目に付いたのがこの斬新なデザインの建物  ≪宝物館≫ 

本尊をはじめ 源平盛衰記絵巻物 「源氏の白旗」 屋島合戦屏風など

豊富な寺宝が保存・展示されているそうです。 

入館する時間はありません。 

     

     

         お大師堂

     

        お参りが済んだら 今度はこの山門をくぐって

     

         出てから振り返って見ると こんな門です

すると とあるお土産屋さんのご主人(後で分かりました)が案内役で 説明をしながらどんどん進みます。

   

 

こんな景色を右手に見ながら やがて軒を連ねるお土産屋さんの通りがあって 看板猫もお出迎え

     

ここへ来ました  やはりいろいろお話しされるのですが わたしにはよくわかりません。。

ここで 素焼きの直径5センチもない小皿のようなものを渡され  『瓦投げ』  だそうです。

「海まで飛んでったら百万円進呈!  ちなみに過去一人もございません」 と案内人のお言葉。

皆の見守る中 それぞれ願をかけつつ投げます。

わたし・・・欲をかいたわけではありませんが・・・実は投げ方を迷ってるうちに 

柵の向こうっ側・・・手を伸ばせば拾えるかも? 

そんな場所に落ちてしまい 周りの皆さんの  「あぁ~ぁ・・・・・」 ガッカリ声が響きました。

でもね・・・今後これ以上良くないことはないだろう・・・これでよし・・・そう思うことにしました。

     

また来た道を戻って 先ほどの案内をされたご主人のお店にしっかり連れ込まれ(?)

難しいお話から 自社工場で生産してるというオリーブ製品のセールストークに変わりました。。。

 

こういうのってあり?

 

また境内に戻り・・・

     

 鎌倉時代の作で 「平家供養の鐘」といわれ 国指定重要文化財の 梵鐘

     

           蓑山大明神

四国狸の総大将「太三郎狸」と呼ばれる土地の氏神で 

子宝・縁結びや家庭円満などの神さまで有名だそうです。

家庭円満でありたい! お参りしました。  

     

         通過しただけです

   

こちらの池・・・≪血の池≫ と呼ばれ 合戦のあと刀を洗った池だそうで水は真っ赤になったとのこと。

今はもちろん水は赤くなく 白いスイレンがぼつぼつ咲き始めてました。

そうそう・・・源平の合戦跡は 今は埋め立てられ住宅街になっていました。

     

 

【85番 八栗寺(やくりじ)】  ご本尊:聖観世音菩薩

もともとは八国寺という名前のお寺さんだったそうで 八栗寺 の由来は・・・

お大師様が唐へ留学する前 仏教を学ぶ念願が叶うかどうかを試すために

8個の焼き栗を植えられました。

無事帰国し 再び訪れると 芽の出るはずない焼き栗が芽吹いていました。

ということで改名されたとのことです。

 

バス駐車場からケーブルカーに乗り換えます。

     

     

神仏習合時代に建てられた古いお寺さんとのことで 鳥居をくぐって行きます

     

  あらまっ! 手水場にはこんな柄杓が!  『ペット可』のお寺さんのようです

     

            本堂

     

            お大師堂

     

           聖天堂

歓喜天が祀られていて『八栗の聖天さん』として親しまれているそうです。 

 

   

この最初にくぐった鳥居 前方の山の上をよく見ると 祠があるのがわかります。

こちらへお参りする道もあるそうですが・・・

何が祀られているのか? どんな方がお参りされるのか?  わかりません。    

     

         

【86番 志度寺(しどじ)】  ご本尊:十一面観世音菩薩

     

     山門    全国的にも珍しいといわれる三棟造りの堂々とした佇まい

            運慶の力作 仁王像 
     

            本堂
     

            お大師堂

           

                五重塔

四国88ヶ寺には 五重塔があるお寺さんが4ヶ寺あります。

高知県31番竹林寺  そして香川の70番本山寺  75番善通寺  ここ86番志度寺です。

 

     

先達さんの 「『あまのお墓』を見ましょう」 と聞き 『尼の墓』 と思い込んでたわたし。。。

だってお寺さんですもん。。。

     

         ガーーン!   説明板には 『海女の墓』 

 ( 『海士の墓』 とも書かれるようです)

 

このあとは 入った山門から出ず違うところから駐車場へ そして皆さんはトイレ時間。

でもわたしは山門へ走りました・・・これが結構距離ありまして・・・

この山門はもう通りません ってことが分かってたら頑張って写真撮ったんだけど

どうにも 運慶作のお仁王様が気になって(予習してたからね)撮りに戻ったわけです。

(前出の写真)

