今日の日経新聞の記事に私が注目する記事がありました。
「ニューヨーク市議会が高層ビルの新築や改装の際に、野鳥の衝突を防ぐ加工を施した窓ガラスの採用を義務づける条例案を可決した。2020年12月の発効を予定する。」というものです。
渡り鳥が多く通過するルートというものがあるのですが、ちょうどそこが大都市で高層ビルが立ち並んでいる場所だと、ガラスが鏡のように公園だとか空だとかの風景を映し出すことがあり、普通に飛んでいると高層ビルのガラスに激突するのです。
アメリカでは、カナダと中南米を行き来する渡り鳥の通過ルートとしている場所が東部・中西部に集中しています。
〇どのくらいの野鳥が犠牲になっているのか?
ニューヨーク市だけでも年間で9万~23万羽と推定されています。
アメリカコーネル大の調査チームの発表したデータでは、米国内で年間6億羽に達する。
危険な都市として、春・秋の渡りシーズンともに1位がシカゴ(イリノイ州)、2位がヒューストン(テキサス州)3位はダラス。
ニューヨークは春が8位、秋が5位だそうです。
〇どういう規制なのか?
地上23メートルまでの外装の少なくとも9割に、鳥が認識しやすい加工やデザインの素材の使用を義務づける。
ガラスに模様や紫外線フィルムをつけることで、鳥の衝突が大幅に減らせるという。
渡り鳥は夜も「渡り」を行います。
「渡り」参照:野鳥について調べてました - 青空ーすべてはバランス
小さな鳥ほど夜に移動します。ワシ・タカ・ハヤブサなどに襲われやすいからです。このとき、高層ビルの明るい光は野鳥たちを惑わします。明るい光に引き寄せられていく。窓際の観葉植物にほっとして引き寄せられる。方向感覚をなくす。
実は大都市には、高層ビルに住み着き高い所から一気に鳥を捕獲するはやぶさが繁殖しているという一面もあるのですが。
はやぶさは、これら渡り鳥を捕獲しているのでしょうか?
私はコーヒーを毎朝飲んでいるのですが、「商品の収益の一部が世界中の渡り鳥保護活動の運営資金として活用されます。」と表示されているコーヒー豆を使っています。
参照
こういう記事を読むと少しはほっとします。
写真は:クリエイター:kimonoloveさん