2022年3月1日(火)くもり。
今日は七十二候では、草木萌動(そうもくめばえいずる)に入る。いよいよ草木が芽吹き始める頃だという。
海は波が荒れどんより曇っていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/6c/0b65bd06b7fa7d3b9b687b8de6230fac.jpg)
昨年12月に「老化細胞」について知った。非常に興味深かった。
これに関しては、世界中の研究者が今必死で取り組んでいるようですが、日本の順天堂大学大学院医学研究科の南野徹教授(循環器内科)が主導する研究グループが2021年12月に英科学誌「ネイチャー・エージング」のオンライン版に論文を掲載し世界中から注目されているようです。
発表した研究内容
非常に分かりやすく簡単に言えば、老化細胞を除去すれば、老化は止まるのではないか?という考えをマウスの実験段階で証明したということ。永遠に生きるという意味ではなく、平均寿命に健康寿命を近づけることができるということ。
そんなワクチンを作った!
最近のがん治療薬は免疫によってがん細胞を除去するものがありますが、それに似ている方法です。
老化細胞除去ワクチンは、老化細胞に特有のたんぱく質に抗体がとりついて、それを目印にして免疫細胞の白血球に攻撃させるという仕組みです。自らの免疫の力を増強して、老化細胞を除去するようです。
新型コロナワクチンもウイルスに抗体がとりついて、それを白血球が殺すわけだから、同じ仕組みだ。
マウス段階の成果
・1回の注射☞20週くらい抗体が上昇し、それから半年間に老化細胞が半分くらい除去された。
・肥満マウスに接種☞内臓脂肪に蓄積した老化細胞が除去され、糖代謝異常が改善された。
・動脈硬化モデルマウス☞動脈硬化巣を縮小させた。
・高齢マウス☞フレイルの進行が抑制された。
・早老症モデルマウス☞寿命の延長効果が確認された。
副作用が少ないことや効果の持続時間が長いことも確認できたそうだ。
今後5年くらいに人での安全性試験を開始する計画だというからびっくりだ!
私たちは寿命が延びることによって、死ぬ前に長い年月、老化による様々な疾病に苦しめられるという恐怖と戦いながら生きなければならない。
老化によるがん発症が多いのはこの老化細胞がDNAを傷つけ炎症物質を放出し、がん化を促進するからだ。さらに様々な重大な疾病を引き起こす。
しかし、我々の乱れた生活習慣によってこの老化細胞が増殖するという側面も忘れてはいけない。
しかし、ワクチンで寿命まで自立して生活できるようになれば幸せですよね。
参考