急いで撮ってたら参道にいらした係りの男性が 

「この仁王様を撮るとはお目が高い」

運慶の作 って聞いてましたから・・・と返事をしながらデレ~ッ

「いいでしょう?」  

立派ですね!・・・と答えつつも 心ん中では

すみません・・・ミーハーなだけで歴史にも彫像にも全く無知なんです。。。

 

また走って駐車場へ 最後の人 にならずホッでした。

 
曲水式庭園・無染庭(むぜんてい)

「曲水式庭園」は室町時代の作庭で 天に向かいそびえる力強い石組が印象的。

書院の正面に作庭された無染庭は 禅式枯山水庭の定型を採り竜安寺を感じさせます。

拝観料無料。

こんなお庭もあるはずでしたが 残念ながら見てません。。。

 

 

【87番 長尾寺(ながおじ)】  ご本尊:聖観世音菩薩

      

            山門

     

          山門に 鐘 です

     

            本堂

     

         お大師堂

 

  

   静御前の剃髪塚   

静御前が母の磯禅尼とともに得度した後 髪を埋めたと言われる塚。

     

 

残り88番で本当の打ちおさめ・・・というところで昼食

     

胸がいっぱいのせいではないと思うのですが せっかくの釜飯・・・一口も食べれず。

おにぎりにして 帰りのバスの中での晩御飯にしたいくらいでしたが。。

 

     

【88番 大窪寺(おおくぼじ)】  ご本尊:薬師如来

     こちらのお寺さんを参れば いよいよ結願です!

雨ザーザー・・・・・     

    

         こちらから入りました  左手奥が山門

     

山門を入った左手 金剛杖を納める場所です。

家に持ち帰り 横にして居間の高い所に置いておいてもいいそうで

家族が外出したあと 無事に帰ってこられるよう守ってくださるとのこと。 

また 昔はお遍路中何かあれば『卒塔婆』 にもなるというのですから 

最期にお棺に納めてもらってもいいそうです。 

    

     

          本堂

50年ぶりという 秘仏薬師如来御開帳は7日から12日までの案内が。

この日は6日・・・一日違い・・・残念!

さてここで問題です。

薬師如来様といえば左手に薬壺を持っていますが 

ここ大窪寺の本尊である薬師如来様は何を持っているでしょうか。

答えは最後に記しておきますね。

 

     

            お大師堂

 

こちらでのお参りが済んだら本当の意味での 打ちおさめ 結願です!

道中着に 結願 のご朱印を押していただきたい人は個々に納経所へ。

押していただきました!

(写真は また後日 『総集編』? を考えてますのでその時にでも)

 

 

      

        「本堂の写真を撮るならここからがベストだよ」

何度もお遍路されてる仲間のオジサマが教えてくださいました。 

そして

     

カメラレンズにも水滴がかかってしまうほどの大雨の中を

「こちらが本来の山門だでね」 と案内して教えてくださいました。

雨水が濁流(大げさか?)となって流れ落ちる階段を下りれば

     

     『八十八番結願所』の石碑

 

もうこの時点ではズボンは膝から下はベッチョベチョ  靴の中はグッショグショ

バスに乗ってればそのうち乾くから・・・そう思って全然苦になりませんでした。

 

 

帰りのバスの中で 先達さんからいろいろお話を聞きました。

     集大成したんですよ! 仏になる身・・・細かいことにいちいち腹を立てないこと。

     自分がみじめになるだけですよ。

     般若心経の中で 一番大切な言葉・・・それは≪色即是空 空即是色≫

     『色』とはお月様です 『空』とは池に写ったお月様です。

     色あって無きが如し・・・あることないことに執着せず小さなことにこだわらず

     これからは 自分の欲を捨て人様の役に立つこと・喜ばれることをしていこうじゃありませんか!

     さぁ! みんなで浄土へ行きましょうよ!

     う~~ん・・・皆さん反応良くないですねぇ・・・わかってるんですか?

     死んでから49日間修行をしなきゃいけないところを 

     皆さんは生きているうちにもうその修行を終えられたんですよ。

     う~~ん・・・まだよくわからない人が多そうですねぇ。

     もう一度お遍路してください もう一度88ヶ寺お参りしてください 

     何かが見えてきて 何かがわかってくるでしょうから。

 

そうね・・・そうだよね・・・

ほんの少しだけわかったような気がします・・・これからどう生きて行けばいいのか

おっと・・・ちょっと偉そうですかね(汗、、、)

まだまだ煩悩が多すぎて 仏様のような心にはなれないけれど

いろんなことを考えたり話したり行動したりする時に

意識するのとしないのとでは違いが出てくると思うのです。 

煩悩の塊の自分をちょいと抑え これからは考えや思いを変えていかなくっちゃね。

そんなことを思いつつ帰ってきました。

    

     

色即是空 空即是色  (しきそくぜくう くうそくぜしき) 

この世にあるすべてのものは因と縁によって存在しているだけで その本質は空である

またその空がそのままこの世に存在するすべてのものの姿である

   ≪色≫ 宇宙のすべての形ある物質のこと
   ≪空≫ 実体がなく空虚であるということ
   ≪即是≫ 二つのものが全く一体不二であること


すべてのものは 永劫不変の実体ではないという 仏教の根本教理で『般若心経』にある言葉。

                                          (故事ことわざ辞典より

 

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第1回のお遍路記録からずっと読んでくださった方々 そしてコメをくださった方々

毎回ズラズラと長いにもかかわらず 本当にありがとうございました!

