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自然免疫 2型自然リンパ球

2024年5月26日(日)晴れて昨日ほど風は冷たくない。毎年行われているマラソン大会も無事終わった。多くの人が参加して、仕事して、ボランティアもいて、各地点にテントを張り、トイレを設置し、救護班を配置して、などなどみんなの熱意と協力がないと成功しない。おおがかりなイベントだ。

自然免疫 2型自然リンパ球
理化学研究所生命医科学研究センターの免疫細胞システム研究チームがあるようだ。
そこで研究しているものの一つとして2型自然リンパ球がある。5月24日の記事「驚き!漢方 大建中湯と自然免疫細胞」で自然免疫の3型自然リンパ球ILC3)のことを知った時、この2型自然リンパ球のことも知った。

この研究チームによると・・・
・・・近年、恒常性の維持機構における神経系や代謝系と免疫系の相互作用が注目されています。私たちは、マウスやヒトの代表的な脂肪組織である腸間膜にリンパ節とは異なるリンパ球集積を発見し、fat-associated lymphoid cluster (FALC)と名付けました。さらにFALCに存在し、多量のTh2サイトカインを産生する新しい自然免疫系のリンパ球を発見し、"ナチュラルヘルパー細胞"(Natural Helper (NH) Cell)と命名しました。この細胞は現在2型自然リンパ球(group 2 innate lymphoid cells: ILC2)と呼ばれます。
脂肪組織には、ILC2以外にもマクロファージや制御性T細胞(Treg)など多くの免疫細胞が存在します。
私たちは脂肪組織における免疫細胞の機能を解析することで、代謝系と免疫系の相互作用の実態解明に取り組んでいます。
とある。

アレルギー、糖化、炎症など体の相互作用による疾病の原因に免疫が大きくかかわっているその実態が科学的に解明されてきている。まさにこの研究所のような研究がそれを実現しているのだなぁと感慨深く思う。

このこの2型自然リンパ球は同じ自然免疫だが3型自然リンパ球とは異なり、アレルギーにおいて大きな影響を与えている。この免疫を制御することによりアレルギーを抑える研究がまさに続けられている。

私が過去に書いた記事における免疫は、獲得免疫が自己細胞を攻撃しているというものだが、今回自然免疫の個別の具体的な免疫細胞がさらにアレルギーにかかわっていることが分かった。
こんなにも免疫がアレルギーに深くかかわっているんだと驚愕する。

参考
ヘルパーT細胞、Th1細胞、Th2細胞、レギュラトリー(制御性)T細胞などの関係。


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