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青空ーすべてはバランス

竹が枯れる!120年に一度の命のリレー

2021年6月7日(月)晴れ。なんと暑い日になった。気温は昼間30度に達した!

今年、日本全国の竹が枯れているそうだ。
近くの竹も茶色くなっている。
暑さのせいではない。
一体どうしたんだろう?

私は今まで竹のことを知らなかった。なんともすごいことが起きていたのだ。120年前の明治時代にも起きている。これを見ずに一生を終える世代もあるということになる。

実は竹は120年に一度、花びらはないが開花して種を地上に落とすという。種を落とした後枯れるそうだ。葉をつけている先から黄色いおしべがベロンとたくさん出てくる。あっちもこっちも竹藪全体が茶色くなっているとどうしたんだろう?と心配になる。
でも、理由を知ると生命の営みに驚かされる。

竹は地中で地下茎が横に伸びながら芽が出てタケノコができる。そうやって繁殖する。でもこれでは遺伝子の交流がない。一つの竹のクローンが次々にできてくる状態になる。
改めて考えるとそれもすごいことだと感心する。

でも、もっとすごいのは、120年に一度、種(たね)による繁殖を行い、種(しゅ)の多様性を得るのだそうだ。

危険なことでもある。捕食動物に食い尽くされるかもしれない。だから一斉に大量に種を実らせるようだ。おしべの奥にあるめしべまで花粉は風任せになる。

そして、種を残した竹は一斉に枯れて新しい種の成長をうながす。

竹のルーツは熱帯地方だそうだ。大きな植物が生い茂る森では、太陽の光を得る場所が限られているので密集して狭い範囲の中で成長している。地下茎を伸ばしてもなかなか光を得られないからだ。
そして、開花周期も10年から40年と短い。

生物は本当に多様ですね。
竹がこんなことをしてたなんて知らなかった!!!


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