先達さんのお話だけでは???と思ったこと 聞き漏らしたことなどがあり記録するに当たりオロオロ。 

途中の回からは  ネットの力を借りることを思いつき

四国八十八ヶ所霊場会公式ホームページ を参考にさせてもらいました。

 

これにて終了!  といきたいのですが

明日明後日(9・10日)高野山へ結願のお礼参りを終えてから

(お天気は雨どころか台風がきてるんですけど・・・無事行けるのかどうか・・・どうなることやら)

あと一回 【総集編】 のようなものをUPしたいと思ってます。

 

   

正解はホラ貝!

    人々の悩みや心の霧をホラ貝で吹き払うためでしょうか。

 

 

       


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9 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
結願 ()
2014-08-08 13:34:49
四国霊場八十八か所

荒天の日もありましたが、お疲れさまでした。

お参り一緒に生かせていただきました。(ありがとうございました。)

どちらのお寺さんも立派で沢山のお参りの人でしたね。

高野山に報告参りをしてください。

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獏さんへ (ヨッコ)
2014-08-09 08:55:26
昨夜、『明日の高野山行きは中止』との連絡
今回旅行社の早めの判断、そして代替えの日もすでに決定されており、対応が良かったですよ。

そうですね…一年かけての結願でしたから
寒くてブルブルの日、汗タラタラの日、雨ザーザーの日、風がソヨソヨ心地良い日など
いろんな時がありましたね。
機会あればまたお遍路したい! そう思ってます。
拙い記録にいつもコメありがとうございました
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Unknown (どら)
2014-08-09 13:19:10
この台風影響で中止でしたか・
日本列島上と下では 様々な気候で・・・被害が無い事
祈るのみですね。

1年かけてお参りとは
存命中に49日の修行も済ませて 三途の川はフリーパスなんだろうなぁ・・・・
高野山は行きたい所で情報楽しみにしています
お楽しみ旅行 台風影響が無いといいね。
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どらさんへ (ヨッコ)
2014-08-09 14:09:57
そう、中止になりました。
2月の大雪の時のように集合場所で「中止になりました」よりう~んとショックは少ないです。
何かあってからでは遅いですもんね、旅行社の判断に納得。

お遍路だけが修行ではないですもん
今まで身近でい~っぱい修行されたどらさんこそフリーパスだと思いますよ
私はまだまだ もう少し…いやもっともっと修行が必要だわ
高野山…実は一度も行ったことがないのです
写真不可のゾーンもあるようですし
今までのように拙い記録でよろしければ
9月まで待っててくださいね。
あらためて…お遍路記録いつもコメをありがとうございました

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お疲れ様でした。 (鬼の編集長)
2014-08-10 18:46:13
すべて、目を通させていただきました。
論文的には、合格です。(上から目線ですみません)
分かりやす文章でしたよ。

しかし・・・問題点を一つ。
食事のシーン、いつも残されている印象しかないのですが、ぜひとも、いつか、食事の前に体を動かして完食してください。お願いします。
でも、無理はしないように!
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鬼の編集長さまへ (KA-SAN)
2014-08-10 19:25:57
「い]が抜けていますよ。

編集長に代わりまして、お詫び申し上げます。
ゴメンナサイ。
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ごめん! (鬼の編集長)
2014-08-11 06:24:27
なさい!
返信する
鬼の編集長様へ (ヨッコ)
2014-08-11 12:37:44
読んでいただき、そしてコメまでありがとうございます

>論文的には、合格です
ウッヒョー! ありがとうございます!
鬼の編集長様の雑誌?に掲載してもらえるかな?
な~んちゃってね

食事…完食したことも数回あるんですよ
食が細いからお膳のお料理一人前は多いんです。
その点バイキングは、残して後ろめたい思いすることもなくありがたいんですよね。
返信する
KA-SANへ (ヨッコ)
2014-08-11 12:42:34
編集長様へのツッコミありがとうございます!
誰しもよくあることでして。

読み返してあれっ?と思うことしばしばあるし
漢字の変換に迷うことも多し
PCだからほんと楽できるけど
手書きだったら…辞書片手に、もしくは全部ひらがなになりそうです
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